文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
デイトナ「バイク用小型ショックドライバーセット」テスト&レポート
固着したボルト/ナットを傷めず緩める
メカニック泣かせの作業が固着したネジ類を緩めること。多くの場合、ボルト/ナットが鉄製なら錆、ステンレス製なら電触が原因だ。これを力づくで回そうとするとボルト頭の溝や角が崩れ、いわゆる「ナメた」状態になってしまう。
「ショックドライバー」はハンマーで叩くことで、ドライバーの先端部を押しつけながら回す工具。サイズの合った工具を使っても緩まない場合はショックドライバーの出番だ。
使い方はボルト/ナットのサイズと形状に合ったビットを選び、作業面に対して垂直を保ちながらハンマーでコンコンと叩くだけ。作業前にネジ山に潤滑剤を吹き付て浸透させておくとより緩めやすくなる。
ショックドライバーは握り部分が太く、重量も600g以上ある製品が多いが、オートバイの外装関係に使われている小さめのボルト/ナットにはオーバースペック。デイトナの小型ショックドライバーは握り部分がΦ19mmと細身で、重量も約230gと軽量。
付属の差し替えビットは1番と2番サイズ、5mmのマイナス、6mmのヘックス、6mmと8mmのソケットの合計6種類で、カウルなどの外装類脱着、ハンドル/スイッチ周りのメンテナンスにちょうどいい。
ネジ頭をナメてしまうとプロでも抜き取りに苦労するから、転ばぬ先の杖として1本持っておきたい。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
差し込み口がシブイチ(6.35mm)なので工具店やホームセンターで様々なサイズ/形状のビット、ソケットが入手できる。六角ボルト用に6mmのヘックスビットが付属しているが、どうせなら5mmのビットも欲しい。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海