いい事も悪い事も、起きたことはすべて乗り越える、そんな姿に感動!

8月7日に行われた3年ぶりの鈴鹿8時間耐久ロードレース決勝。

1ヶ月前のプレトークショーからオートバイ女子部として関わらせて頂いて、7月のテスト・直前トークショーときて8耐本番は金曜日から現地入り。
毎日いろんな事が起こり、それぞれの選手・チームが一生懸命取り組む姿、頑張っている姿がすごくかっこよくて、終わったいま、率直に思うことは「8耐ってやっぱりいろんな事が起こるレースだけど、ライダー・メカニック・監督・スタッフ...関わる人達それぞれの戦う姿や熱い想い溢れる物語を現地で観る事ができホントにホントに感動したし、パワーをもらえたレース」でした。

もちろん3年前も感動したのですが、私も観戦が3年ぶりだからなのか、このレースだったからなのかはわかりませんが、チェッカーライダーがフィニッシュしてから他のライダーとスタッフさんが抱き合っていたり、声を掛け合う姿。
ギリギリまでマシンを直し送り出せて安堵していたり、悔しい表情をしているスタッフさん。一生懸命チェッカーフラッグを振って終わりを告げるオフィシャルさん。
8時間という決勝を走るのもそうですが、そこまでの予選やテストなど、この大会に向けて頑張ってきたものの結果が出た瞬間、いろんな人のいろんな想いがここまで溢れ出るものなのかと涙が溢れてきました。

特に今回は今まで毎年行われてきた大会が2年中止で3年ぶり。
1週間前のトークショーで加賀山さんから「マシンもパーツも進化していく中で、毎年行なわれていたものが中止となって、3年ぶりになると大変なこともあると思うけど、どうなるのか面白いよね」と。
テストなどでも新型のマシンはどうだろう。あれは何%くらいなのか、みんな本番まで隠しているのかなどいろんな予想をしたり楽しんでいたのですが、実際にテストでは台風予報が出たり、晴れたり。予選でも天気は荒れて晴れたり、雨が降ったり。
こんなに荒れなくてもいいのにってくらい、気候にも振り回され、またまだまだ続くコロナウイルスとの戦いでも、陽性になって急遽ライダー交代を行なったチーム。3人の予定が2人で走る事になったライダー。これだけでも大変なのに決勝日だけはちゃんと温度が上がり、真夏の8耐になりましたし。
いい事も悪い事も、起きたことはすべて乗り越えなくていけなくて、それを受け止めみんなで頑張る姿がホントにホントにかっこよかったなと、今もまだ思い出すだけで胸が熱くなります。

画像: チェッカーの瞬間。

チェッカーの瞬間。

画像: チェッカーを受けたライダーがみんな戻ってくる中、チームHRCはガッツポーズで。

チェッカーを受けたライダーがみんな戻ってくる中、チームHRCはガッツポーズで。

画像: チームヨシムラの喜びの瞬間。

チームヨシムラの喜びの瞬間。

現地観戦だからこその特典がある!

そんな8耐を今は家でも観る事ができる訳なのですが、私は現地で観られて良かったと思った事が沢山あったのでその事をお伝えしたいと思います。

家で観るのは快適だけど、現地で観るとその3倍は楽しめちゃうんです♪(実は現地にいても携帯は家でも観られる配信映像を映しながら観ていました)
やはり"現地"の何がいいって生の迫力は間違いないです!
スタートのカウントダウン。エンジンの音。
スタートダッシュ。順位こそモニターで確認した方がわかりやすいですが、あの瞬間の雰囲気は鳥肌が立ちます。

画像: スタートです。

スタートです。

実は今回このスタートでホールショットをとったのは5番グリッドからスタートした#5 F.C.C TSR Honda Franceのジョシュ・フック選手!
土曜日のトップ10トライアルに向けた走行中、チームメイトのジーノ・リア選手が転倒し2人で走る事になった事。大きな転倒となり、今は意識が回復したと報告がありましたが、スタート時点ではもちろんそんな情報はなく、心配もある中でこの8時間を走り切らないといけない。そして、EWCのシリーズとしては1位のヨシムラと15pt差の2位で迎えるこの8耐。

エースライダーとしていろんなものを背負っているジョシュ・フック選手がホールショットを決めた時は思わず声が出てしまいました。

これをB席(1コーナーを正面で観られる席)で観たかったのですが、私は観られなかったので少し残念ではありましたが、実は鈴鹿サーキットではこのホールショットのカードがGETできる場所があったのをみなさん、知っていますか?

カードに名前のみか、名前と顔写真を入れられる2種類のタイプがあるのですが、私は誰がホールショットを決めるのか予想しながら鈴鹿サーキットに入る前に事前予約していたのです。

画像: 予約はnetです。

予約はnetです。

画像: これがカードです。

これがカードです。

名前入りのみ予約ができたので、その1枚だけ作る予定でしたが、そんな状況の中ホールショットを決めたジョシュ・フック選手のかっこよさ。そして、実は3年前にトークショーを観てから気になっていた選手で密かに期待していた事もあり、テンションが上がって両方買っちゃいました♪ ちなみに値段は名前入りが300円、写真入りは500円です。

これはサーキットに行った人しかGETできない、この8耐を観た記念になりました。

そういった記念品やグッズも楽しめるのは現地ならではで、沢山のブース出店やイベントもあるのがこの8耐ですが、この話は続けると長くなるのでまた別記事で。

他に現地で見て面白かったポイントは、画面に映っていない争いも沢山あり、それが間近で観られること!
8耐は全日本ロードレースに比べて一斉に走る台数が多いです。今年は45チーム参戦していたので45台のマシンがコース上にいます。

画像: 4Lap目セーフティーカー中です。

4Lap目セーフティーカー中です。

スピードもそれぞれ違うし、バトルも多いので画面だとその周はこのバトルをピックアップという形で放送されるのですが、実際はその裏で沢山のバトルが行なわれていたり、トラブルが出たり。直接現場にいると何か起こった時にどこからかその声が聞こえてきたり「あれ? この2台こんな距離感だったかな?」など直接観ることができちゃいます!

推しライダー、チームがあればずっと追う事はもちろん、このチーム気になるなって思ってちょっと気にしながら観る事も現地だったらできるのですが、モニターでは選べないですからね。
これはもう現地でしか楽しめません!

徐々にタイム差が詰まったり、離れたり...
目で見るだけでなく Race Now!アプリを使えば、何回PITして、誰が走っていて、セクタータイムは何秒かなどもわかるのですが、このアプリは現地でしか使えません。

8耐は1周が速ければいいという問題ではなく、耐久レースなのでコンスタントにタイムを刻んだり、燃費走行するのかとか、いろんな要素が含まれていて、このライダーは9秒台で走ってる!とかも見る事ができちゃうんですよね。
ここのセクターはこっちの方が速いんだ!とか比較して観るのも楽しいし、ただ目の前を走るライダーを観てもかっこいい!
こんな状況は現地じゃなきゃ味えないんです。

画像: Race Now!アプリです。

Race Now!アプリです。

あと、ベストが出た時やバトルのときは実況で話してはくれても、配信では話してくれる時とそうじゃない時があるのもポイント。
実は実況の声よりもマシンの走っている音の方が大きいくらい音の迫力があるのですが、実況から得られる情報も大切。
なので、今回私は実況を聴きたい時にちゃんと聴けるようにと鈴鹿サーキットで販売されているラジオを買っちゃいました♪

画像: 丸いのがラジオです。

丸いのがラジオです。

画像: こうやって付けておけるので便利。

こうやって付けておけるので便利。

3000円なのですが、軽いしボタンで操作できるので聴きたい時はつけて、今は目の前のマシンの音を聴きたいって時はボタンをポチッと押してオフにすれば充電も使わなくて済むんです。
ただ初めて使ってみて感じたのは、ずっとクリアに聞こえるのかといえば、そうではなかったです。でも今回いろんな所で観て8耐を楽しむには買って良かった物の1つしでした。

8耐を現地で観て、良かったと思ったのはいろんな所で観る時間があること!
同じ所でしばらく観て1時間したら移動してって、そんな事ができるのはこの8耐くらい。

しかも結構走るラインの差が出て面白いんですよね! 個人的にはMuSASHIシケインが凄く印象的でした。

画像: 全部同じ所で撮りました。分かりづらくてすいません。

全部同じ所で撮りました。分かりづらくてすいません。

動画で見返すとホントにラインの違いがわかりやすくて、こんなにも違うんだと思うのですが、縁石の奥の芝生を走っているように見える角度のライダーもいれば、縁石より内側のライダーもいて、その前のコーナーからの入りが全然違うので、この場所はスピード感も曲がり方もはっきりわかりやすく、またコースとの距離も遠くないので誰が走っているかわかりやすいのもポイント!

スプーンとかも面白いですが、あれだけ台数がいたりちょっと距離があるとわかりにくい時もあるんですよね。でもヘアピンやこのシケインはめちゃくちゃ観やすいし、良い所で観れたなぁって。こんな比較も現地でしかできないんですよね!
また他のレースの時ってここはそんなにお客さんも観ていないのですが8耐は結構人がいたことに驚きました。
実は写真が撮りやすいようにフェンスに穴があいているのでフォトスポットでもあるんです。
なんだかんだでこの場所にいた時間が一番長かったかもしれません。

画像: 図です。

図です。

あと今回しびれたポイントがスプーン前のコースとの距離が一番近いポイントで聴けるマシンの音とスピード。
いろんなマシンの音がどんどん近づいてきて「くるぞくるぞ!」って言うあの迫力から一瞬で過ぎ去っていくスピード感。
また音もマシンによって違って、今回は#7 YART-Yamaha Official Team EWCのマシンの低めの響く音がかっこよく聴こえてテンション上がりました♪

画像: 音ポイントからの景色。

音ポイントからの景色。

沢山のマシンとライダーがいるからこそ、わかりやすい差やこんなに違うんだ!凄い!を感じとりやすく、また8時間あるのであの時あそこで観てればよかったなという時間とポイントの当たり外れはあるかもしれないけど、自分で選んで観に行ける楽しさとその余裕があるのがこの8耐の楽しさでもありました。

スプリントレースじゃ絶対できないですからね!

あとは現地だと沢山の方が応援グッズを身につけているのも雰囲気があって私は好きです。

旗が出ていたり、Tシャツを着たり、応援席はみんな応援しているチームでまとまっているのでわかりやすいですが、いろんな席でもここはこのファンの人が多いんだな!とかこのグッズ可愛い!いいなぁ...とか。
サーキットならではの雰囲気があるので凄くテンションが上がるポイントです。

画像: NCXXファンの集団を発見しましたよ!

NCXXファンの集団を発見しましたよ!

画像: この旗は目立ってました。

この旗は目立ってました。

正直今回、グランドスタンドと最終コーナーのS席が指定席やファミリー席だったのでボードやPIT、スタートやフィニッシュの瞬間というのは自由席券だけでは見られなかったのですが、チェッカー後にみんなまとまって走って戻ってくる為に隊列を組む、あの景色や終わった後の花火。スタートしてからの日の変わっていく空気感を味わえるのもいいんですよね。

目の前でアクシデントが起こったのを見た時もあのマシンまだ走れるかな?!大丈夫かな?!と心配する事もあるのですが、アクシデントで故障したマシンがメカニックさんの力で直り、再びコース上で観られた時の感動もあったりします。

また今回は前夜祭でトークショーも行われ、ライダーの生の声が聞けたのも大きなポイントでした!
例年ならブースなどでも行われていたのですが、今年は前夜祭トークショーのみ。
来年は沢山トークショーも復活して、間近でライダーを見る事ができたり、生の声が沢山聞けたらいいなぁとも感じました。

画像: チェッカー後ホームストレートに戻ってきた所。

チェッカー後ホームストレートに戻ってきた所。

画像: 前夜祭トークショー。

前夜祭トークショー。

現地で観るからこそ面白いポイントがホントに沢山あったし、今回観ることができていろんな事を感じる事ができました!
現地観戦の楽しさがこの記事から伝わって来年は鈴鹿サーキットで観てみたいなと思って頂けたら嬉しいです。
もちろん配信で観るのも楽しいですし、配信といえばオートバイ女子部では、8耐後にも生配信を行ったり今回はいろんな取り組みをしたんです!

画像: 配信チーム頑張りましたよ♪

配信チーム頑張りましたよ♪

そこから見えたそれぞれのチームについてなども書きたいのでまた別記事にUPしようと思います。お楽しみに(*´-`)ノ

レース後のライブ配信! 2時間を超える挑戦企画をご覧ください!

画像: 鈴鹿8耐、決勝後のピット裏生配信! youtu.be

鈴鹿8耐、決勝後のピット裏生配信!

youtu.be

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