文:太田安治/写真:盛長幸夫/モデル:平嶋夏海
エフェックス「ゲルザブC」テスト&レポート
純正フォルムを崩さずにお尻の痛さを抑制
ツーリングライダーを悩ませるのがお尻の痛み。エンジンの振動と路面から受ける突き上げで体表と座骨の間の筋肉にストレスが掛かること、同じ姿勢を保つことで血行不良が起きることが原因とされている。
その対策の代表が衝撃吸収素材を使ったシートカバー。中でも医療や福祉用具にも使われている『エクスジェル』素材を採用したゲルザブは、座圧の分散性能と振動吸収効果に優れ、尻痛に悩むライダーから圧倒的な支持を得ている。
ゲルザブにはシートの上に重ねる座布団的な「R」と「D」、表皮を剥がし、ウレタンとの間に挟み込む「S」と「SS」があるが、『ゲルザブC』はレブル用の他、カブシリーズ用など車種ごとのシート形状に合わせて成形してあるため、ぴったりとフィットして、見た目は純正シートと変わらない。
装着は純正シートに被せてアジャスターを引き絞るだけ。レブルのシートはヘキサゴン(6角)ボルト2本で留まっているから、シートの脱着を含めても5分で取り付けられる。厚みの増加は17mmだが、シート高の低いレブルシリーズだけに、足着き性低下を感じる人はいないだろう。身長154cmの平嶋さんも「まったく違いを感じません」とのことだ。
サスストロークが短く、突き上げ感が強いレブルやスプリングが固めのカブシリーズの快適性を確実に向上させる効果抜群のアイテムだ。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
僕はゲルザブを埋め込んだシートを長年使っていて、尻痛抑制効果の高さは身をもって知っている。座り心地がいいとはいえないレブルやカブシリーズにはマストアイテムだ。他車種への展開も期待しています。
文:太田安治/写真:盛長幸夫/モデル:平嶋夏海