2023年3月24日(金)に「第50回東京モーターサイクルショー」が東京ビッグサイトで開幕した。この記事では、旧車から現行車はもとより外車など幅広く網羅するブレーキパッドメーカー、ベスラのレースユースの新作ブレーキパッドを紹介する。
文・写真:山口銀次郎
文・写真:山口銀次郎
ユーザーの声が反映する国産ならではの高いクオリティ
多くの車両に対応する豊富なラインナップに加え、様々な用途に応じた製品等々、「気の利いた」商品が多いブレーキパッドのベスラ。
今回イチ推しの商品を、ベスラブランドを開発販売するタカラ株式会社・摩擦材部ベスラ販売課/福田隆夫氏にお話を伺ってみた。
ズバリ、効かないリアブレーキパッド!
「お断りしなくてはならないのですが、今回紹介するブレーキパッドはストリートでの使用は出来ません。サーキットやレースでの使用を前提に造られた製品になります」
「ブレーキパッドはより効いたほうが良いとされているのですが、なぜ効かないリアブレーキパッドを開発したかについて説明します。レースにてリアブレーキを使うとなると、コントロールが難しく効きすぎてロックしてしまうことがあるんです。そこで強く踏みすぎても効かずに、ロックさせないブレーキパッドというものを新たに開発しました」
効かないXDシリーズは3タイプ用意!
効かないシリーズは3タイプ用意されており、「一番効かない」「ちょっと効く」「もうちょい効く」といった、耳を疑うようなラインアップとなっている。
通常走行とは異なる領域でのブレーキングに於いて、必要とされる性能を造り上げるステップワークの軽さと技術力は、流石のドメスティックメーカーならではであると感心してしまった。