文:太田安治/写真:盛長幸夫/モデル:平嶋夏海
ロム「ゼロスヘルメット ジェット2」テスト&レポート
普段使いに合わせた快適性と機能
レッドバロンの用品ブランド「ROM」の中で、ヘルメット類は圧倒的なコスト・パフォーマンスの高さでユーザーを増やし続けている。
この「ジェット2」は前モデルの使いやすさ、低価格というコンセプトを受け継ぎながら、構造も材質も完全に一新した注目の製品。帽体素材は前モデルのABS樹脂からFRPに変更して強度をアップ。形状も空力特性を高め、横ブレを抑えるシャープなデザインとなった。
スポーツジェットタイプのヘルメットとしては帽体がやや大きめで、そのぶん内装に厚みを持たせてあるため、被り心地は実に優しい。部分的に当たりが強い感触がなく、被り脱ぎも眼鏡の着脱も実にスムーズだ。
シールドは下部にリブを付けることで強度をアップ。開閉時の節度、閉じたときの密着度も高く、高速道路の120km/h区間でもブレ、ビビリはまったく起きなかった。
とにかく便利な装備が、左手の指先で簡単に出し入れできるスモークカラーのインナーシールド。夏場の強い日差し、太陽の位置が低い朝晩の眩しさ対策に絶大な威力を発揮する。
他にも簡単に脱着できて洗濯しやすい内装、あご紐のワンタッチバックル、頭頂部の熱気を抜く前後ベンチレーターなど、普段使いでの快適性を追求した仕上がり。これで2万円切りという価格も、全国に約300店舗を持つレッドバロンの強みだ。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
ストリートユースからツーリングまで使えてコスパも抜群。もう少し帽体が小さくなれば、小柄なライダーや女性ライダーが被った際の見た目のバランスがすっきりしそう。カラーバリエーションも増えるといいな。
文:太田安治/写真:盛長幸夫、井上 演/モデル:平嶋夏海