ライダー:平嶋夏海/写真:森 浩輔/まとめ:西野鉄兵
※試乗車は2022年モデルのNinja 400 KRT EDITION
平嶋夏海(ひらじま なつみ)
1992年、東京都生まれ。身長154cm。AKB48の1期生として活躍したのち、グラビアアイドルに。バイクの免許を取得した直後からジムカーナの特訓に励み大会にも出場。ツーリングはもちろんサーキットでの走行経験も豊富で、そのライテクはベテランのテスター陣もうならせるほど。難しい言葉を使わずビギナーでも分かりやすいレビューが好評。自身のYouTubeチャンネル「はしれ!なっちゃんねる【平嶋夏海】」では、日々バイク関連の動画を配信中。
400ccフルカウルスポーツとしてロングセラーモデルの一台。水冷2気筒エンジンは最高出力48PS(35kW)を10000rpmで発生する。Ninja H2からインスパイアされた軽量トレリスフレームなどにより、車両重量は167kgと際立って軽い。Φ41mmの大径フロントフォーク、グリップ力の高いラジアルタイヤ、アシスト&スリッパークラッチなど高品質な装備も魅力。この「KRT EDITION」は、スーパーバイク世界選手権で戦うNinja ZX-10RRをイメージしたカラーを採用している。
平嶋夏海のカワサキ「Ninja 400」インプレッション
──Ninja 400の見た目の印象はどうですか?
Ninjaっていうのが一目で分かりますよね。街やツーリング先で見かけても「あ、Ninjaだ!」って。
とくにこのKRTエディションは、バイクに乗らない人でも「カワサキだ!」って分かるんじゃないでしょうか。バイクやレースに詳しい人なら、すぐにジョナサン・レイ選手を思い浮かべて、スポーティで楽しそうと思うんじゃないですかね。
私の友達にもNinja 400やNinja 250などNinjaシリーズに乗る女の子たちがいます。SNSにアップされる写真は、Ninjaのロゴや象徴的なフェイスまわりが写っているものが多くて、Ninjaのブランド力みたいなものを感じます。かっこいいですよね!
──跨ってみた感想は?
両足が接地しました! シート高は785mmということなんですが、脚を下ろしやすくて、数値以上に安心感があります。ハンドルはパッと見た印象よりも実際はアップライトで、それも私は好きです。
しかも軽いから、跨ったまま動かせるんですよ! 身長154cmの私の場合、跨ったまま動かせる車両は250cc以上だとほとんどないんです。朝一番に、跨ってみて、「このバイクなら絶対今日は楽しめる」と確信しました。
▶▶▶【公式サイト】「Ninja 400」2023年モデルのカラー&スペック情報などはこちら
──いざ走りだしてみて、感じたことは?
「軽いっ!」って声出ちゃいました。あれ、250ccかな? と確認したくなったくらいです。でもすぐにエンジンの力を感じて、やっぱり400だ、と分かりました。
じつは2019年にも一度Ninja 400に乗ったことがあるのですが、そのときの記憶よりもだいぶ軽く感じました。この3年間いろいろなバイクに乗ってきて、よりNinja 400の個性を体感できたのかもしれません。
街中から走り始めて、細かい道を通ったり、撮影時にはUターンもしました。足はつくし、ハンドルもセパハンだけど高めなので、怖いという感覚はまったくありません。ハンドルの切れ角も充分あってクルッと小回りできます。
初心者の頃はカウル付きのバイクだと前輪の動きが見えにくくて、小回りが難しく感じると思うんです。Ninja 400もカウルが付いていますが、それ以上に扱いやすさが光っています。通勤や通学にも使える“毎日乗れる”系のバイクだと感じました。
──その後、高速道路を走りましたね。
高速はすっごく気持ちいいんですよ。合流のときも心配ありません。回転数に応じて加速力が高まっていく感じがします。なので、合流やちょっと遅いクルマを追い越すときには、低めのギアでスロットルを開けるといいですね。
って言ってますが、これは途中で気が付きました(笑)。これまで私が所有してきたバイクは、回転数を上げて楽しむものではなかったため、はじめのうちはシフトアップが早すぎて、すぐトップギアの6速に入ってしまっていました。
「あ、ちがうな」と気づいてからは、シフトチェンジのタイミングを探っていくのも面白かったです。
とはいえ、どのギアに入れていても、何となく普通に走れちゃうのもいいところで、これはNinja 250との違いかもしれません。
パワーは余裕があって、とくに5000回転以上が気持ちいい! 最高出力は10000回転で発生するようですが、頑張っても回しきれませんでした。どれだけスピードが出ちゃうんだろう、と思って。
たとえ120km/h制限の高速道路でも、普通に流れに乗れるでしょうし、ぐいぐいリードすることさえできそうです。
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──渋滞もありました。
10km/hくらいで走ったり止まったりと、しばらく続きました。渋滞は私のように足つきに自信がない人にとって本当に地獄なんです。でも今日はNinja 400だから安心でした。
アシスト&スリッパークラッチが入っているおかげで、クラッチレバーが軽いのもありがたかったです。どれだけ長時間走っても左手がくたくたになることはないと思います。
──ワインディングロードはどうでしたか?
すでに街乗りと高速道路で感じてましたけど、Ninja 400は、自分が思ったように走れるバイクでした。軽くて自由自在に操れる感覚があります。
曲がるときに「よいしょ」っていう感じはまったくなくて、かといって思った以上にぐいぐい曲がりすぎるほどでもありません。
スロットルやサスペンション、ブレーキの感覚もつかみやすくて、スピードを出しても怖さは感じにくいですね。フロントフォークはしっかりしていて、ブレーキはギュッと利くタイプではないので、不意につんのめることもありません。タイヤの接地感もしっかり伝わってきて安心でした。
初心者の頃は、スポーツタイプのバイクってセパハンなのもあって、扱うのが難しいと思うんです。
以前、250ccのスーパースポーツ・Ninja ZX-25Rに乗らせてもらったことがあるんですけど、あのマシンは、自分が思っている以上に走っちゃうので、“バイクに乗せてもらっている”感覚がありました。
Ninja 400の場合は、バイクと一心同体というか、一緒に走っている感じがすごくします。きっとフルカウルのバイクに初めて乗る人でも抵抗なくワインディング走行を楽しめるはずです。
エンジンのフィーリングも私好みで、すごくスムーズ。ドコドコした鼓動感が好きな人には物足りないんだと思いますが、スポーツバイクですからね。峠を走るのにはぴったりですし、長い時間乗っていても疲れにくいです。
──平嶋さんの趣味でもあるジムカーナの競技でも使えそうですか?
Ninja 400はジムカーナでも人気なんですよ! 実際に活躍されている方もいます。今回、あらためてしっかり乗ってみて、その理由が分かりました。
部分的にカスタムする必要はありますが、軽くて扱いやすくて、発進からトルクを感じられてパワフル。ジムカーナにぴったりの素質を持っています。
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──1日走ってみて、疲れのほどは?
今回は200kmほどの日帰りツーリングでしたが、もっとたくさん走りたいと思いました。暑さとか渋滞もあったけど、まったく疲れてないです。
理由は、カウルのおかげで高速道路が楽だったとか、エンジンのパワーに余裕がある、とかいろいろあります。でも一番は気持ちの面ですね。
アップライトなポジションで両足が接地できて、とにかく軽い! 加速・減速が分かりやすい特性で、無駄に緊張せずに走れたのが嬉しかったです。
ツーリングって何が起こるか分からないじゃないですか。でも「Ninja 400だったら大丈夫」って、思えました。
──さまざまなシチュエーションで乗りました。Ninja 400はどういった使い方が楽しくて、どんな方におすすめしたいですか?
長距離のツーリングを楽しみたい! っていう方には、とくにおすすめだと思います。今日もまさにそうでしたが、ツーリングって自宅を出て、高速道路に乗って、気持ちいい道を走るのが定番ですよね。
移動がラクで、ワインディングが楽しい。しかもそれは、初心者の方やしばらくバイクから離れていた方でも、同じように感じるんじゃないかと思います。Ninja 400はスーパースポーツというより、スポーツツアラー的な要素が強いんです。
私の周りでもバイクに乗り出す人がいま増えているんですが、Ninja 400は、おすすめの一台として紹介したいです。スポーティな見た目のバイクが好きなら、絶対におすすめですよ。
逆に「本格的にサーキットを走りたい」という人には、ノーマル状態ではちょっと物足りないかも。タイムを縮めるような本気の走りをする場合は、もっとハンドルを低くするなどカスタムするとよさそうです。
ただ初めてのサーキットだったり、体験走行だったら、そのままでも充分楽しめます。スキルのアップに合わせてカスタムしていくのも面白いと思います。
あと、軽いので、取り回しもしやすいんです。足つきとか取り回しって、バイクに乗る頻度に直結すると思うんです。
愛車がNinja 400なら、「午前中しか時間ないけど走るか」とか、「仕事終わりにナイトツーリングしようかな」とか、すぐ「今日はバイクに乗るぞー!」って思える気がします。
もし複数台所有しているなら、Ninja 400ばっかり乗っちゃうんじゃないかな。
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──カワサキにはNinja 250もあります。Ninja 400を推したい、と思えるポイントはありますか?
お金のことを考えると、車両価格は当然Ninja 250の方が安いですし、車検がないことから維持費も250の方が抑えやすいでしょう。Ninja 250はいまも続くフルカウルスポーツ・ブームを作った名車で、250ccならではの楽しさが詰まった、いいバイクです。
でも250を買ったら「やっぱり400にすればよかった!」と、のちのち悔やむかもしれません。パワーに余裕があるんで、より遠くまで快適に行けます。免許区分は250も400も同じですからね。
それと、私も驚いたんですが、Ninja 400の車両重量は167kgで、この重さはNinja 250と1kgしか変わらないんです。Ninja 400は250の車体に、400のエンジンを載せた、軽量・コンパクトさが最大の特徴だっていえると思います。
たった1kgだから取り回しの感覚はほとんど同じ。だったらパワフルな400の方がお得なのでは? と思いました。
ちなみに今回のツーリング終盤、メーターの平均燃費計には25km/Lと表示されていたので、燃費も充分いいんですよ。
カワサキ「Ninja 400」のスペック・主要装備・カラーバリエーション
Ninja 400の詳細をもっと知りたい方は、カワサキの公式サイトをご覧ください。
衣装紹介
今回平嶋夏海さんが着用したジャケット、パンツ、グローブ、ブーツ、Tシャツはいずれもカワサキプラザアパレル。
「ファッションを通じてスタイリッシュなモーターサイクルライフをたのしむきっかけをつくりたい」。カワサキプラザはそういった思いから、素材本来の特徴を生かした高機能かつ普遍的なアイテムを提案しています。
キャンペーン情報
カワサキは「ライセンスサポートキャンペーン」を2022年10月31日まで実施中
これから免許を取る方は必見! 最大3万円分のクーポンが手に入る
カワサキは、パートナースクールでの普通自動二輪教習を修了し、新車を購入した方を対象に、お得なクーポンをプレゼントするキャンペーンを2022年10月31日まで実施中です。
Ninja 400の場合だと税込3万円分のクーポンをプレゼント。これから免許を取ろうと考えているお友達がいましたら、ぜひ教えてあげてください。
キャンペーンの詳細とパートナースクールの確認はカワサキの特設サイトでチェック!
まだ間に合う! 「鈴鹿8耐カワサキ応援 Ninjaキャンペーン」
2022年9月30日までにNinjaシリーズを購入するとグッズがもらえる!
Ninja 400をはじめ、「Ninja」シリーズを9月30日までに成約すると、KRT(Kawasaki Racing Team)グッズをプレゼントするキャンペーンを実施中。
グッズの内容や対象モデル・対象店舗など詳細は、特設サイトでご覧ください。
※先着順プレゼントにつき各店の応援グッズ在庫がなくなり次第終了となります。
ライダー:平嶋夏海/写真:森 浩輔/まとめ:西野鉄兵