若手の活躍が光る、FUN-GP
朝一番、雨がパラつく中開始されたFUN-GP。ラインを間違えると失速や転倒の恐れがあるサンドコースでは、初めのライン取りが肝心に。FUN-GPでは八犬士クライムを使わない分、コーナーやストレート、下りなど、箇所箇所でいかにスピードを乗せていくかが重要となった。
FUN-GP総合優勝を果たしたのは、FUN-Aの廣田優大。FUN-Bで総合優勝を果たしその実力に注目が集まっていたが、昇格して初めてのレースで初優勝。周りも納得の速さであった。
廣田優大
「サンドバレー八犬伝、超楽しかったです。最高ですよここ。全然危なくないし練習で来たいくらいです。ライバル的には、大重さんと久保くんが速かったのですが、クラスが違うのでタイム差が見えないんですよ。なので、中盤から後ろと何秒差があるかボードで出してもらってました。最初の方は40秒差くらいであまり差が開いてなくて、ワンミスで追いつかれるなと思ったんですけど、段々離れたので落ち着いていけました」
スムーズかつ安定的な走りで、最後は給油をする余裕もあったという廣田。今後のCOMPへの参戦も期待される。
また、17歳の廣田の他、各クラスの優勝者には10代20代の活躍が目立った。その中でも、最年少でFUN-D10位入賞を果たしたのが橋本大喜だ。父親の橋本努もFUN-Aで活躍する中、周りのライダーに引けを劣らずスタートで前に出た彼の活躍に今後も注目していきたい。
橋本大喜
「bamboo ridersの皆さんと、大村さんと大神さんのおかげで入賞できて嬉しいです。今回のレースに向けて、サンドの練習は2回くらいしました。その時の練習の成果が発揮できたと思います。特に難しかったのはサンドでふわふわの下り、最後にはガタガタになってきて難しかったです。スタートで出られないと前に出ることが難しいので、スタートで前に出ることを目標にしていました。モトクロスのレースに出るためにスタート練習をしていて、それが生かされたと思います」