文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
ピットギア「ガラスコートスプレー プロ艶 PG-284」テスト&レポート
ガラスコーティングを手軽に施工
外装ケアの仕上げはワックス掛け、という常識は一昔前のこと。ワックスの主成分は植物由来の樹脂で深みのある光沢が得られる反面、塗布と拭き取りに時間が掛かり、効果持続性が短いことが弱点。
そこで主流となってきたのが楽に施工できるコーティング剤。アクリル樹脂系とガラス系があるが、透明感のある光沢と効果持続性の高さでガラス系コーティング剤の人気が高まっている。
試用したガラスコートスプレーは、「プロ艶シリーズ」の新製品。艶やかな仕上がりと高い撥水効果を約1年間発揮することが特徴だが、何より注目すべき点はボトル入りの液体ではなく、簡単に施工できるスプレータイプというところだ。
洗車してホコリや油汚れを落とし、完全に乾いてから施工面にスプレーして付属のクロスで拭きのばせば施工終了。ただし水分に反応して硬化する特性があるから、施工後24時間(夏場は12時間)は水や雨で濡れないように注意し、約2週間で完全硬化するまでは洗車を控えること。
撮影後、自分のNinja1000に施工してみたが、スクリーンの小傷が消えて撥水性が上がり、チェーンオイルとブレーキダストで汚れたリアホイールもウエスで拭くだけでキレイになる。効果持続性はまだ判らないが、厳しい社内テストを行うタナックスの製品だけに、「1年持続」の謳い文句は信頼できると思う。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
施工から完全硬化するまでの2週間は洗車を我慢する必要があるが、施工面の輝きと撥水性の高さを目の当たりにすると不満は言えない。1本で約3台に施工できるから、コスト・パフォーマンスも上々だ。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海