まとめ:齋藤ハルコ/写真:森 浩輔
※この記事は月刊『オートバイ』2023年2月号に掲載したものを再編集しております。
※高瀧神社での撮影は、特別な許可を得ています。
今回のゲストは音楽家の木村竜蔵さん
作詞作曲を手掛けた演歌がオリコン上位のヒット中! 気心の知れたイケメン作曲家と湖の神社へ
僕、佐々木優太が、全国の神社を参拝して得た知識や経験を活かした〝神社ソムリエ〟として、ゲストのお人柄や願いに合った神社へご案内するこの連載。今回のゲストは、音楽家の木村竜蔵(きむらりゅうぞう)さんをお迎えしました!
演歌歌手の鳥羽一郎さんの長男である竜蔵さんは、現在は弟の木村徹二さんとアコースティック兄弟デュオ『竜徹日記(りゅうてつにっき)』として活動すると同時に、作曲家としても活躍。鳥羽一郎さんや美川憲一さん、水森かおりさんなどに楽曲を提供しています。2022年11月には、徹二さんの演歌歌手としてのデビュー曲『二代目』の作詞・作曲を担当。『二代目』はオリコン演歌ランキングで初登場3位を記録するヒットとなりました。
また、僕にとって竜蔵さんはラジオ仲間でもあります。というのも僕のラジオ番組『ミュージックデニッシュ』で、竜徹日記がレギュラーコーナーを持っているから。というわけで今回は「クラシックな見た目と現代的にエンジンが気になる」というご要望に合わせてご用意した、トライアンフボンネビル T100を楽しむ竜蔵さんと、仲良しモードでの開運ツーリングに行ってきました!
ゲスト
木村竜蔵 さん
1988年生まれ。演歌歌手・鳥羽一郎の長男。2012年にソロシンガーとしてメジャーデビュー。2016年から兄弟デュオ『竜徹日記』で活動開始。2022年11月発売の弟・木村徹二さんの演歌デビュー曲『二代目』の作詞作曲を手掛けた。
木村竜蔵さんの今回の願い
プロデュースした木村徹二をバズらせたい
兄弟デュオ「竜徹日記」でオーケストラコンサート開催
「竜徹日記」&佐々木優太さんで楽しい企画がしたい
幼い頃から音楽やエンタテインメントが身近にある環境で育った竜蔵さん。兄弟揃って歌がめちゃくちゃ上手いうえに、楽器もカンペキ。道中、海ほたるの4Fにあるストリートピアノをさりげなく弾きこなしてました。格好良すぎやろー!
神社ソムリエ
佐々木優太
参拝した神社は1万数千社、受けた御朱印は4000以上。ラジオパーソナリティーやテレビMCとして活躍し、神社にまつわる執筆や講演もしています。愛車はハーレーダビッドソン・XL1200NS。
ツーリングの目的地は千葉県市原市の高瀧神社
房総半島のほぼド真ん中に佇む、歴史ある神社へ。作曲家+ミュージシャンの新たな道の飛躍を祈願!
今回、竜蔵さんから出た現在の目標や願望は複数&かなり広範囲な内容でした。いつものようにすべてに対応する神社を考えても良かったのですが、せっかく普段からお互いの家に行き来するほど、気心の知れたゲストの登場です。通常の神社のセレクトの仕方とはちょっと変えて、僕から見た〝いまの竜ちゃん〟にオススメしたいと思う神社にご案内することにしました。
それが、千葉県市原市にある高瀧神社。圏央道・市原鶴舞インターにほど近く、都内からアクアライン経由で約1時間と、冬場のお手軽ツーリングにピッタリな距離です。御祭神のニニギノミコトは、天から地上へと「天孫降臨」したことで有名な神様。高瀧神社自体も以前建っていた場所から移動した神社なので、もともとソロや兄弟デュオで活躍していた竜蔵さんが、作詞作曲という新天地でさらに飛躍するイメージにつながります。
また、房総半島のほぼ真ん中という立地も、音楽を中心に作詞作曲、兄弟デュオ、さらにバイクだったり、目標のひとつに挙げてくれた僕とのコラボだったりと、いろんな世界が広がっていくことにあやかれる神社だと考えたのでした。
高瀧神社(たかたきじんじゃ)
白鳳時代(7世紀後半~8世紀初め)に創祀されたと伝わる古社。かつては養老川の上流の独立した丘陵上に建っていましたが、洪水でご神体が流され、現在の場所に移動したそうです。目前には高滝ダムの建設によりできた人口湖の高滝湖が。「喧嘩祭り」と呼ばれる秋の例祭では、3基の神輿が境内から対岸の鳥居を目指す神輿渡御(とぎょ)が行なわれます(残念ながらここ数年はコロナ禍で実施されず)。今回のタイトルバックに写っているのがその湖畔の鳥居で、撮影スポットとしても人気です。
所在地:千葉県市原市高滝1
ご利益の理由
木村竜蔵さんだから、おすすめの3つの理由
1.御祭神の一柱は、新天地を目指す神様
→新たに作曲家として活躍するにつながる
2.房総半島のほぼ真ん中に鎮座する神社
→芯からあらゆる方向に活躍が広がるように
3.社名の高瀧神社は高滝神社とも書かれる
→社名に木村竜蔵の「竜」の字が入っている
社殿を囲む高瀧の森
高瀧神社を囲む豊かな自然は「高滝の森」として県の天然記念物に指定されています。注目ポイントは、社殿の後ろにそびえ立つ岩の壁。もともと日本では、神様がいちばん最初に宿ったものは岩や石なんです。だから神様が鎮まる所の意味で、磐座(いわくら)という言葉もある。岩と木々の迫力に、昔の人もこの場に神様の存在を感じたであろうことが伝わってきます。
安産祈願でも有名です!
古くから安産、子育てのご利益で知られ、底を縫っていない四角い袋「底なし袋」の奉納場所が。この袋を1つ持ち帰って腹帯と一緒に巻いておくと霊験あらたかとされ、無事の安産の後は、新しい袋を添えて返納します。竜蔵さんをご案内したのは、楽曲の安産を祈る意味もありました。
高瀧神社の御朱印
通常御朱印には干支の印が。時期によって限定御朱印も頒布してます。受付時間は月~金が9時~11時30分、13時~16時。土日祝が9時~12時30分、13時~16時です。