文:太田安治/写真:盛長幸夫/モデル:平嶋夏海
LINKFLOW「ウエアラブルレコーダー FITT360 PBα」テスト&レポート
首に掛けるだけで360度全方位動画と静止画を撮影
事故やあおり運転などの発生状況を記録するドライブレコーダーは2つのカメラで前後を撮影するタイプが主流。さらに複数のカメラで撮影し、ソフトウエア上で360度全周画像を合成するアクションカメラ的な製品も、ドラレコ兼YouTube動画撮影用として人気を集めている。
360度カメラをライダーの顔が写るようハンドル回りに設置すると体が邪魔になって後方に死角が生じるが、ライダーの首に掛けることで死角をほとんどなくしたのがFITT360。国内ではETC車載器やドラレコでお馴染みのミツバサンコーワが扱いを開始した。
ネックバンドスタイルなので装着は文字どおり首に掛けるだけ。電源やカメラの配線は一切不要だ。本体は約220g(ネックガイド装着時の実測重量)で重さを感じることはなく、ライディングの妨げにもならない。ただし首に掛ける仕様上、フード付きや後ろ側の襟が高いウエアだと後方カメラを遮ってしまう場合があるから、注意が必要だ。
本体は64GBメモリー内蔵で、マイクロUSB(最大128GB)を追加すれば容量的な不足はないだろう。充電時間は約2時間で、満充電で約3時間撮影できる。スマホアプリでは各種設定やバッテリー、メモリー容量の確認、再生が可能。手軽なドラレコ/アクションカメラとして仕上がっている。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
もともと自転車用に考えられた製品だけに手軽さは秀逸。オートバイの場合はヘルメットの帽体下側に固定するマウントが欲しい。DIYで何とかできそうだが、純正オプションとして用意されることを期待します。
文:太田安治/写真:盛長幸夫/モデル:平嶋夏海