文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
クシタニ「タンクバッグ K-3591」テスト&レポート
タンクバッグ人気、じわりと再燃中!
ライダーの必須アイテムだった磁石式タンクバッグは2000年代から徐々に人気が下降した。現在の燃料タンクは高さのある形状が多いのでバッグを載せた際の据わりが悪く、樹脂製カバーを被せてある車種ではマグネットも付かないからだ。
しかしW800シリーズやGB350のような1960〜70年代ルック車が人気となったことで、タンクバッグの雰囲気や実用性が見直されている。
クシタニの「K-3591 タンクバッグ」は両サイドのフラップに付いた合計6個の吸盤でタンクに装着するタイプ。マグネットが付かないタンクにも装着でき、フラップ位置を可変させることで装着の自由度、吸盤の密着度とも高められる。
スクエア形状デザインなのでA4サイズのファイルやノートPCも無理なく収納可能。標準状態での高さは145mmで、タンクに装着したときにライダーの視界や動きを妨げず、見た目の野暮ったさを感じさせない。
容量は約11Lだが、バッグ全周にあるファスナーを開くと高さが245mmとなり、容量も約18.4Lまでアップして一泊程度のツーリングまで対応できる。上面のクリアポケットにはスマホやタブレットが収納可能。さらに底面に収納された4本のバンジーコードを引き出せばシートバッグにも早変わりするという、実用機能をしっかり盛り込んだ作りになっている。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
吸盤式は樹脂カバー付きタンクにも装着できることがメリットだが、通常のスチール製タンクなら磁石式の手軽さも捨てがたい。材質や形状に応じてマグネットと吸盤を付け替え、使い分けられると便利だ。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海