増えてます、レンタルバイク

画像: 一見、ふつうのバイクショップですが……これ24時間365日営業のレンタルバイクショップなんです

一見、ふつうのバイクショップですが……これ24時間365日営業のレンタルバイクショップなんです

自分で所有していなくても使える、好きな時にだけ好きな場所で使える、所有や保管の手間やコストがいらない――これがレンタカーの3大利用動機なんだそうです。もちろん、引っ越しや大人数利用などの特別な理由を除いての統計結果。これ、実はレンタルバイクに結構当てはまるんですね。

「レンタル819」でおなじみのキズキレンタルサービスを始め、この数年は2018年スタートの「ヤマハバイクレンタル」、2020年スタートの「ホンダGO」、そしてカワサキも2021年から「カワサキプラザレンタル」をスタート。メーカー系列でサービスがスタートしてるってことは、それだけ注目が高い、ってことなんだと思います。

さらには、ショップ単位でレンタルサービスがあったり、観光地で原付やミニバイクが借りられたりと、今やもう「え?レンタルバイクなんてあるんだ!」っていわれなくなるくらい、レンタルバイクってシステムが浸透してきた感じがします。
ちなみに全国レンタカー協会の統計によると、レンタルバイク(「わ」ナンバーを取得している運輸支局届け出済み車)は、2013年から22年の10年間で1806台から3845台に、約2.2倍に激増しています。レンタカーは乗用車だけで50万台弱あるから、なかなかそこまで普及するには時間がかかると思うけどねー。

きょう紹介するのは、全国ネットワーク、メーカー系レンタルの次、第3勢力「インディペンデント系」レンタルバイクです。
レンタルバイク、筆者もよく旅行先のツーリングで使ったりします。飛行機で現地までひゅん、そこからレンタルバイクを借り出して走り回ったりするんですが、借り出しと返却の時刻がちょっと面倒に感じます。こないだは福岡まで飛行機で、そこから長崎までバイクで走ったんですが、前夜から福岡入りしなくてもいい代わりに、出発時刻が決められちゃうのがちょっとなぁ、なんつって、スゴく便利に使わせてもらったんですけどね(笑)。

画像: 会員登録してみました Webサイトで登録すると、このアンサーバックがあります

会員登録してみました Webサイトで登録すると、このアンサーバックがあります

早朝から借りて遠くまで走りたいのに、営業開始が10時からとか、帰りが結構遅くなるけど19時までに返却しなきゃ、とか。特に返却は、レンタルビデオみたいに夜中でもポストに返却できれば……ってわけにはいかないもんねぇ。

それを解決したのが、埼玉県志木市にオープンしたレンタルバイク2436GO。この変わったネーミングは2436GO=24365=24・365って意味で、文字通り24時間365日、ってこと。つまり、年中無休&24時間営業のレンタルバイクなんです!
これは、2436GOの経営母体が通信システムネットワーク事業なのを生かしての、完全個人認証システムをつかってのレンタルバイク。会員登録をして空きのあるレンタルバイクを予約すれば、早朝・夜中でも店舗まで行ってスマホで店舗内に入室、レンタルバイクを借り出すことができるんです。

画像: これが借り出す手順 ①予約して来店 ショップドアのQRコードを読み取っるとコードが送られて来る ②そうするとドアオープンで店内照明がON ③予約した車両のキーもセキュリティBOXのコードが送られてきて ④キーが取り出せてイングニッションON!って手順です

これが借り出す手順 ①予約して来店 ショップドアのQRコードを読み取っるとコードが送られて来る ②そうするとドアオープンで店内照明がON ③予約した車両のキーもセキュリティBOXのコードが送られてきて ④キーが取り出せてイングニッションON!って手順です

もちろん、営業時間内はスタッフさんが常駐しているので、対面で借り出すことももちろんOK。最初は不安だからスタッフさんがいる時間帯に対面でレンタルして、慣れてきたら早朝借り出し→深夜返却、ってことができるんですね。
志木ってどこだ?って思いますが、関東ミニバイク&ポケバイの聖地、秋ヶ瀬サーキットのすぐそば。店舗敷地内にクルマの駐車場、目の前にコインパーキングがありましたから、クルマで乗り付けてバイクをレンタル、バイクを返してクルマで帰る、って環境が整っていました。ちなみに、店の前のコインパーキングは、24時間上限で500円でした。さすが志木!(笑)
24時間の利用OKどころか、店舗内にレンタルウエア&ヘルメット&ブーツも用意されていて、つまり2436GOはカラダひとつで利用できます。店内に更衣室とロッカーもあって、これは半そで&ショートパンツで出かけて、一式貸し出しを受ける、ってことも出来ますね。これ、なんと無料です!
バイクウエアはワークマンとワークマンPLUSをオフィシャルパートナーに迎えたことで、ワークマンのバイク用ウエアが貸し出し用として用意されています。もちろん、ウエアはクリーニング済み、ヘルメットは1回貸出ごとに内装取り外し&洗浄を行なっているそうです。レインウエアもバックパックもありましたよー!
心配されるセキュリティですが、登録時に運転免許提示が必要で、利用はクレジットカード&PayPayのみ。さらにショップ内に監視カメラがあって、社外秘のセキュリティシステムもあるそう。無人利用のための、ありとあらゆるシミュレーションを済ませてのオープンなんだそうです。

画像: バイク的ウエアで来店しなくても、パンツ&ジャケット、ヘルメット&ライディングシューズ、グローブもレインウエアもバックパックも無料でレンタルできます

バイク的ウエアで来店しなくても、パンツ&ジャケット、ヘルメット&ライディングシューズ、グローブもレインウエアもバックパックも無料でレンタルできます

「僕は、80年代終盤から90年代はじめ、ロードレースの黄金時代に関東の有力ショップでロードレースをやらせてもらっていて、それからレースを引退して、ITネットワークの仕事をしてきました。それで、数年前に1回、ロードレースにカムバックしてみて、やっぱ楽しいなぁ、って! いろいろ経験させてもらって、バイク界に恩返しするなら今だな、僕の仕事を生かしてこういうシステムのレンタルバイクをやったら、バイクに乗る人がもう少しでも増えるのかもしれないな、って思ったんです」とは、代表の菊池健一郎さん。

菊池さんがロードレースにカムバックしたって話、それCBR250Rドリームカップだったんですが、その時も、知り合いからレーサーCBR250R、スタンドや工具、装備、レース用品一式を貸してもらっての参戦だったそう。おぉ、これならいろいろ準備する手間も省けるなぁ、って思ったそうです。

画像: 代表の菊池健一郎さん 25歳でロードレースを引退、20年以上ぶりにバイク界に戻って来てくれました

代表の菊池健一郎さん 25歳でロードレースを引退、20年以上ぶりにバイク界に戻って来てくれました 

「久々にバイクに乗りたいな、1回乗ってみたいな、って人はたくさんいると思うんですよ。でもそれにはバイクがなきゃいけないし、ヘルメットもいるしウエアもいる、グローブやライディングシューズだっているでしょ? だから、それみんな用意しよう、と。僕の世代なんか特に、バイクの免許持ってる人はたくさんいるんだから、久しぶりに乗ってみたいなぁ、って思ったら、ウチに来てくれればいいんです。それでハマったら、少しずつ用品を揃えていけばいいし、最終的に自分のバイクを買えばいい。僕の世代の、もう30年バイク乗ってないなぁ、っておじさんなんかに、ばんばん来て欲しいです」(菊池さん)

画像: 私服で来店→ウエア完全装備、のサンプルです ロッカーつき更衣室もありまーす

私服で来店→ウエア完全装備、のサンプルです ロッカーつき更衣室もありまーす

もちろん、普通に自分でバイクに乗ってる人だって、2436GOが真っ先にレンタル車両として用意したGB350とかレブル250に乗ってみたいなぁ、って思ったらレンタルを利用すればいい。サーキットばかりだった菊池さん、ショップオープンの前にスタッフと人生初めてのツーリングに行ったそうですが(笑)、レブルで房総半島の海沿いを走ったの、チョー楽しかったそうです。

「自分でバイク持っている人はカンタンにできること、バイク界から遠ざかってた僕はできないですからね(笑)。ツーリングに行くんだって、店の若いスタッフに教えてもらいながらだから、今度はこの店を中心にト初心者ツーリングに出かけたり、ってイベントしてみたいです」と菊池さん。

画像: ショップオープン前に揃えたレンタルバイクの実走テストと称してのツーリングに出かけたそうです^^

ショップオープン前に揃えたレンタルバイクの実走テストと称してのツーリングに出かけたそうです^^

実は菊池さん、もともとレーシングライダーだったこともあり、CBR250RRを1台レーサーに仕立て上げて、そのレンタルも考えているみたいです。もちろん、バイクだけ貸しても他にハードルがたくさんあるから、レーシングマシン+装具やスタッフごと、一式を貸し出しちゃう。一夜限りのワークスレーサーだな、これ!

ちなみに、ショップオープン企画として、このCBR250RRをサーキット走行会用に貸し出しますよ、って希望者を募集したところ、ものすごい数の応募があったみたい。レンタルバイクって言っても、いろんな方向性があるんですねー!

画像: 20年以上ぶりにレースに復帰、CBR250Rドリームカップが楽しくて楽しくて、全日本選手権にも復帰しちゃった菊池さん ちなみにCBRドリームカップの初乗りで筑波1分07秒だって! このタイムのスゴさ、わかる?

20年以上ぶりにレースに復帰、CBR250Rドリームカップが楽しくて楽しくて、全日本選手権にも復帰しちゃった菊池さん ちなみにCBRドリームカップの初乗りで筑波1分07秒だって! このタイムのスゴさ、わかる?

この2436GOシステムが順調に稼働して、この個人認証システムを普及させていけば、いろんな場所に24時間365日営業のレンタルバイクショップができるし、すでにいろんな方面から、この認証システム導入の相談を受けているそうです。母体がITネットワーク業務ですから、このシステム自体の販売も考えているようです。

スマホがいろんな家電とつながることをIoT技術って言ったりしますが、筆者も体験させてもらった、認証コードを入り口でかざすと、コードナンバーが送られてきて、その暗号を打ち込めば自動ドアが開く→店内の照明がつく→指定されたバイクのキーを取り出したら走り出せる、って体験、なかなか未来ですねぇ!

画像: GB350の利用料金表 車両保障は任意加入ですが、入っとくと安心です

GB350の利用料金表 車両保障は任意加入ですが、入っとくと安心です

画像: これが任意保険の代表メニュー これも料金内に盛り込まれています

これが任意保険の代表メニュー これも料金内に盛り込まれています

料金は、CBR250RR/GB350/レブル250/Ninja250/Vストローム250を例にすると、基本料金が1万5000円/24時間に、3日間で27000円、以降24時間ごとに9500円。これにつけた方が安心、選択可能の車両保障が2500円/24時間、3日間で5500円。任意保険、ロードサービス込みでこの値段です! 

仲間とツーリングに行く、その集合時刻が7時だから、6時に借りだせばいいか、帰りは遅くなるかもしれないから深夜0時に設定しても、24時間以内だから1万5000円。これ10時オープン19時クローズの店舗だと1泊2日になっちゃうもんね。

画像: レンタルバイク2436GO 〒353-0001 埼玉県志木市上宗岡2-17-29 TEL:048-486-5635 Webサイト:https://www.2436go.com

レンタルバイク2436GO 〒353-0001 埼玉県志木市上宗岡2-17-29 TEL:048-486-5635 
Webサイト:https://www.2436go.com

写真・文責/中村浩史

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