文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
デイトナ「ゲルパンツ」テスト&レポート
ハニカム形状ゲルパッドでお尻の痛みを抑制
長時間ライディングで悩まされることといえばお尻の痛み。シートのスポンジと表皮のたわみによるクッション性、座面幅や傾斜に加え、エンジンや路面から受ける振動も徐々に痛みを招く原因になる。
そこで試してみたのがデイトナの「ゲルパンツ」。デニムやライディングパンツの下に履くだけで長時間走行の快適性を高めるインナーウエアだ。
通気性、伸縮性に優れたポリエステルメッシュ生地のロング丈ボクサーパンツに、TPE(熱可塑性エラストマー)製パッドを組み合わせ、素材自体と二重立体ハニカム形状による柔軟性で体圧を分散。シートから伝わってくる振動も吸収してお尻の痛みを抑制する。
腰下からお尻の下までカバーするパッドの厚みは約12mm。単体で触るとグニャグニャした感触だが、デニムやライディングパンツを重ね履きすると違和感はほとんどなく、見た目も変わらない。ただし12mmの厚みがあるので、ぴったりフィットするパンツを履いている人は窮屈に感じることがあるだろう。
お尻の痛み抑止のほか、体表とシートの間に隙間ができるので暑い時期の蒸れ防止にも効果があり、炎天下に駐車したオートバイに跨がった瞬間の不快さも解消できる。僕が自分のオフ車(KLX250)に乗るときには必ず履きます。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
ストレッチ素材で履き心地が良く、見た目の違和感も無い。パッドは簡単に着脱できるので洗濯も簡単。ツーリングユースに限定せず日常的に履けるし、コスパも良好。これといった不満点はありません。