スーパーカブのリアウィンカーを極小LEDにして、積載性をアップさせたい
古いカブってリアウィンカーがリアキャリアに被ってるので、サイドバッグを装着するときに干渉するのよね。
そのせいでサイドバッグ装着する際にリアキャリアを十分に使い切れないのよ。
なので、抜本的解決として、リアウィンカーをナンバー横に移設してみるよ。
あと、なんせ古いバイクなのでもうリアウィンカーの入手が難しい。純正ウィンカーを大事にとっておこうという狙いもアリ。カブのウィンカーにも年式によって材質や形状の違いがあるからね。
移設先はナンバー横。中型や大型バイクなんかでは定番の「ナンバー横に極小LEDウィンカーを取り付ける」ってスタイルね。
デイトナ D-Light MINI-1
選んだのはコチラ。極小LEDって細長い系や超小型砲弾型もあるんだけど、既存のウィンカーとは違うこのシンプル形状が実にカッコ良い。一目ぼれ。
もちろんEマーク認証済みなので車検にも適合してるよ。カブに車検はないけど、ウィンカーとしての法的な基準値を満たしてる目安としてわかりやすい。
E24って書いてあるのがいわゆるEマーク。車検適合の証。
説明書に、ウィンカーの取付位置の注意点なんかも書いてあるので、説明書は必ず読んでね。
極限まで小さいのが欲しい場合はこれ。極小。
シーケンシャル、つまり流れるウィンカーなんかも。
そのほかにもめっちゃ種類あるので、詳しくはコチラ。
注意:自分のスーパーカブはすでにフルLED化済
自分のカブは元々は6Vだったんだけど12V化して、さらにこういうキットでLED化してる。
さらにいえば、ヘッドライトとかも含めてすべての灯火類をフルLED化してるので、過去記事も参考にしてね。
ケースはノーマルだけど、中身はLEDのG18バルブ。
こんな感じ。
取付に使用したアイテム
必須なのがウィンカー取付ステー。ただ、原付ナンバーサイズはほとんど選択肢がない、というかポッシュのこれしか見つからなかった。
原付ナンバーサイズということで基本的には問題ないんだけど、ウィンカー取付部の穴径が10mm。
D-Light MINI-1のボルトがM8なので、ちょっと余裕ありすぎ。
そこで使用したのがバーリングワッシャー。1個売りなので2個購入してね。しかし、上記ステーとにはそのままではサイズが合わなかった。実測してみたところ、どっちも10mmだった。ということは、両方の精度が高すぎて隙間がなくて入らないっぽい。
あとは工具。ナンバーの脱着やウィンカーを取り付けるための工具と、電工ペンチが必要。電工ペンチはフジ矢の電工ペンチミニが小さくて使いやすくてお気に入り。
あとはネジロック材をお忘れなく。
LED化されてないノーマル鉄カブに取り付ける場合
自分の場合はすでにLED化されてて、リレーも変わってるしハーネスも追加されてるけど、ノーマルの場合はリレー変更が必要。
こういうのとか。
こういうの。
ノーマル車両のリレーをLED対応にしても、Fウィンカーがフィラメントバルブのままだとアレなので、フロントのバルブもLEDバルブにしておくべき。旧カブの場合はG18タイプのLEDバルブにすればOK。
D-Light MINI-1が4wなので、3.5wのMCスティックなら相性良さそう
さらに鉄カブの場合はハーネス追加も必要になる場合も。と、いうのもウィンカーインジケーターとウィンカーブザーの影響でウィンカー動作時にハザード状態になる可能性があるのよね。
その場合は変換ハーネスで対応できるよ。
ヘッドライトケースを開けてハーネスを追加するんだけど、ケース内部がぎゅうぎゅうで狭いので、正直ちょっとめんどくさい。
鉄カブの場合は自分も使ったLED 化キットをつけちゃうのが手っ取り早いかも。
ハーネス付けるのがめんどくさいのは変わらないけどね。
ヘッドライトケースをあけるついでにメーター照明やニュトラルランプ、ウィンカーインジケーターもLED化できるので、どうせめんどくさいなら一気に、ね。
実際にD-Light MINI-1を取り付けてみる
まずは製品がちゃんと動作するかテスト。テストのためにも取り付けのためにも、古いスーパーカブの場合ウィンカー配線を切ってギボシ化しておくのがおすすめ。
純正ウィンカーの配線がメインハーネスに対してギボシでつながってるんだけど、接続部がタンクの下なのよ。
自分のカブはカブラキット装着のためにリアキャリアのあたりで一度配線切ってギボシ接続にしてる。
逆に言えばタンクを外すことが苦にならなければ、ウィンカーの配線延長とかして美しく仕上げることもできそう。
カットした線にワニ口クリップコードを使ってD-Lightを繋いで動作チェック。
この時にプラスとマイナスの接続線の確認もできるよ。ちなみにプラスマイナス間違えても動作しないだけ。散々間違えたけど、それによって壊れたりはしなかった。
問題なければD-Light MINI-1の端子をギボシにするよ。自分の場合は車体側がメスギボシになってるのでオスを取り付け。
ギボシの付け方については、この動画が非常に参考になるよ。
LED配線が結構細いので、動画に出てきた被膜を残す方法でやりたかったけど、勢い余って被膜がすっぽ抜けた。
仕方ないので、線を折って接触面積を増やして、あとでハンダ付けすることに。
電工ペンチで圧着する前に保護カバーを差しこんでおくの、忘れないようにね。
ギボシの配線をかませた部分にハンダを軽く流して固定して完成。
お次はステー。バーリングワッシャーが10mm、ウィンカーステーも10mmで隙間がなくてはまらなかったのでリーマーで穴をちょっとだけ拡大するよ。
あんまり掘りすぎるとバーリングワッシャーが空回りしてウィンカーが固定できなくなっちゃう。なのでギリギリ余裕がないくらいで留めておいてね。
さらにバーリングワッシャーの厚みを少しだけ薄くするよ。
ステーの面からバーリングワッシャーの凸部が飛び出してると、これもウィンカーが空回りする原因になるからね。
金属ヤスリでざりざり削る。アルミなので、楽勝。
うん、良い感じに段落ちしてる。
結構力業な作業なので、原付ナンバー用に各サイズのウィンカー取付ステーが出て欲しいものです。
取り付けるとこんな感じ。付属の取付ナットは二面幅13mm。
車載工具に13mmがないので、M10のフランジナットにしてみた。二面幅12mmになるからね。
フランジ付きUナットにすればさらに安心。
仮止めしてウィンカーの角度を決めたらネジロックで固定して完了。緩み防止としてはノルトロックワッシャーを使うのも良いかもだけど、分厚くなるのよね。
あとはステーごと取り付けて、配線を繋いで完成。
忘れちゃいけない点滅回数のチェック。もしダメだったらリレー交換しないとだからね。
1分間に点滅回数60~120回の範囲内ならオッケー。
数え間違いそうなので動画撮って後でゆっくり数えた。数えてると数字間違えそうになるので、動画便利よ。
83回。うん、ばっちりですな。
動画編集ソフトで一個ずつカウントして数字入れたので間違いないはず。
これにて完成。
テールランプ下側から配線を通したかったけど、微妙に長さが足りなかったのでまたいつか配線延長してやり直そう。
めっちゃスッキリしたけど、元々のウィンカーついてたところの穴が気になる。
純正ウィンカー取付穴をなんとかしたい
せっかくウィンカーが移設できたけど、どうしても純正ウィンカー取付穴が気になる。
金属加工が出来ればアルミとかで蓋を作りたいとこだけど、そんな技術も設備もないわけで。
仕方ないから木で作ることに。
ホームセンターで買ってきた端材に、純正ウィンカーのベースゴムをあてて寸法出し。
こんな感じ。
あとはジグソーでカット。端材が小さすぎて難易度高かった。
切り出したのがこんな感じ。断面が斜めになってしまったまずい。
適当にヤスリで整形して穴をあけるよ。
さらにヤスリで満足するまで削ったら、塗装だけど木目を残すためにオイルステインを使うよ。オイルステインは塗った後の布の処理がめんどくさいので水性が便利。
というわけで完成。もう少し赤みのあるオイルステインにしておけばよかった。
せっかくなので古臭い雰囲気をだすために黄銅ボルト。緩みが怖いので、ナットはUナット。
装着してみた。もっと薄くても良かったかな。木材だけに強度が不安で分厚くしてしまった。
あと、ベース形状を意識しちゃったけど、普通に丸板とかのがライセンスホルダーみたいで良かったかも。
サイドバッグ装着時にリアキャリアのパフォーマンスを十二分に発揮できるよ
リアウィンカーの干渉がなくなったので、キャリアの角部分を使えるようになってサイドバッグの装着が安定。こりゃあ楽だわい。
斜め後ろから。リアフェンダーが細くなって、これはこれでクラシックで良いね。
どこまででっかいバッグが付けられるのか気になったので、試しに2wayシートバッグをサイドにあえがってみた。
2wayシートバッグの長辺が440mm。キャリアの中央部に仮止めしてみたけどウィンカーへの干渉なし。
これならよっぽどでっかいサイドバッグでもいけるでしょ。
ウィンカーの張り出しはこんな感じ。光ってないとどこにウィンカーがあるかわからないレベル。
最高だ。
イカスぜ。
まとめ
カブのでっかいリアウィンカーはデザイン的にもかなり印象的部分だけど、敢えてなくすことでカスタムした満足感が凄い。シュッとしてカッコ良いぞ。なんならテールランプも小さくしたいくらい。
スーパーカブ110やクロスカブ、ハンターカブなんかをシュッとさせるのもカッコイ良いぞきっと。鉄カブより装着が簡単そうだし。
レポート:若林浩志