まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演/ゲスト:長田成哉
※この記事は月刊『オートバイ』2022年8月号に掲載したものを再編集しております。
※九頭龍神社駐車場での撮影は、特別な許可を得ています。
今回のゲストは俳優の長田成哉さん
人気作に引っ張りだこのバイク大好き俳優の願いは…
僕、佐々木優太が、全国の神社を参拝して得た知識や経験を活かした〝神社ソムリエ〟として、ゲストのお人柄や願いに合った神社へご案内しているこの連載。今回のゲストは、俳優の長田成哉さんをお迎えしました!
長田さんを紹介してくれたのは、オートバイ女子部でも活躍中の平嶋夏海さん。以前から2人は友達だそうで、なっちゃんのYouTubeチャンネルでツーリングに出かけていた姿をご覧になった方もいらっしゃると思います。多数のドラマや映画に出演している長田さんは、作品によって全く印象の異なる役を見事に演じ分けていますが、僕が印象的だったのは『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のナダ役! 僕の5歳の息子が初めてハマった戦隊シリーズで、一緒になって夢中で観てました。
2022年7月期の日曜ドラマ『新・信長公記』に酒井忠次役で出演。今回の開運ツーリングも、連日のドラマ収録の合間を縫っての撮影と、すでにお仕事絶好調の長田さんですが、御本人の願いは「演じる役のグレードをもう一段上げたい」。ということで、さらなる上り調子を目指して神社に出発です!
長田さんは…演じさせてもらえる
役のグレードをもう一段上げたい!
ゲスト
長田成哉(おさだ せいや)さん
1989年生まれ。兵庫県出身。ホテルマンとして働いた後、2008年に俳優デビュー。主な出演作に『科捜研の女』シリーズ(相馬涼役)、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(ナダ / ガイソーグ 役)、『恋なんて、本気でやってどうするの?』(青田課長役)など。YouTubeにて水間鉄道ドラマ『アワー・ホーム』、Netflixにて『金魚妻』、FODプレミアムにて『昼上がりのオンナたち』がそれぞれ配信中。
愛車 カワサキ VULCAN900 CLASSIC
これまで参拝した神社は1万数千社、受けた御朱印は4000以上。ラジオパーソナリティーやテレビMCとして活躍し、神社にまつわる執筆や講演もしています。愛車はヤマハ・XSR700とハーレーダビッドソン・XL1200NS。プロフィール写真は長田さんのモデル的な美しい立ち姿のマネ…のはずがなんかヘン??
神社ソムリエ
佐々木優太
ツーリングの目的地は東京都檜原村の九頭竜神社
仕事のさらなる開運を願い檜原村の九頭龍神社へ
長田さんが出演してくださることが決まり、事前アンケートで神社で願いたい内容を知った時、すぐに思い浮かんだのが、今回参拝した檜原村の九頭龍神社でした。というのも先述の通り、僕にとって長田さんにはリュウソウジャーのイメージだったのもありますが、そもそも龍といえば開運のご利益があることで知られています。
日本各地にある九頭龍神社の中で、檜原村の神社をセレクトしたのは、竜の神様である九頭龍大神(クズリュウノオオカミ)が御祭神であることに加え、もう一柱の御祭神が天手力男命(アメノタジカラオノミコト)だったから。この名前はあだ名で〝腕の力がめっちゃ強い人〟という意味です(笑)。その強い腕力が、開運の願いを後押ししてくれるはずだと考えたのでした。
しかも当日、長田さんはこれまでなにかと〝龍〟に縁があったことが発覚(詳しくは次ページのスペシャルトークにて!)。御本人にも「ひたすらバイクで走って参拝する取材なんて、ご褒美だな~って気軽に考えてたら、こんな忘れられない日になるとは!」と喜んでいただけて、神社ソムリエ冥利に尽きるツーリングとなりました。
九頭龍神社(くずりゅうじんじゃ)
東京都西多摩郡檜原村数馬2478
東京本土唯一の村、多摩郡西部の檜原村の森に佇む神社。南北朝の戦乱時代だった1336年、南朝方に従軍していた中村数馬守小野氏経が数馬の里を拓き、南朝の守護神ともいえる九頭龍大神を、中村家末代までの武運長久を願ってお祀りしたのが始まりとされます。以来、中村家の方が代々神主を務め、現在の宮司で24代目。神社の前に専用駐車場がありますが、スペースは3台分と限りがあるのでグループツーリングで立ち寄る際はご注意を。
ご利益の理由
長田さんだから、おすすめの3つの理由
1.御祭神は龍の神様クズリュウノオオカミ
→役がワンランク上がる後押しとなる
2.御祭神の一柱がアメノタジカラオノミコト
→天岩戸を開けた神=開運の扉を開ける神
3.長田さんは兵庫県出身で“西”に縁がある
→東京の“西”にある神社でパワーチャージ
九頭龍神社の御朱印
九頭龍神社の御朱印は、神社から五日市方面に約400m離れた古民家の宿『山城』内にある社務所で頒布しています。御朱印の受付は9:30~15:30まで。風情ある『山城』の建物は築400年以上の木造古民家で、登録有形文化財。感染防止対策中の現在は1日1組限定で宿泊を受け付けています。
参拝ではココに注目!
深い森の中で眺める『九頭龍の滝』
雨や水を司るとされる九頭龍大神。そこで、檜原村の九頭龍神社に参拝に上がった後は、ぜひとも足を伸ばしていただきたいのがこちらの『九頭龍の滝』です。
神社から奥多摩方面に150mほどの距離に遊歩道の入り口があり、そこを下っていくと目の前に落差10mの2段からなる滝の景色が広がります。九頭龍の滝の駐車場は有料なので、滝に行くには事前に古民家の宿『山城』内の九頭龍神社社務所に立ち寄ることが必須ですが、その時間を取ってでも行く価値のある、清々しい空気と眺めを味わえる場所です。