まずは理屈から
まず「燃える」ってことの定義。消防庁消防大学校消防研究センターから引用するとこういうことらしい。
「ものが燃える」とは、可燃物と支燃物(酸素など、可燃物に結びついて可燃物を燃やすもの)が、着火源から熱をもらうことにより、高温で高速の発熱反応を起こし、可燃物と支燃物の化学エネルギーが熱と光のエネルギーに変換される現象を指します。
で、キャンプの火起こしなので可燃物は薪。支燃物についても一般的には酸素と思って良いはず。ゆうてキャンプの火起こしだからね。
というわけで、薪と酸素と熱が適切な状態にあれば火起こしは出来るってワケ。
具体的には薪が充分に熱せられていることと、充分な酸素の供給があればおのずと火が付くはず。ただ前者が曲者で、大きい薪を一気に燃焼温度までもっていくのは難しい。そこで松ぼっくりとかの小さいものを燃やして、火を育てる作業が必要になるのね。
充分な酸素については、うちわや火吹き棒で補うことが出来る。
でも探せばあるもんですね、「これがあれば火起こし楽勝」みたいなアイテムが。そいつを使いつつ、なるたけ簡単に火起こしに挑戦してみるよ。
着火のためのアイテムを購入
ファイヤーライターズ
というわけで購入したのがこちら。
キャンプ系YouTube見てたら、めちゃめちゃ簡単そうに火を越ししてたのよ。構造としては着火剤とマッチを組み合わせたもの。
8-12分くらい火が持続するので、焚き火に放り込んでおくだけで火が付くって寸法。
amazonだと600円ぐらいだったけど、その後地元のホームセンターで500円台で見つけた。アウトドアショップとかでも売ってるから、実店舗で購入が正解かも。
20本入りだけど、一回のキャンプでそこまでは使わないのよね。なので収納について検索してみたところ、セリアで売ってるケースにシンデレラフィットするらしい。
というわけで買ってきた。
トラベルケースとブリック長方ヒンジフタ付。ブリック~の方は要するにブリキ缶ね。どっちも110円。
トラベルケースには4本入った。納まりは良いけど、4本ではちょっと心もとないかも。
ブリキ缶は8本入った。あらかじめ一本ずつ切り離しておかないと、シンデレラフィットすぎて取り出しが難しくなるよ。
ファイヤーライターズの箱から切り出した着火部分を両面テープで底部に貼り付けて完成。
本数が半分以下だから当たり前だけど、かなりコンパクトになったよ。
火吹き棒
もうひとつの必須アイテムは火吹き棒。
最近は百均でも売ってるよね。自分のはwebオートバイ西野編集長から頂いた逸品。きっと良いものに違いない。要するに棒なんだけど、とんでもなく効率よく酸素を供給できる。一度使うと手放せない。
ちなみに火吹き棒を忘れた時は、コンビニコーヒーのストローでやってる。意外といけるけど、危険な感じもするので、人には勧められない。
用意するものはこれだけ。
火をつけてみる。
まずは細目の薪を十字に組んでセット。空気の通り道を意識することで燃焼までの道のりが早くなるはず。
で、ファイヤーライターズを擦って、放り込む。
位置取りが悪かったので薪を組みなおし。
風がなかったので、ファイヤーライターズの火も安定してる。で、時々火吹き棒でブースト。
調子が良いので薪をどんどん追加。組み方が悪い気もするけど、火吹き棒があれば多少のことはなんとかなる。
で、火吹き棒で拭くと一気に火が強くなった。
ここまでくれば、ちゃんと薪が燃えてる。
というわけで完了。薪の種類や乾燥具合、風のなさが大きかったとはいえ、めちゃ簡単ですよ。
実際の様子はこちら。
まとめ
条件がよかったことを踏まえても、ファイヤーライターズはめちゃんこ優秀。話題になるだけあるね。
あと、火吹き棒の威力は圧倒的なので、百均でも良いので一個持っておくと安心ですよ。
レポート:若林浩志