岡谷
僕はモトクロスはあまりやらないのですが、トライアルは1回やったことがあります。そういうものを取り入れると、ロードは操作系が丁寧になります。モトクロスをやると体力がついたり、乗り方が上手くなったりするのかな、と思います。ロードレースはレースに出るバイクは決まった時間にしか乗れないので、トレーニングには使えません。テストでやっと乗れるので、テストに行く前にどれだけその状態に近づけて練習できるか、というのをみんなやっています。
下田
じゃあモトクロスと違って、自分のバイクを手元にキープできるわけではないんですね。
岡谷
モトクロスとトライアルはいつもレースで乗るバイクに乗れて羨ましいです。
下田
久しぶりに乗った時とかはどうなるんですか?怖かったり、変な感じになったりしますか?
岡谷
日本のトレーニングバイクと本番車は似ているけど、ちょっと別のものです。重さが違ったりとか細かい操作系が違ったりとか。なので1日目の1本目は、思い出すのに少し時間がかかります。300とかの低排気量クラスだと結構レースに近い練習はしやすいのですが、WSBKとか上のクラスになると、似たようなバイクのトレーニングはできないです。なので本当にテストとレースの時だけみたいな感じで、乗れる機会はとても少ないです。
下田
それって結構すごいですね。モトクロスの場合、久しぶりに乗るともう乗れないですもん。コントロールが全然できなくて怖くなります。ジャンプとかはしばらくやっていないと距離や高さがフワッとわからなくなって...。
岡谷
レースに出ているライダーでも久々に乗るとそうなるんですね。
下田
人それぞれ違いますが、僕の場合はそうなりますね。