かくして、下田はトップ争いをすべき相手であるクレイグと、追い上げ争いを強いられることになる。「今年のクレイグは速いですね。タイムクオリファイからタイムが出ているし、特にフープスが速い」と分析。このメインレース、クレイグは最後尾からグイグイ追い上げをみせて、まさかの3位表彰台をゲット。トップ争いはスタートからもつれたモシマン VS ハンターで、決定力に欠けるハンターがモシマンの逃げ切りを許してしまった。「ハンターも昨年とは違い速いと思います。モシマンも速いことは速いけど、ミスが多いので…」とあくまで冷静な下田評。
なお、下田曰く「今年のスーパークロスは、フープスが大きい傾向があって難易度が高いですよ。特に今回のサンディエゴは3戦の中で一番フープスが大きく、難しかった」とのこと。映像で見ても、サンディエゴのフープスは、後半斜めに振られるトップライダーの姿が見受けられた。
このあたりは、次戦以降の観戦で注目すべきポイントになるだろう。
第2戦、あのエンストさえなければ?
Off1.jpのレポートをスキップしてしまっていたオークランド第2戦。下田はホールショットを奪って、見事なトップスタート。中央あたりのラインから、アウトのバンクへ当て込み、思い切りスピードをのせたラインで飛び出した。日本のファンはつい声をあげたに違いない名シーン。
「オークランドは乗れていました。でも、エンジンのアイドリングが低く設定していたからか、エンストしてしまってクレイグにトップを奪われてしまった。その後フープスで前回りにクラッシュしてしまい…あれがなければよかったですね」と下田。エンストがなければ…「どうでしょうね」と答えは明言しなかった。