これまで巡った神社の数は1万数千社の神社ソムリエ佐々木優太が、バイク好きのゲストをお迎えして目的の神社へと走るこの連載。今回は庭師の村雨辰剛さんの登場です!
まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演/ゲスト:村雨辰剛
※この記事は月刊『オートバイ』2022年11月号に掲載したものを再編集しております。
※萩日吉神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。

今回のゲストは庭師の村雨辰剛さん

画像: 村雨さんとハーレーダビッドソン ナイトスター

村雨さんとハーレーダビッドソン ナイトスター

和の文化と筋肉に加えて、バイクにも夢中です!

僕、佐々木優太が、全国の神社を参拝して得た知識や経験を活かした〝神社ソムリエ〟として、ゲストのお人柄や願いに合う神社へご案内するこの連載。今回のゲストは、現役の庭師であり、タレント・俳優としても活躍中の村雨辰剛(むらさめたつまさ)さんをお迎えしました!

NHK『みんなの筋肉体操』への出演で一躍注目を集め、2021年の朝ドラ『カムカムエブリバディ』にロバート・ローズウッド役で出演。多数のバラエティ番組にも引っ張りだこの村雨さんは、2021年からは長寿番組『趣味の園芸』のナビゲーターも努める他、モデルとしても活躍されています。

スウェーデンに生まれ育ち、日本に移住したのは19歳の時。昔から自分の「好き」を追求する性格だったという村雨さんは、中学の頃から日本に興味を持ち、なんと独学で日本語を習得していたとか。23歳で造園業の厳しい徒弟制度に飛び込んだというエピソードや、筋トレ好きが高じて自宅にジムを作ってしまった事実からも、凝り性で真っ直ぐな性格が伝わってきます。そんな村雨さんだけに、大型二輪免許取得こそ2022年と最近ですが、その後はバイクへの興味が止まらないようで…。

画像1: 庭師・村雨辰剛さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】

村雨辰剛さんの願いは……

各フィールドでもっと成長して結果を残したい

メディアのお仕事と庭師の両立

ゲスト
村雨辰剛(むらさめ たつまさ)さん

画像2: 庭師・村雨辰剛さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】

1988年生まれ、スウェーデン育ち。高校卒業後に日本で語学講師として働き始める。その後、庭師に転身して26歳の時に日本に帰化、村雨辰剛に改名。NHK Eテレ『趣味の園芸』にレギュラー出演。TVドラマ『最高のオバハン中島ハルコ』第1話にゲスト出演。

画像3: 庭師・村雨辰剛さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】
画像4: 庭師・村雨辰剛さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】
画像5: 庭師・村雨辰剛さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】

ジャケットやメット、ブーツに至るまで万全の装備はすべて村雨さん私物です。

神社ソムリエ
佐々木優太

参拝した神社は1万数千社、受けた御朱印は4000以上。ラジオパーソナリティーやテレビMCとして活躍し、神社にまつわる執筆や講演もしています。愛車はハーレーダビッドソン・XL1200NS。

画像6: 庭師・村雨辰剛さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】
画像: なぜBBQ写真…!? 理由は後ほど!

なぜBBQ写真…!? 理由は後ほど!

ツーリングの目的地は埼玉県ときがわ町の萩日吉神社

神社をセレクトした理由は3つだけとは限りません

今回の旅で、信号待ちのたび「楽しい!」を連発していた村雨さん。免許取得以来、本当にバイクに乗りたくて仕方ない日々を送っているのが伝わってきました(笑)。しかも和の文化に惹かれて庭師となり、日本国籍を取得したほどですから、以前から神社にも興味がありよく訪れているそうです。

そんな村雨さんの目標は「庭師と芸能のお仕事を両立し、各フィールドで成長して結果を残したい」というもの。リスクを恐れずやりたいことに挑戦する村雨さんの姿が、開拓の神様とも呼ばれる御祭神のオオヤマクイノミコトに通じるなど、いくつもの理由から萩日吉神社にご案内しましたが、「ここまで僕のことを考えて選んでくださるなんて」と、神社ソムリエ冥利に尽きる感謝のお言葉をいただきました。

ちなみにこれまでの村雨さんの歩みは最新著書『村雨辰剛と申します。』に詳しいのですが(めっちゃ面白いです!)、書名に萩日吉神社のお使いである猿=「申(さる)」の字が入ってると気づいた時は、神社にご案内する理由がさらに深まった気がして、嬉しくなってしまいました。って、さすがにちょっとこじつけですかね(笑)。

萩日吉神社(はぎひよしじんじゃ)

画像8: 庭師・村雨辰剛さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】
画像9: 庭師・村雨辰剛さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】

自然の迫力に圧倒される「森の中」の神社

創建は欽明天皇6年(544年)に遡るとされる神社で、地元の方々には「平の山王様」「萩の山王様」と親しまれています。歴史を感じる石畳と石段の参道と木造の社殿は、うっそうと茂る巨木に囲まれ、境内の森そのものが県の指定天然物。御祭神のオオヤマクイノミコトのお使いが猿であることから、境内には狛犬ではなく「神猿(まさる)」(右)と呼ばれる像が置かれていて、魔除けの象徴として大切にされています。

埼玉県ときがわ町大字西平1198
TEL.0493-67-0119

画像10: 庭師・村雨辰剛さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】
画像11: 庭師・村雨辰剛さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】

ご利益の理由

村雨さんだから、おすすめの3つの理由

1.ご神木の児持杉(こもちすぎ)の生命力
→庭師と芸能の両立の成功につながる

2.いろは48文字にちなみ48段の参道の石段
→言葉を大切に学んできた村雨さんと通じ

3.御祭神が大山に杭(咋)を打つ開拓の神様
→リスクを恐れず挑戦し続ける姿にご利益が

参拝ではココに注目!

鎮守の森から湧き出るご神水

拝殿の脇にある御神水をたたえた井戸。地下水など豊富な水脈が育む大きな木々に囲まれた神社には龍のエピソードが残されていることが多く、昔の人々は豊かな地下水の存在を〝龍〟と捉えていたことが想像できます。良い木は〝良い気〟に繋がりますし、萩日吉神社は御神木の根本から湧き出る珍しい御神水(=龍)があるという点でも、辰年生まれで、お名前にも「辰」の文字が入る村雨さんにピッタリの神社と言えます。

画像1: ツーリングの目的地は埼玉県ときがわ町の萩日吉神社
画像: ▲御神木「児持杉」は男杉と女杉のそれぞれの幹がさらに複数に分かれた珍しい形。その姿にあやかり、庭師と芸能の両立が新たな成功を生むことを祈願。

▲御神木「児持杉」は男杉と女杉のそれぞれの幹がさらに複数に分かれた珍しい形。その姿にあやかり、庭師と芸能の両立が新たな成功を生むことを祈願。

画像: ▲社殿への石段は48段。昔、地域の偉い人が「子ども達が石段を上りながら文字や数を学べるように」と、いろは48文字に合わせた段数にしたとか。

▲社殿への石段は48段。昔、地域の偉い人が「子ども達が石段を上りながら文字や数を学べるように」と、いろは48文字に合わせた段数にしたとか。

画像: 参道の灯籠が、通常神社にある春日灯籠と違うと気づき、火袋(灯りが灯る部分)の向きや上下の石の形を検証し始めた村雨さん。「灯籠フェチなんです」と笑ってました。

参道の灯籠が、通常神社にある春日灯籠と違うと気づき、火袋(灯りが灯る部分)の向きや上下の石の形を検証し始めた村雨さん。「灯籠フェチなんです」と笑ってました。

萩日吉神社の御朱印

社務所は普段無人のことが多いので、御朱印を受けたい時は社務所に書かれた連絡先へお電話を。宮司のご自宅に繋がるので、ご迷惑にならない参拝時間を心がけましょう。

画像14: 庭師・村雨辰剛さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】

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画像2: ツーリングの目的地は埼玉県ときがわ町の萩日吉神社

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