メンテナンススタンドよりも簡易的に後輪を浮かすことができる便利な補助スタンドを紹介!
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

デイトナ「イージーリフトアップスタンド べべルギアタイプ」テスト&レポート

画像: DAYTONA イージーリフトアップスタンド べべルギアタイプ 税込価格:9790円 スタンド長:275〜340mm 重量: 約985g(実測値) 発売元:デイトナ

DAYTONA イージーリフトアップスタンド べべルギアタイプ

税込価格:9790円
スタンド長:275〜340mm
重量: 約985g(実測値)

発売元:デイトナ

リアホイールを軽く確実にリフトアップ!

チェーンやリアホイールの掃除といった軽作業はリアホイールを地面から浮かせると劇的に効率が上がる。スイングアームに掛けるメンテナンススタンド(レーシングスタンド)を使えば万全だが、こうしたスタンドは収納場所を取るし、一人での掛け外しには慣れがいる。

そんなときに手軽で便利なのが車体のサイドスタンドと併用してリアホイールを浮かせる補助スタンドなのだが、「くの字」型の製品はリフトアップに思いのほか力が必要だったり、高さ調整が難しいことがある。

このイージーリフトアップスタンドは、ベベルギア(かさ歯車)を使い、ハンドルをクルクル回すとスタンドが伸縮する仕組み。浮く量と安定性が目視できるので一人でも安心して作業できる。撮影のモデル車はヤマハ・セロー250だが、1000ccクラスの重量車でも難なくリフトアップできた。

上端のL字型ステーがスイングアームをしっかり保持するうえ、地面に接地するパッド部分が首振り構造になっているので見た目から想像する以上に外れにくいし、ステー先端のに凹部分にスプール(ボビン)やシャフトを載せることも可能。

チェーンの掃除/給油、ホイールのクリーニングならこれで充分。ホイールを外すような重整備は安全性の面から避けるべきだが、林道ツーリング中のパンクといった緊急事態にも役立つだろう。

ハンドルを右に回すとアームが伸び、左に回せば縮む。軽い力で上がるように歯車のギア比が設定されていて、微妙な調整もやりやすい。

画像: サイドスタンドと併用することでリアホイールを浮かす。タイヤが回るギリギリの高さに調整できるから、万が一外れても大事には至らない。

サイドスタンドと併用することでリアホイールを浮かす。タイヤが回るギリギリの高さに調整できるから、万が一外れても大事には至らない。

最も縮めた状態でのスタンド長は275mm。ハンドルが外れるので収納性が良く、約985gという重量で持ち運びも楽だ。

画像: デイトナ「イージーリフトアップスタンド」使用レビュー|チェーンやホイールの清掃&メンテナンス時に役立つ便利なアイテム

テスター太田安治の欲張りリクエスト
高さ調整用の6角シャフトにハンドルを差し込む構造だが、プッシュボタン付きラチェットハンドルのように、シャフトのホールド/リリースが確実になれば不意にハンドルだけ外れる心配がなくなるはず。

文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

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