連勝を重ねた内田篤基、若手の活躍も著しい
開幕戦のヒート2から連勝を重ねている内田に誰が迫るのか、勝谷武史と田中雅己の参戦もあり、レース展開に注目が集まったIA2の決勝。結果は内田が両ヒートとも優勝を飾り、連勝記録を5に伸ばした。両ヒートともスタートから前に出てトップ独走というパーフェクトな展開になった内田は、「今シーズンのマシンが自分の走り方とマッチしていて、精神的にも余裕が出てきた」とコメントをしている。スタートの強さと、後方からのプレッシャーに負けない冷静さを持った内田の強さに隙は見つからなかった。
内田篤基
「今シーズンはスタートが良くて、悪くても2番手という感じです。スタートに関しては元々苦手意識は無かったんですけど、今シーズンからマシンが変わったことで、自分の乗り方とマッチしてきたと思います。ヒート1では後続がずっと見える位置にいて、存在が気になってしまったんですけど、気にせずに前だけを見て走ろうと考える余裕が出てきたので、後半もジワジワ後続を離すことができました。
今回のコースについては、コーナー直後にジャンプがあったり、インからだと飛べないけどアウトからだと飛べるというレイアウトで、250ccにとってはスピードを乗せにくく難しかったですね。ただ、見ていて楽しいし、走っていても色々考えさせられたので面白いコースでした。次戦までのインターバルは走り方の研究や修正のチャンスだと思うので、マシンも身体ももう一度見直していきたいです。普段から能塚君や富田君と練習させてもらっていて、自分よりもレベルが高いので、そこを目指してレベルアップしていきたいです」
また、IA2では若手の台頭も目立った。ヒート1では、IA2クラス2年目、16歳の柳瀬大河が好調なスタートを見せ、1周目を5位で通過。着実に前のライダーをパスし、3周目では3位に浮上した。2位の鳥谷部晃太の背中を捕らえたが、鳥谷部が逃げ切り、柳瀬は3位で初の表彰台を獲得。
さらにヒート2では岸桐我がスタートを決め、1周目から2位に浮上。今まで3位が最高獲得位であった岸は、3位の壁を乗り越え初の2位を獲得し、速さを見せつけた。