原付2種スクーターを侮るなかれ! 『アドレス125』は峠もキビキビ走る!
有馬ダムを出発した矢先に想定していたルートが使えず、別のルートを使わざるを得なくなった弾丸ツーリング。
まぁでも、これもツーリングの醍醐味かな。
前回も触れたとおり『アドレス125』でのんびり流していると大概の事に寛容な気持ちになれます。
今回は埼玉県道53号を使って秩父を目指したのですが、道中「山伏峠」という峠道に入りました。
今回は小排気量スクーターなのでゆっくり行こう、とはじめはかなり控えめなペースで走っていたのですが、だんだんとそわそわしてきました。
このバイク、案外楽しいんじゃないか……?
そう思ってスロットルを開けていくと、思った通り!
このバイク、ワインディングもいけるぞ⁉
というかむしろ『アドレス125』だからこそ楽しい?
というのも『アドレス125』と細い峠の相性が抜群だったから。
大きなバイクだと億劫になるような狭い峠道ですが、軽量かつ機動力の高い『アドレス125』は思った通りスイスイと峠道を駆け抜けていきます。
細い峠ではこちらの方が楽しめるのでは、と感じるほど。
正直に白状すると、ヨーロピアンテイストのオシャレな見た目から『アドレス125』にスポーツ性を期待してはいませんでした。
けれど、乗ってみるとその走りにネガティブな印象はありません。
むしろ、軽い車体をヒラヒラと切り返して走るのに爽快感すら感じる!
『アヴェニス125』に試乗した際にも感じましたが、本当にクルクル曲がります。
はじめはリア10インチという小径ホイールを「小さい……」なんて思っていましたが、この旋回性を体感すると、それもありがたみに変わります。
また、スクーターでちょっぴり遊ぶ程度では前後サスペンションの動きに不安を感じることもなく、少し舗装が荒れ始めた峠道でも終始乗り心地は良好でした。
峠を走っている最中に面白かったのは意外にもブレーキング。
フロントブレーキだけでも十分な制動性がありましたが、コンビブレーキを採用している『アドレス125』は、リアブレーキレバーを引くとフロントブレーキも同時に作動し、めちゃくちゃ良く効きます。
エンジンブレーキに頼れないスクーターではかなり心強かったです。
また、スポーツライディングとしてはちょっと邪道ですが、リアブレーキレバーを多用して走行すると、普段とは少し違う走りを楽しむことができました。
ただし、これは下り限定。
急な登りはさすがにパワー不足が否めないので、ブレーキを使うよりも一定速でクリアしていく方が気持ちよく走れました。
シティーコミューターとしての乗りやすさを追求したモデルですが、通りかかった峠道で十分に走りを楽しめたというだけで『アドレス125』の株が爆上がりです!
……これ、スポーティーさに振った『アヴェニス125』で来たらもっと楽しかったりしたんだろうか?
もしくは、まだ乗ってはいないけれど『バーグマンストリート125』で走ったら違った感想を持ったのかもしれません。
あぁ、今回は埼玉県道53号でそのまま国道299号に抜けましたが、途中右折して「正丸峠」に入っても案外楽しかったかも……?
(下に続きます)
おかしい。今回は息抜きでのんびり走ろう、なんて思っていたのに、気が付いたらだいぶしっかり走ってしまっていた。
しかし、そろそろお腹も減ってきたので「バイク弁当」を販売する「大滝食堂」へ向かいます。
あれ、まだ昼前なのにもう目的を達成してしまいそうだけど、その後どうしよう……⁉
To be continued……