これまで巡った神社の数は1万数千社の神社ソムリエ佐々木優太が、バイク好きのゲストをお迎えして目的の神社へと走るこの連載。今回は庭師の村雨辰剛さんの登場です!
まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演/ゲスト:村雨辰剛
※この記事は月刊『オートバイ』2022年11月号に掲載したものを再編集しております。
※萩日吉神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。

村雨辰剛×佐々木優太 開運ツーリングトーク

画像: 日本の神社文化や信仰はとても豊かなカルチャーです(村雨辰剛) 愛車が決まったら、また一緒に神社へ走りに行きましょう!(佐々木優太)

日本の神社文化や信仰はとても豊かなカルチャーです(村雨辰剛)
愛車が決まったら、また一緒に神社へ走りに行きましょう!(佐々木優太)

バイクに乗れる機会があれば、いくらでも乗り続けたい

佐々木優太(以下佐々木) 今回の道中で村雨さんはずっと、「バイクって気持ちいい」と仰ってて、本当に喜んでくださってるんだなぁと僕まで嬉しくなりました。でもなんで、信号待ちでずっとクラッチ握ってたんですか?
村雨辰剛(以下村雨) よくツッコまれるんですが(笑)、信号待ちの間に何が起きてもすぐ動けるようにです。
佐々木 なるほど。それはやっぱりその見事な筋力があるからできることですよね(笑)。ところで今回は、乗りたいバイクをリクエストしていただいたら「ハーレーかGPZ900R」だと。
村雨 そうなんです。ハーレーも大好きなんですが、もともとは父がGPZに乗っていたこともあって、GPZとかカタナとか、旧いバイクにもすごく興味があるんです。骨董の世界にも興味がありますし、たぶん根っから古いものに惹かれやすいんだと思います。
佐々木 大人になってから、あらためてバイクに乗りたくなったのは、どうしてだったんですか?
村雨 以前はクルマも含めてエンジン系は全然興味がなくて、持つことを諦めてたんです。でも庭師の仕事に必要で軽トラを買おうとなった時に、いきなり乗り物欲に火がついてしまって。ちょうどその頃に、お仕事で何度かご一緒している、つるの剛士さんだったり、友人で俳優の長田成哉くんの影響もあって、趣味として乗るならバイクの方がいいんじゃないかと思ったんです。それで何もない状態からいきなり大型二輪免許を取りに行って、ちょうど一カ月くらいで取りました。仕事のスケジュール的にも先々の予約はできないから、自分が空いてる時はすぐ教習所に行ってキャンセル待ちして取って。乗れる時はたくさん乗りたくて仕方ないんです(笑)。

佐々木 そうそう、村雨さんは長田成哉くんと仲が良いんですよね。成哉くんには、この連載に登場してもらったんですよ。
村雨 僕、成哉くんが出演する時に「いま、すごい楽しみにしてる仕事があるんだよ」って言ってるのを聞いて、「え、神社とバイクの取材なんてあるの?」と驚いたんですよ。僕の好きなものふたつが重なる仕事なんて最高だし、僕も絶対出たいなと思ってて。今日は朝からずっと仕事の感覚じゃなくて、こんなに遊びというか、自分の趣味が満たされる仕事は初めてでした。
佐々木 僕もここまで遊び気分になれる取材は初めてです(笑)。萩日吉神社は景勝地の三波渓谷が近くて、担当編集さんが「都幾川沿いに素敵なバーベキュー広場があったから」と予約してくれたんですが、天気の良い日に川辺でバーベキューなんて、遅れてきた夏休みみたいな気分ですよね。でもあまり遊び遊び言ってると怒られるので(笑)、真面目な話もすると、村雨さんが神社好きになったのは、最初に日本で住んだのが寺社の多い鎌倉だったからだと著書に書かれてましたね。

村雨 そうです、そうです。それこそ庭のことは全然わからない頃から、神社やお寺にはすごく興味がありました。今日佐々木さんにも教えていただきましたけど、神社についての深い知識を勉強するのも好きなんです。他にないですからね、世界のどこを探しても。
佐々木 確かに、神社は日本にしかないものですからね。
村雨 そう。神社の文化や信仰はとても豊かなカルチャーだと思います。それこそ大きな神社になると、僕の専門である日本庭園が作ってあったりもするんですよ。この秋には奈良の春日大社に行く予定ですが、神社の中に重森三玲(シゲモリミレイ)という枯山水庭園の有名な作庭家の方が作った庭園があって、それを見に行くんです。

画像: 村雨辰剛×佐々木優太 開運ツーリングトーク

佐々木 庭師として独立後も、そうして勉強は続けているわけですね。そこに『最高のオバハン中島ハルコ』(第一話に出演)のようなTVドラマなど芸能の仕事もあって、スケジュール調整がなかなか大変では?。
村雨 そうですね。でもたとえば庭師の仕事って、本来は夏の間が忙しいものなんですが、最近の日本の夏は暑過ぎて危険なので、僕は逆にメディアの仕事を夏に集中してやらせていただいて、庭師の仕事を秋と冬にズラして調整したりしています。やはり本業は庭師ですし、独立してからは日本庭園に絞ってかなりこだわりを持ってやっているので、一つひとつの仕事を大切に、上手く両立していきたいですね。

佐々木 今日のツーリングでさらに開運して、お仕事の両立もより飛躍されると思います。その勢いだと愛車購入もまもなくだと思うので(笑)、今度また一緒に走りに行きましょう!
村雨 ぜひ! 僕、バイクが好きになって、バイク好きの人と遊ぶようになってから、人生さらに楽しくなったんです。やっぱり趣味嗜好が一緒の友達って最高ですね。この間、いま住んでる家に和風のテラスを作ったんですけど、これからバイク用のガレージも作る予定で。完成したら、バイクを眺めながらバーベキューしたいんですよ。
佐々木 それはいいですね! 自分で庭を作れるってやっぱりすごいなぁ。完成したら、僕も行っていいですか?
村雨 もちろん! 今度、成哉くんをウチに呼ぶ時にご一緒に来てください。

今回の休憩処

都幾川四季彩館(ときがわしきさいかん)
埼玉県ときがわ町大字別所556-1

画像15: 庭師・村雨辰剛さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】

萩日吉神社からバイクで数分の位置にある日帰り温泉施設。敷地内のバーベキュー広場では、清流・都幾川沿いの心地よい景観とバーベキューが楽しめる。利用料はテーブル1区画(炭火台と鉄板付き):6名で5000円。駐車料金は1台1000円。2日前までに食材(別料金)を予約しておけば、完全手ぶらのお手軽バーベキューツーリングが実現できるのも魅力。人気スポットなので、特にハイシーズン中や週末の利用は早めの予約が吉。

画像16: 庭師・村雨辰剛さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】

まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演/ゲスト:村雨辰剛
※この記事は月刊『オートバイ』2022年11月号に掲載したものを再編集しております。
※萩日吉神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。

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