シートバッグの装着が簡単になったのはゴールドウインのおかげ!?
「Xベルト」の偉大な功績

ゴールドウインといえば、ベテランライダーにとってはGORE-TEXなど高機能マテリアルを使用した上質なウエアメーカーという認識がある方も多いでしょう。逆に若いライダーには、バッグブランドとしてすでに浸透しているようにも見受けられます。
いまではSAや道の駅にいくと、必ずといっていいほどゴールドウインのバッグを装着したバイクを見かけるようになりました。バッグ製品自体は古くから展開してきましたが、転機となったのは2012年。新開発の装着システム「Xベルト」が誕生し、採用した製品が瞬く間に普及していったのです。

▲Xベルト
Xベルトは、シートバッグ史上もっともシンプルで簡単な装着ベルトといえるもので、それは現在も変わっていません。
バッグの取付方法は、簡単3ステップ。置いて、挟んで、付けるだけ!
1.リアシートを外して、Xベルトをシート下に置く。

2.バックルを外に出した状態でリアシートを装着。

3.あとは4つのバックルをバッグと接合し、ベルトの長さを調整するだけ。一度調整を終えれば、2回目以降はたった1分で設置できます。

【公式動画】Xベルト 3ステップの簡単装着
www.youtube.com「Xベルト」が生まれる前のシートバッグは、リアシートに取り付けベルトをしっかりと固定する必要があるものが主流で、これが面倒かつ、シートの形状によっては上手く装着できない場合も多いものでした。もしくは、リアシート周辺の前後左右4カ所に取り付けベルトを装着しなければならないもので、これも荷掛フックがしっかりと備わったバイクでなければ装着できませんでした。
Xベルトは、荷掛フックを一切用いることなく装着できるため、2000年代後半から流行しはじめた250ccフルカウルスポーツにも対応。「スポーツタイプのバイクで日帰り・泊まりがけのツーリングがしたい」というライダーの想いにがっちりとフィットしました。

その後、各社からも装着の簡単さをうたう取付ベルトが続々と開発されます。それらはXベルトを参考にしたり、対抗意識を燃やして生まれたものだと言っても間違いないでしょう。
2000年代までは、専用のシートバッグを使用するライダーと同じくらいストレッチコードでダッフルバッグなどを括り付けるライダーを多く見かけました。
Xベルトは、ツーリングを好むライダーにとっての救世主となり、シートバッグの利便性を再評価させるものにもつながりました。

専用シートバッグの利点は、装着している状態で中身の出し入れができることです。しかもXベルト製品なら、脱着が極めてラク。一度付けたら外すのが面倒……なんてことはありません。いま多くのツーリングライダーが専用シートバッグを使用しているのは当然の流れともいえるでしょう。
Xベルトを使用したゴールドウインのおすすめシートバッグ
現在ゴールドウインはシートバッグ製品を13アイテム展開中。そのうちキャンプツーリング用の大容量バッグをのぞく11製品で「Xベルト」が採用されています。
ここでは日帰りから泊まりがけツーリングに使えるおすすめのバッグを例として3製品紹介します。ゴールドウインのバッグはほぼすべて、製品名に容量が記載されているので、サイズ感が分かりやすいのも特徴です。
GWM X-OVER(クロスオーバー)リアバッグ 35

品番:GSM27008
素材:330D ROBIC/840D ナイロン/600D ポリエステルプリント
サイズ:H25cm×W50cm×D31cm
容量:約35L
カラー:デジタルデザート、ブラック、ブラック×イエロー、オリーブ
税込価格:17,270円
容量35Lの大人気シートバッグ。「Xベルト」で簡単にバイクに積載ができ、バックパックとしても使える便利な製品です。
カジュアルなデザインのため、普段使いを気兼ねなくできるのも嬉しいポイント。定番の黒以外のカラーも展開し、これまでの“バイク用”然としたシートバッグとは一線を画した世界観を築きました。

株式会社ゴールドウインが日本で企画・販売を行なっているTHE NORTH FACEのボックス型バックパックが大ヒットしたことも誕生の背景には関係していそうです。背負って電車に乗っていても違和感のないデザインのシートバッグは、デザインの面でも革命的でした。
構造はシンプルで、中身の出し入れがしやすいのも魅力。日帰りはもちろんホテルに泊まる2泊程度のツーリングならこれひとつでこなせます。トップ部分には大型ポケット、裏側にはメッシュポケットを2カ所に備えています。

容量35L。レインウエアや着替えや洗面用具にプラスして、チェアやテーブル、食器類なども入ります。

開口部が広く、整理整頓しやすくなっています。

開口部は2カ所。こちらは長尺物を入れたり、バックパックとして使う際の出し入れに便利。

トップ部分に薄型のポケットを搭載。マップも入ります。

【装着例】ヤマハ・YZF-R3

【装着例】スズキ・Vストローム250

【装着例】ヤマハ・YZF-R3

【装着例】スズキ・Vストローム250
GWM X-OVER(クロスオーバー)シートバッグ17

品番:GSM27905
素材:330D ROBIC/840D ナイロン/600D ポリエステルプリント
サイズ:H17-22cm×W26cm×D38cm
容量:約15-17L
カラー:デジタルデザート、ブラック、オリーブ
税込価格:12,980円
日帰りツーリングに適したコンパクトなシートバッグ。ワンショルダーバッグになる2WAY仕様で、街に買い物などに出かけるときも役立ちます。ショルダーストラップは、しっかりしたものが備わっているので、ちょっとした移動なら背負ったままでも大丈夫。

容量は15L⇔17Lの可変式。ツーリング先でお土産など荷物が増えたときにも対応できるのが嬉しいですね。開閉用のファスナーと拡張用のファスナーは、引き手のカラーを変えることで分かりやすくしてくれています。

通常時:容量約15L

拡張時:容量約17L
バイクへの装着はもちろん「Xベルト」。さまざまなバイクのリアシートの幅にぴたりと収まるサイズ設計で、スポーツ走行を楽しみたいライダーにもうってつけ。レインウエアにプラスアルファの荷物が入ります。

レインウエアのほか、日帰りツーリングに必要な小物を入れるのにちょうどいいサイズ。

ラウンド型のファスナーで中身の出し入れがラクラク。

トップ部分にはA5サイズのマップが入るポケットを装備。

【装着例】ヤマハ・YZF-R3

【装着例】スズキ・Vストローム250

【装着例】ヤマハ・YZF-R3

【装着例】スズキ・Vストローム250
【公式動画】GSM27905 X OVERシートバッグ17
www.youtube.comシートバッグ 28

品番:GSM27004
素材:840D ナイロン/420D DOBBY/330D ROBIC
サイズ:H26-37cm×W24cm×D32cm
容量:約20L-28L
カラー:ブラック、オリーブ、リップブラック
税込価格:13,750円
横幅を抑え、高さで容量を稼いでいるのが特徴のシートバッグ。中身が左右に振られることが少なく、スポーツツーリングを楽しみたい方におすすめです。

通常時:容量約20L

拡張時:容量約28L
容量は可変幅が大きく、通常状態では容量20Lで、拡張時は28Lまでアップ。当製品のように直方体形状のバッグは容量の数値以上に荷物を入れやすく感じます。拡張しない状態でも1~2泊程度のツーリングに必要な持ち物は納まるでしょう。

通常状態でホテルに泊まる1~2泊程度の装備が入りました。

フタの裏側にメッシュポケットを搭載。ここにA5サイズのマップがちょうどよく入ります。

バッグの底面には丈夫で滑りにくい合皮素材が採用されています。(この記事で紹介している他の製品も共通)

【装着例】ヤマハ・YZF-R3

【装着例】スズキ・Vストローム250

【装着例】ヤマハ・YZF-R3

【装着例】スズキ・Vストローム250