MotoGP世界選手権2023年シーズン開幕戦まであと1ヶ月を切った。各チーム続々とローンチイベントを開催する中、2023年3月6日にMooney VR46 Racing Teamもイベントを開催、今季戦うマシンのカラーリングを発表した。

最高峰クラス2年目となる今シーズン

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2023年3月6日、MotoGPクラス参戦2年目となるMooney VR46 Racing Teamがイタリアのミラノでローンチイベントを行い、今季のマシンカラーリングを発表した。

同チームは、MotoGPのアイコンであり、2021年に惜しまれつつ現役を引退したヴァレンティーノ・ロッシが立ち上げたプロジェクトから始まった。

2013年にロッシがイタリアの有望な若手をサポートする「VR46アカデミー」を作り、アンダーカテゴリーやMoto3クラスに参戦、2017年からMoto2クラスにも参戦し、アカデミー卒業生が好成績を残している。

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2022年からドゥカティのサテライトチームとしてMotoGPクラス参戦。前年同様、イタリアのプロキシミティバンキング&ペイメント企業「Mooney」がタイトルスポンサーを務め、昨年に比べカラーリングに大きな違いはない。

マシンは最新型「デスモセディチGP23」ではなく、1年型落ちの「デスモセディチGP22」だ。しかし昨年フランチェスコ・バニャイアのタイトル獲得をはじめ、タイトルを総なめしたポテンシャルの高いチャンピオンマシンなだけに、今シーズンも戦闘力のあるパッケージと言える。

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実際2月にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行なわれた公式テストでは、3日間のコンバインドタイムでトップタイムをマークしている。最高峰クラスの中で最も参戦台数の多いドゥカティ勢、その中で上位進出できるかに注目だ。

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ライダーラインナップに変更なし! ロッシの弟子2人がMotoGPクラス初優勝を狙う

2023年シーズンもライダーラインナップに変更はなく、昨年に引き続きルカ・マリーニとマルコ・ベゼッチが継続参戦する。2人ともイタリア人でVR46アカデミー生だ。

マリーニはロッシの異父弟で、2016年に世界選手権参戦を開始。2018年にスカイ・レーシング・チーム・VR46に移籍し、2020年には最終戦までタイトル争いを繰り広げ、Moto2クラスでランキング2位を獲得。

画像: MotoGPクラスでの初優勝を狙うL.マリーニ。 www.motogp.com

MotoGPクラスでの初優勝を狙うL.マリーニ。

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2021年から最高峰クラスにステップアップし、今年は同クラス3年目のシーズンとなる。昨年は最高順位4位を2回記録しランキング12位と着実に成績を伸ばしており、23年シーズンは好成績を安定して残せるかが重要になってくる。

そしてマリーニのチームメイトはMotoGP2年目となるマルコ・ベッツェッキだ。2017年に世界選手権に参戦し、2018年にはチャンピオン争いを繰り広げランキング3位と躍進。2019年にMoto2にステップアップし、2020年には、自身が所属しているVR46アカデミーが運営するスカイ・レーシング・チーム・VR46に移籍。才能を開花させランキング4位になり、翌2021年にはランキング3位になりMotoGPクラス昇格を決めた。

画像: MotoGPクラス2年目を迎えるM.ベッツェッキ。 www.motogp.com

MotoGPクラス2年目を迎えるM.ベッツェッキ。

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ルーキーイヤーながら第11戦オランダGPで2位表彰台を獲得、第17戦タイGPではポールポジションを獲得するなど印象的な走りをみせ、ランキング14位でルーキーシーズンを終えている。

若手のライダーラインナップながら1発の速さに加え、シーズンを通してポイントを積み重ねたMooney VR46 Racing Team。チャンピオンマシンで挑む今シーズンは躍進の一年になる予感がしてならない。「生きる伝説」とまで言われたMotoGP界のスーパースターに育てられた2人、共に初優勝に期待がかかる。

画像: ローンチイベントにはV.ロッシ(中央)も駆けつけた。 www.motogp.com

ローンチイベントにはV.ロッシ(中央)も駆けつけた。

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レポート:河村大志

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