文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
セルスター「モバイルジャンプスターター MJP-3000」テスト&レポート

CELLSTAR モバイルジャンプスターター MJP-3000
価格:オープン
本体サイズ:長さ146mm×幅78mm×厚さ27mm
重量:330g
オートバイ用スマートクランプは別売
不意のバッテリー上がりでも慌てず始動
現在のオートバイのほとんどは電子式フューエルインジェクションを採用し、セルモーターの力でエンジンを始動させるためバッテリー電圧が下がると始動できない。スリッパークラッチを採用した車種も増え、かつてのような押し掛けも不可能。だが充電には数時間掛かる…。そんなときに役立つのが、弱ったバッテリーをアシストしてエンジンを始動させるジャンプスターター。
セルスターの製品は200Aの始動電流で2000ccまでのディーゼル車、または3000ccまでのガソリン車を始動できるから、オートバイのエンジン始動なら余裕たっぷり。使い方も付属のスマートクランプを本体に装着してからバッテリー端子に接続するだけと実に簡単だ。
半年近く乗らずにバッテリー電圧が11.2Vまで落ちてセルが数秒しか回らなくなったカワサキKLX250と、室内灯の消し忘れで10V以下まで落ちた2000ccの乗用車で試したところ、どちらも勢いよくセルが回って難なく始動できた。車両側バッテリーの寿命なら、そのままショップや量販店に乗っていって新品バッテリーに交換すればいい。
USB出力端子を備えているので8000mAhの大容量モバイルバッテリーとしても使えるし、高輝度LEDライトの内蔵により暗い場所でも、まごつかずに作業できる。セルスター製品という安心感も魅力だ。

製品に同梱されているのは写真右側の自動車用バッテリーに対応する大きめクランプ。オートバイ用バッテリーには写真左側のOP-02のほうが使いやすい。面倒な設定やスイッチ操作は一切なく、本体にクランプを装着してバッテリー端子に直接接続。テストではオプションのオートバイ用クランプを使用した。

本体サイズは長さ146×幅78×厚さ27mmと、大画面スマホを少し大きく、厚くした感じ。バッテリー残量は青色LEDで5段階表示される。

高輝度LEDライトを内蔵。暗い場所でもシートやサイドカバーを外してバッテリー端子に接続する作業がやりやすい。

ジャンプスターター本体への充電はマイクロUSBケーブルを使う。シガープラグ充電アダプター、一式が収まるソフトケースも付属している。

テスター太田安治の欲張りリクエスト
災害による停電時やキャンプでも大活躍するアイテム。本体充電用の入力端子はマイクロUSBだが、今後はUSB-Cのほうが使い勝手が良さそう。あとは端子部にゴムキャップを装着するなど防水性を上げてほしい。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海