試乗者:平嶋夏海/写真:南 孝幸/まとめ:オートバイ編集部
気軽に楽しめるちょうどいいサイズで、取り回しもしやすい
メテオには初めて乗りましたが、想像していた以上に乗りやすいバイクで驚きました。クルーザーといえば車格の大きなモデルが多く、体格のいいライダー向けのバイク、というイメージですが、このメテオはコンパクトな車格で車体もスリム。クルーザーに気軽に乗りたい、と思っている人にはちょうどいいサイズだと思います。
ライディングポジション/足つき性 身長:154cm
ライポジはクルーザーと言うだけあってゆったりとしたものですが、ハンドルやステップの位置もそれほど遠くはなく、ポジションの自由度も高い印象。シート高は765mmで、身長154cmの私でも足つきに不安はありません。またがったままでの移動もしやすかったです。
基本的に重心は高くないので、取り回しに不安はないのですが、サイドスタンドの長さの関係で、停車時に思ったよりバイクが傾くので、引き起こしはちょっと重め。小柄なライダーは、停める場所はなるべくフラットな場所にした方がベターかな、と思いました。
気持ちに余裕が生まれる力強い空冷シングル!
注目の空冷シングルエンジンですが、排気量から想像していたものよりずっと力強くて感心しました。後ろからグイッ、グイッと押されるような、シングルらしい力強さがあって、パワーがゆっくり、穏やかについてくるような感覚は私好み。サウンドも歯切れがいいし、振動も少なめ。クラッチ操作も軽くて気を使わずに楽しめるのがいいなと思いました。なんだか、乗っていると気持ちの余裕が生まれてくるような感覚でした。
乗り心地も快適。バックレストのおかげでタンデムもラク!
乗り心地もそんな空冷エンジンのフィーリングに合っていて、とても快適。まずシートがフカフカで気持ちいいし、ハンドルもほどよく近く、ひざの曲がりもキツくありません。タンデムもとても快適で、標準装備というバックレストがいい仕事をしてくれてます。
最新装備の「トリッパー」も体験!
新装備のトリッパーは、インカムと併用でスマホナビの音声を聞きながら使うととても便利だと思います。スタイリングも存在感ありますし、わざわざ構えなくても自然に乗れる気軽さもいいと思います。メテオ350はなかなか楽しいバイクでした。タンデムも楽しかったから、私なら友達に「ちょっと後ろに乗ってみる?」と誘ってみたいかも。
メテオ350スーパーノヴァ・フォトアルバム
メテオ350のスペック
全長×全幅×全高 | 2140×845×1140mm |
シート高 | 765mm |
車両重量 | 191kg |
エンジン形式 | 空油冷4ストOHC2バルブ単気筒 |
総排気量 | 349cc |
ボア×ストローク | 72×85.8mm |
最高出力 | 20.23PS/6100rpm |
最大トルク | 2.75kgf・m/4000rpm |
燃料タンク容量 | 15L |
変速機形式 | 5速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-19・140/70-17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ300mmディスク・Φ270mmディスク |
試乗者:平嶋夏海/写真:南 孝幸/まとめ:オートバイ編集部