我が名はカナイメグ、孤独なライダーさ
はじめまして、カナイメグと申します。
初の寄稿をさせていただきます、どうぞよろしくお願いいたします。
モデル兼フォトグラファーとして活動しており、バイクとはかけ離れた「華の乙女」
のはずだった。。
なぜか現在、大型二輪【TRIUMPH STREET SCRAMBLER】 & 中型二輪【KTM 250 DUKE】を二台持ちし、一日にとんでもない距離を走行しては孤独のソロキャンプを繰り返す、そんな”孤高なるキャンパーライダー”に進化してしまいました。
どうしてこんなことになってしまったかについて、本記事にてしばしお付き合いいただけたら幸いです。
「そもそもどうしてバイク沼へ?」
高校生の多感なる時期、皆様は何をしていましたか?
JKカナイは、映像倫理がまだ薄かった時代のGTOアニメ(全43話)を鑑賞するのが最大の娯楽でありました。
作中、主人公・鬼塚永吉が乗っていたのが、かの有名なKAWASAKI ゼファー1100とZⅡでした。
「鬼塚みたいにかっこよく自分に真っ直ぐに生きたい!」と思った17歳のカナイに、ひっそりといつかバイクに乗りたい!という気持ちが芽生えたのでした。
苦難の二輪教習、中型そして大型へ
その後晴れて経済的な独立を果たしたカナイは、二輪免許取得のためついに教習所入校へ!
冬ボーナスを握りしめその扉をくぐったのは凍える2020年12月だった。
事務のお姉さんから説明を受ける「最短で18時間で免許取得ができます」
ふーん?余裕じゃん?
そして儚くもその自信はすぐに打ち砕かれた。
バイクを指定の場所まで押していけない!バイクを倒す!起こせん!DVと疑われるほどの痣痣痣!クランクで見たことのない転倒の仕方でミラーをもぐ!悪行の数々は伝説へと昇華した。
季節は冬から春へ、春から夏へ、冬手袋から夏のメッシュ手袋へ買い替えをしても免許はない。
実に38時間教習(最短の2倍以上)ののち、2021年8月、期限ギリギリでカナイはやっとのことで免許を手にしたのである。
以上からわかるように、まだバイク歴1年の雑魚ひよっこである。
KTM 250 DUKE
次に、我が愛車について紹介していきたいと思います。
まずは2021年8月より乗り始めたDUKEについて。
本当にあった怖い話 〜ルーレットでバイクを買う女〜
冬ボーナスを教習所に課金したカナイは、8月に夏ボーナスを握りしめていた。
でかいものを買わずにはいられない根からの課金気質である。コーヒーカップのように回転する日本経済のそのど真ん中に常にいたい、回させてくれ、お願いします!
バイクを買うならちょっと珍しくて、おしゃれなデザインなものがよいと思い、
情報収集をしていく中でKTM 250 DUKEと出会い、そのデザインと鮮やかなオレンジに一目惚れ。
そして奇妙なる「ボーナスを何に散らすか?」ルーレットを作るのであった。
今見るととんでもない面々である。
ポチッと
ぐるぐるぐるぐる、ぽん!
お買い上げ、ありがとうございます!末永くよろしくお願いします!
そんなDUKEとひよっこライダーは1年間様々な場所へ赴き、経験し成長していくのであった。
大型ってもんはそんなにいいのかよ!
長旅を繰り返す中で、友人から「250ccでそれだけ乗るのタフだね」と言われることが多くなり、
アハハーと返しながらも正直これしか乗ったことがないのでその感覚がわからぬと思っていた。
ならばわかってやろうではないか、大型ってもんはそんなにいいのかい?!
取得からちょうど1年の2022年8月、上があるならば目指してやる!と大型二輪取得。
TRIUMPH STREET SCRAMBLER
このように順調にズブズブとバイク沼にハマっていったわけですが、
同8月、新たなる刺客STREET SCRAMBLERが閃光のごとく登場。
貯金という概念はないのか!ヤツはまた夏ボーナスを握りしめていた
2022初夏、カナイはとんでもない頻度でトライアンフの各店舗へ足を運んでいた。
トライアンフ前橋・トライアンフ東京ベイ・トライアンフ吉祥寺…
そしてひょんなことで訪れた横浜港北店で出会ったのが、こちらの
STREET SCRAMBLER [Rosso StyleLab コラボコンプリートマシーン]でした。
なんとも言えない色味の綺麗なグリーン…
職人が特別で製作したオリジナルシート…
実に美しい…と見惚れていたところ、
横浜港北の佐々木店長からトドメの一言「これは世界に一台だけですね」
どうせ新車はないんでしょう…?と拗ねていると、まさかの8月に奇跡の新車が来るとのこと。
これはもう運命です(合掌)
三日三晩悩んだのち、人生は一度きり!ということで、ゲリラで大型二輪購入。
可愛らしいグリーンとSCRAMBLERの名前から、「すくすく号」と命名。
そして孤高なるキャンパーライダーへ
お気づきでしょうか、、、冬ボーナスが一回分、行方知れずである。
そう、カナイは2021年の冬ボーナスをキャンプに全力投球していた。
富士山を眺めながら芋を洗っていたとき、感じたことのない高揚感にやられ、すっかりキャンプの虜になってしまったのだ。
その勢いは凄まじく、極寒の1月でもキャンプをするほどの限界ハードサバイバーとなっていた。
カナイにはいかなる投資をも惜しまないものが3つある。
バイク・キャンプ・酒 だ。
そしてバイクは本当に楽しいが、一つだけ欠陥がある。
日帰りではどうしてもお酒が飲めない。
つまり…
「キャンツーなら全ての欲望が満たされるのでは?」
やるしかない。
気づけばヤツは台風の最中に東北にいた。
「北上しながら3泊4日キャンプをしたい」
そう呟いた2日後に台風が発生した。
雨が大嫌いなのだが、「雲の隙間を縫ってキャンプすれば大丈夫!」とまさかの決行。
(道中SAでwebオートバイの編集者に声かけられ、この記事を書くチャンスをいただきました!)
I'm not who I was. (ワイはもうあのワイではないのだ!)
天気図とにらめっこで北上し、当日に雨雲がかかっていないキャンプ場に都度電話して予約する無計画っぷりだが、案外どうにかなるものです。
うおおおおお焚き火焚き火焚き火
(ちなみに火はモーラナイフガーバーグでファイアースターター用いて着火)
酒酒酒酒!!!!!
(ちなみに一晩で3.7L飲みました)
夜は案の定の豪雨!だがタープ張れば大丈夫!
周りから人が消えていく!暴風雨の中で焚き火と飲酒を繰り返す。
ああ…極楽…
このようにして、”孤高なるキャンパーライダー”への進化を遂げました。
最後に
ここまでお付き合いいただき誠にありがとうございました。
一度浸かった沼はとことん底まで!ということで、バイク・キャンプ・飲酒、ともに恐ろしいほどの根性のもと、強く逞しく極めていきたい所存でございます。