普段街ではまだなかなか見られないバイクをじっくり眺められるのもモーターサイクルショーの楽しみのひとつ。大阪モーターサイクルショー2022では、以前から気になっていたフェニックスエンジニアリングの「ガンナー」を発見。しかも日本初公開となる新機種「ガンナー125」まであるではないですか!
レポート:西野鉄兵

フェニックスエンジニアリング「ガンナー125」登場! 「ガンナー50」「ガンナー100」と比較

画像1: フェニックスエンジニアリング「ガンナー125」登場! 「ガンナー50」「ガンナー100」と比較

特徴は見た目だけではない! いろいろと可能性を感じさせるガンナー・シリーズ

円柱形状のボディが斬新なフェニックスエンジニアリングの「ガンナー」シリーズは、2021年に日本上陸。原付一種の50ccモデルから始まり、同様の車体で100ccモデルも発売されました。

そして大阪モーターサイクルショー2022では、新型車「ガンナー125」が初お披露目! 50・100とは異なるボディとエンジンで車格も一回り大きめとなっています。

画像: PHOENIX ENGINEERING Gunner 125 大阪モーターサイクルショー2022で日本初公開 総排気量:124cc エンジン型式:空冷4スト単気筒 車両重量:105kg 税込価格:36万800円

PHOENIX ENGINEERING Gunner 125
大阪モーターサイクルショー2022で日本初公開

総排気量:124cc
エンジン型式:空冷4スト単気筒
車両重量:105kg

税込価格:36万800円

画像: PHOENIX ENGINEERING Gunner 50/Gunner 100 2021年に販売開始・車体共通 総排気量:49.47cc(100は、97.2cc) エンジン型式:空冷4スト単気筒 車両重量:75kg 税込価格:26万1800円(100は、29万4800円)

PHOENIX ENGINEERING Gunner 50/Gunner 100
2021年に販売開始・車体共通

総排気量:49.47cc(100は、97.2cc)
エンジン型式:空冷4スト単気筒
車両重量:75kg

税込価格:26万1800円(100は、29万4800円)

ブースには50cc・100cc・125ccをそれぞれ2台ずつ計6台展示。ひっきりなしにお客さんが訪れ、終日にぎわいを見せていました。

際立っていたのは、お客さんの発声率と跨り率の高さ。「なんやこれ!?」「かわいい!」「どんな感じなんだろ?」「これだったら私でも乗れそう」「巨大な懐中電灯みたい」「バズーカみたい」「丸太みたい」など、目の前にしてみなさん思い思いの反応を示しています。

画像2: フェニックスエンジニアリング「ガンナー125」登場! 「ガンナー50」「ガンナー100」と比較

想像以上の反響に、当ブースの出展を行なったガンナー総輸入元の月木レーシングさんも驚いた様子でした。

また、おもしろいことにフェニックスエンジニアリングはタイのメーカーなのですが、現在このガンナー・シリーズを買えるのは世界で日本だけとのこと。ほとんど手作りのような生産体制で、本国で普及させるほど大量には作れないそうです。

現在は50ccと100ccに在庫が少しあり、新たな125ccは数日前に今回の展示車2台が届いたのみで、デリバリーは2カ月後くらいを目指しているそう。

カラーバリエーションは50cc・100ccは6色(レッド・イエロー・ブルー・グリーン・ブラック・ホワイト)。125ccは現状、レッドとイエローの2色設定。50と100でもこの2色がとくに人気が高いのだとか。

画像: ▲円柱ボディの中心あたりが燃料タンク。ガンナー50/100は4.5L、ガンナー125は5.5Lと原付一種・二種としては充分な容量を確保しています。

▲円柱ボディの中心あたりが燃料タンク。ガンナー50/100は4.5L、ガンナー125は5.5Lと原付一種・二種としては充分な容量を確保しています。

筆者も50や100が日本上陸を果たしたときから非常に気になっていました。どんな感じの乗り心地なのだろう、と試しに跨ってみると、ライディングポジションやハンドル越しの眺めは、おもいのほかにいい意味で馴染みのあるちゃんとしたバイクです。

コンパクトな車体からは窮屈な感じなのかな? と思ったのですが、同じく前後12インチを採用するホンダ・モンキー125などに近い印象で、成人男性がゆったりと乗れるサイズ感。アップライトで視界が広く、腰や背中に負担がかからない姿勢で走れそう。そして軽い!

50/100と125はボディもエンジンも異なるものを採用していますが、共通していえるのは、メカニズムがシンプルなこと、きわめて整備性が高いことです。

むきだしのスタイリングはデザインの個性になるのとともに、整備のしやすさにもつながっています。

画像: ▲ガンナー125は、円柱ボディのシート下付近に銀色のこれまた円柱パーツを左右に装備。中にはエアクリーナーや電装類が配備され、少しだけ余ったスペースは小物入れとして活用できるそう。

▲ガンナー125は、円柱ボディのシート下付近に銀色のこれまた円柱パーツを左右に装備。中にはエアクリーナーや電装類が配備され、少しだけ余ったスペースは小物入れとして活用できるそう。

初めて所有するバイクがガンナーだったら、自然とメンテナンスやカスタムを楽しさを感じるはず。また、これまでフルカウルスポーツやスクーターなどの乗っていて、カウルを外して整備ができなかったなんて方もバイクの構造の基礎を学ぶのに最適かもしれません。

といっても、ガンナーの最大の魅力はやはり見た目だと個人的には思います。しばらく眺めていると、なんだかバイクというよりペットのような愛らしさを覚えてきて、家に連れて帰りたくなる衝動が湧いてきました。

画像3: フェニックスエンジニアリング「ガンナー125」登場! 「ガンナー50」「ガンナー100」と比較

街をスイスイ走るだけでも楽しそうだし、これで長旅したらおもしろいだろうなあ……いろいろ想像が駆け巡るワクワク感いっぱいのニューカマーです。今後の発展にも要注目!

フェニックスエンジニアリング「ガンナー50」「ガンナー100」の主なスペック・価格

※《 》内はガンナー100

全長×全幅×全高1670×690×1170mm
ホイールベース1150mm
車両重量75kg
エンジン形式空冷4スト単気筒
総排気量49.47cc《97.2cc》
ボア×ストローク39×41.4mm《50mm×49.5mm》
圧縮比7.1
燃料タンク容量4.5L
変速機形式4速リターン
タイヤサイズ(前・後)100/90-12・120/70-12
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格26万1800円《29万4800円》(消費税10%込)

フェニックスエンジニアリング「ガンナー125」の主なスペック・価格

全長×全幅×全高1770×720×1070mm
ホイールベース1200mm
車両重量105kg
エンジン形式空冷4スト単気筒
総排気量124cc
ボア×ストローク56.5×49.5mm
圧縮比9.2
燃料タンク容量5.5L
変速機形式5速リターン
タイヤサイズ(前・後)100/90-12・120/70-12
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格36万800円(消費税10%込)

レポート:西野鉄兵

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