文・写真:西野鉄兵
セナ「スパイダー ST1」の特徴
メッシュインカム時代の本格的な幕開けか!?
2023年3月24日~26日に開催された「第50回 東京モーターサイクルショー」で、セナの新製品「スパイダー ST1」を見ることができました。
薄型インカムをはじめ、SHOEIとのコラボインカム、アクションカメラ一体型インカムなど、画期的な新製品を続々と発表・発売しているセナ。同社はBluetoothインカムのほか、メッシュ・Bluetoothの2つの接続機能を搭載するモデルをすでに数々ラインナップしています。
3月24日に発売された「スパイダー ST1」は、セナ初のメッシュ接続限定となるインカム。インカム同士のBluetooth接続機能を失くすことで、シンプルな設計を実現し、その分価格も魅力的になっています。
Bluetoothに対し、メッシュは、接続自体が容易で、途切れにくく、通話音質も高く保てるなどメリットが豊富。Bluetoothが複数のインカムを一本の糸でつないでいるとしたら、メッシュはその名の通り網目状で接続するイメージです。その分、グループ通話の台数を増やせて、通信が途切れたときの再接続も簡単になります。
セナ・ブースのスタッフの方に尋ねたところ、今後は高性能なメッシュ方式が主流になっていくでしょう、とのことでした。「スパイダー ST1」は新たなメッシュ時代のスタンダードモデルとして登場したわけです。
インカム同士の通信はメッシュ接続となりますが、スマートフォンとはBluetoothで接続。2台のスマホと同時に接続でき、ソロでも音楽を楽しんだり、ナビ音声を聴いたりと活用可能。スピーカーには、高音質なプレミアムHDスピーカーが採用されています。
ボタンは、近年のセナ製品で好評のジョグダイヤルを採用。デザインもすっきりしていて、かっこいいですよね。シングルパックの価格は、税込3万2780円です。
文・写真:西野鉄兵