全日本クロスカントリー選手権JNCCは、7月9日に予定されていた第5戦が会場の都合でキャンセルとなり、7月30日の第6戦ワイルドボア鈴蘭を迎えた。岐阜県の鈴蘭高原スキー場で開催されるこの大会は今年で13年目となり、今やJNCCで最も歴史ある大会になった
JNCCではゲレンデステージの大会に限り、路面へのダメージを考慮してリアタイヤにブロックの低いFIMタイヤ規制を敷いているが、岐阜県鈴蘭高原スキー場はすでにスキー場としての営業を辞めて久しく、コース復旧の必要がないため、この規制は適用されていない。
ワイルドボア鈴蘭はコース上全体に大小の石が転がっており、その難易度はJNCCでも随一と言われている。そのため、普段はJNCCに出場していないハード系のライダーが腕試しにエントリーするのが恒例になっている。特に今回は全日本エンデューロ選手権(JEC)の九州大会が中止になったこと、全日本ハードエンデューロ選手権G-NETのスケジュールが長いサマーブレイクに入っていることもあり、多くのライダーが集まった。
JECで4度のチャンピオンを獲得しており、日本人で唯一、ISDEでゴールドメダルを獲得している釘村忠が3年ぶりのJNCC出場。
毎年、G-NETチャンピオンにはJNCCの1戦に招待選手として出場できる権利が与えられている。山田礼人が選んだのは昨年に続き、この鈴蘭。さらにG-NET若手筆頭の大津崇博がCOMP-Aに、2022ランキング3位の佐々木文豊と、JNCCでも活躍したレディースライダー木下夏芽がCOMP-Bクラスに出場した。
今年は渡辺学が久々のフル参戦を表明。なんとここまで4戦全てで総合優勝を果たしており、自身6度目となる年間チャンピオンを目指している。
暑さと砂塵のCOMP-GP
渡辺学が抜群の安定感で独走
天候は完全なる晴天。レースウィークにもほとんど雨は降っておらず、コースは見事にドライコンディションとなった。鈴蘭高原スキー場はパドックが設置されたベース部でも標高1,250mあり、頂上は1,475mにも達するが、この日は最高気温30度を記録。強い日差しが降り注ぎ、ライダーやチームはそれぞれ暑さ対策を行なって挑んだ。
COMP-GP AA1&AA2クラス、スタートで飛び出してホールショットを奪ったのは齋藤祐太朗。2022年よりJECからJNCCへ主戦場を移し、今年は安定感も増して好成績をキープ。現在AA1クラスで成田亮とランキング争いを展開しているライダーだ。
1周目序盤、齋藤と渡辺がトップを争いながら、ロックセクション「大蛇(オロチ)」に突入。
しかし一番右のラインから追い上げてきたAA2クラスの小林雅裕が、渡辺、齋藤をごぼう抜き。トップで「大蛇」を抜けた。その3台に続いたのは中島敬則、矢野和都、釘村忠、小林雅人、鈴木健二。
今年は事故防止の観点から観客の立ち入りが厳しく制限された「大蛇」では、多くのライダーが苦戦を強いられたものの、さすがは百戦錬磨のJNCC COMPライダー、大きな渋滞は発生せず、渡辺がトップで2周目に突入した頃には、ほとんどクリアになっていた。
もう一つの鈴蘭名物「ショータイム」は、直登ヒルクライム、迂回ヒルクライム、迂回路の3つのラインが設定されていた。一番早いのは間違いなく直登ヒルクライムだが、渡辺はリスクを回避して毎周迂回ヒルクライムを選択。矢野和都や山田礼人らハード系が得意なライダーは迷わず直登を選んでいた。
渡辺は今回もチームクルーから2番手とのタイム差などを教えてもらいながら、レースを組み立てる。これまでならペースをコントロールして1分差程度のリードをキープしていたところ、最終的に3分差をつけて14周を走り、総合優勝。これまでの4戦にも増して圧倒的な力の差を見せつけた。
YZ250Xのパワーによる登り斜面のスピードはもちろんだが、特に秀でていたのは下り斜面のスピードだった。鈴蘭のコースはキャンバー状の下り斜面が多いイメージだったが、今年は大きくコース取りを変更しており、荒れた路面での真っ直ぐの下りが多く、渡辺は極力リアブレーキを使わない走りでリードを広げていた。
AA2クラス優勝(総合2位)は小林雅裕。11周目には渡辺のベストラップを上回る10分12秒932という驚異的なタイムを叩き出し、これが大会レコードとなった。
AA2クラス2位(総合3位)は中島敬則。
AA1クラス2位(総合4位)には齋藤祐太朗。3位(総合5位)には矢野和都が入った。G-NETチャンピオンの山田礼人はAA1クラス6位、釘村忠は終盤までAA1クラス4位を走っていたが、手に痺れを感じ、熱中症のリスクを考えてレースを離脱、クラス8位となった。
LGDクラスは第4戦ビッグバード高井富士に続き、佐藤正和が優勝。さらにCOMP-GPではもう一つ白熱のバトルがあった。それはCOMP-Aクラスだ。
1周目トップは井川武志だったが、2周目には大重勇透がトップを奪い、レースをリード。しかし6周目に大重を抜いてトップに立ったのは意外なライダーだった。
G-NETランキング2位の大津崇博だ。現在22歳の大津だが、実は小学生の時(2013年)にJNCCワイルドボア鈴蘭のKIDS&TRYクラスに出場しており、あの保坂修一や瀧村泰自、高師永潤らと一緒のレースを走っていたのだ。ちなみに当時の成績は総合8位(JH-Mini優勝)で、保坂修一とのタイム差は60分レースで5分程度というもの。
大津と大重は抜きつ抜かれつ僅差のバトルを展開したが、レースも終盤となる10周目に、またもや伏兵が現れた。
今シーズン開幕2連勝を飾ったものの、ゲレンデシリーズに突入してから125ccというマシンパワーのハンデもあってか成績を落としていた中学3年生、渡辺敬太だ。渡辺は1周目に前転を喫し、クラス23位まで順位を落としてしまってから必死の追い上げを見せ、終盤には11分台のラップタイムを連発。10周目にトップに立ってからは大津、大重をぐんぐん引き離し、最終的には2分のリードを築き、3大会ぶりのクラス優勝(総合12位)を勝ち取った。
COMP-Aクラス、ランキング1位の小菅浩司はクラス4位でフィニッシュ。渡辺は父親の渡辺裕之が、小菅は息子の小菅泰輝がCOMP-AAクラスを走っており、順当にこの2人が来年COMP-AAクラスに昇格すると、JNCC史上初の親子COMP-AAライダーが2組同時に誕生することになる。
COMP-BクラスはロードレースIAでハードエンデューロでも好成績を収めている濱原颯道がぶっちぎり。1周目からクラストップを走り、クラスで唯一人12周を周回、総合順位でも13位という規格外ぶりを見せつけた。なお同じCOMP-Bクラスに出場したG-NETライダーの佐々木文豊はクラス6位、木下夏芽は11位でレースを終えている。
COMP-Rクラスは黒木友規が、このクラスで唯一11周を走り、初優勝。総合でも37位に入り、COMP-Aクラス並みのポテンシャルを見せた。なお、黒木は2週間前に開催されたWEX鈴蘭にも出場し、90minクラスで総合2位に入っている。
COMP-Rのライダーをもう一人紹介しよう。今シーズンFUN-Dクラスに出場し、開幕戦サザンでクラス優勝、ランキング2位につけている小学6年生・橋本大喜が、なんと初めてCOMP-Rに出場。なんでも去年の鈴蘭で「大蛇」を見て、自分も走ってみたくなったのだとか……。フルサイズでも難しい鈴蘭をYZ85できっちり8周走り切り、COMP-Rクラス34位でゴールした。
COMPライダーのコメント
渡辺学 (bLU cRU TwisterRacing)/COMP-AA1優勝・総合優勝
「いつも通りスタートで転ばないように注意しつつ自分のペースで走ることを心がけました。
今シーズンは金曜日の朝にコース入りしてFUN-GPのコース解説の動画を撮影しているのですが、鈴蘭はFUN-GPとCOMP-GPで全然コースが違っていたので、土曜日にCOMP-GPのコースをしっかり下見しました。今回はほぼ全てのセクションで3〜4本ラインを見つけています。みんなが走るラインは砂埃で前が見えなかったり、周回遅れのライダーが転倒していることがあるため、オリジナルのラインをたくさん見つけておきました。歩いて下見をすると、一度坂を登ってから改めて下から見たくなっても降りたくないのですが、電動MTBを使うと気軽に降りてもう一度下から見ることができるのでとても有効ですね。また、共にISDEを走った釘村選手と一緒に下見ができたのもすごく参考になりました。
レースではなるべく自分のラインをライバルに見せたくなかったので1周目からなるべくハイペースで走って後ろが見えないくらい引き離す作戦を取りました。
『ショータイム』はリスクを考えて一回も選びませんでした。レース中に『ショータイム』直登の場合と迂回の場合のタイム差をチームに計ってもらって、10秒くらいの差とサインボードで教えてもらいました。毎周10秒早いのは理想ですが一回でもミスしたら台無しですし、マシンを壊してリタイヤになってしまうことだけは避けたかったので、迂回が正解と判断しました。
今回は下りでリアブレーキを酷使するシーンが多かったのですが、暑さもあってリアブレーキがトラブったらレースが終わると思ったので、リアブレーキは極力使わずにフロントブレーキとエンジンブレーキをうまく使うことを意識しました。実は『ショータイム』の迂回路には一周を通じて唯一、水の溜まっている轍があって、最初はジャンプしてカットしていたのですが、だんだんリアブレーキが熱を持ってきたのを感じたので、途中からはわざと轍にリアタイヤを落として、そこでリアブレーキを水で濡らして冷やす作戦に切り替えました。案の定、トップライダーの中にはブレーキローターのフェード(摩擦熱でブレーキの効きが低下する現象)でピットインしているライダーもいたので、効果があったのかなと思います。
皆さんはおそらく下り坂はエンジンブレーキメインで、最後の5メートルくらいでギューとブレーキすると思うのですが、それだと攻めきれないので、僕は下り切ったところで轍などのブレーキが効きやすいポイントをうまく見つけ、瞬間的に強くブレーキをすることでスピードを殺しています。そういった細かい操作はめちゃくちゃしてますね。『大蛇』でも手前のコーナーのスピードによって入るラインを変えていて、前走者がいなくて自分のスピードで入れた時は左側のキャンバーを使って中腹まで登るラインを使いました。でも途中でアクセルを開けるとリアが滑って落ちてしまうので、入り口のスピードの判断がすごく絶妙で、スピードが足りない時はキャンバーの下を走る、というようにラインを変えて走りました。
家族やチームのサポート、皆さんの声援に結果で応えたいと思って頑張っています。次戦も頑張りますので、よろしくお願いします」
小林雅裕 (THS Racing with ホンダドリーム神戸三田)/COMP-AA2優勝
「応援ありがとうございます。今回も2位なんですけど、ベストラップが獲れて良かったです。この調子で今度は1周目をトップで帰ってきて、その次は総合優勝を狙っていきたいと思います」
中島敬則 (bLUcRU レーシングチーム鷹)/COMP-AA2準優勝
「皆さんお疲れ様でした。齋藤祐太朗選手と矢野和都選手がすぐ後ろにいて、ラストラップまでに抜かれたら諦めて、抜かれなかったら歯を食いしばろうと思っていたら、歯を食いしばる方になってしまい、最後まで頑張りました。
鈴蘭は大嫌いなコースで、無くなっちゃえばいいと思ってるんですけど(笑)、嫌いなコースだと良い成績が残せるんです。今回は新しくDUNLOPさんから発売されたGEOMAX MX34のフロントを初めてレースで使いました。石にも弾かれにくく、硬い路面も柔らかい路面もすごく良かったです。僕は石が嫌いなので、ここ(表彰台)にいるということはタイヤの力がすごく大きかったということだと思いますので、皆さんぜひ一度使ってみてください」
齋藤祐太朗 (宗七音響 Wise Beta Team)/COMP-AA1準優勝
「ずっと言ってるのですが、僕は鈴蘭が大好きで大好きで。先ほど鈴蘭が無くなればいいという発言がありましたが、僕は年3戦くらいあっても良いと思っています。今回はブリヂストンのX31というタイヤで走ったのですが、石のところもグリップしてくれて、最後は和都さんとも一緒に走れて楽しくレースを終えられたので良かったです」
矢野和都 (RG3 Racing)/COMP-AA1 3位
「祐太朗が凄かったのは、僕が凄かったからですね、はい。僕のおかげですよ。今大会は頑張ろうと思ってたんですけど、まぁしんどかったです。僕は9年ぶりの鈴蘭だったんですけど、こんなにコンディションが変わってるなんて、本当にキツかったです。クロスカントリーの選手はこんなことをいつもやってるんですね。また機会があれば出たいと思います」
佐藤正和 (MOTOCOWBELL RT)/LGD優勝
「頑張って走ったんですけど途中でパンクしてしまい、過酷なレースでした。遠征して無事に帰れるので、良しとしないといけないですね。またよろしくお願いします」
渡辺敬太 (Beta FULL GAS Racing & フレアライン)/COMP-A優勝
「ありがとうございます。久しぶりに優勝できてめちゃくちゃ嬉しいです。一周目に前転して総合で64位まで落ちちゃって、もう無理だなって思っちゃったんですけど、応援してくれる人たちのおかげでここに立つことができました」
大津崇博 (おれがたらお)/COMP-A準優勝
「今日は久しぶりにJNCCに出させてもらいました。すごく楽しいコースだったので、また次も出てみたいと思いました」
濱原颯道/COMP-B優勝
「皆さんお疲れ様でした。僕は普段ロードレースをやっているのですが、鈴蘭にはすごく難しいロックセクションがあると聞いて楽しみにして来たのですが、見当たりませんでした。代わりに鈴鹿サーキットくらいグリップする坂が2つくらいあって、2時間30分ツーリングしている感じですごく楽しかったです。来週末の鈴鹿8耐ではBS12で解説のお仕事をさせてもらいます。エンデューロのことも話そうと思っているので、お時間のある方はぜひ見てみてください」
黒木友規 (KTM\ハスクバーナ/GASGAS岡山)/COMP-R優勝
「ありがとうございます。すごく気温が高くて、毎周ピットインして背中に氷を入れてもらったので、最後まで走れました。スタート時にガソリンを6Lしか入れてなかったのですが、終わってみたら2Lも残っていたので、2時間30分で4Lしか使えないくらいアクセルが開けられてませんでした。リアタイヤはSHINKOの540DCなんですけど、SHINKOの木村さんがいつも『黒木さんのバイクはサスペンションもタイヤも最高なので、それを信じて走ってください』と言ってくれて、僕はいつも自分ではなくて木村さんの言葉を信じて走っています。楽をして走れるバイクを作ることに関しては自信はあるので、技術をつけずに結果を出したい人はぜひお店の方に来ていただければと思います」
3年ぶりにあの男が復帰、FUN-GP
午前中に開催されたFUN-GPでは、3年ぶりに井口侑耶がJNCCに帰ってきた。2019、2020年とCOMP-Aクラスでトップ争いを繰り広げたが怪我によりレースから遠ざかっていたのだ。
ホールショットを奪ったのは竹崎暢臣。竹崎とランキング争いを繰り広げている吉崎一弘は1コーナーでクラッシュに巻き込まれ、大きく出遅れてしまい、上位争いは竹崎、井口、そして岩井良宏の3人に絞られた。
序盤は岩井がトップを走るも、中盤では竹崎が前に出て、最終的には井口が逆転し、クラス優勝。レースから遠ざかっていても衰えないスタミナと、さすがのスピードを見せつけた。吉崎も必死の追い上げでクラス4位に入った。
7名がエントリーしたFUN-SAクラスを制したのは小池昇。ヘルメットのバイザーを失いながらも、総合でも24位に入る力走を見せた。
そしてFUN-Bクラスの鈴木心が第4戦ビッグバード高井富士に続き、2戦連続で総合優勝を獲得した。今年は全戦でクラス優勝を続けており、渡辺学とともに記録に期待がかかる。
FUN-Cクラスはランキング2位の三輪丞が広島ぶりの優勝。
FUN-Dクラスは下関から来場した且原朋弥が優勝。
FUN-WAAクラスの不在が続く今シーズン、注目はWAクラスの近藤香織VS菅原穂乃花に集まっている。広島県在住の高校生である菅原は昨年、スポット参戦ながらエントリーした4大会全てでWBクラス優勝を果たし、今年はWAクラスに昇格、フル参戦している。近藤と同じYZ125Xに乗り、スタートグリッドも隣同士。今年はここまで4戦をお互いに2勝2敗で一歩も譲らず、ライバル関係を築いている。
ここ鈴蘭では近藤が1周目を制するも、2周目に菅原が逆転。さらに近藤は4周目にクラッシュに巻き込まれ、ブレーキがロックしてしまうマシントラブルに見舞われた。レースには復帰するもタイムロスが大きかった。菅原は後半、エンジンの不調に悩まされたが、中盤のリードを守り抜いて優勝。
3台がエントリーしたFUN-WBクラスを制したのは小川澄佳。終盤に木村美嘉にトップを奪われるも、最終周にそれまでのラップタイムを1分以上縮める気合いの走りを見せ、優勝。
FUN-WDクラスはJNCC初出場となるWEXライダー、山本佐富美が優勝。
FUNライダーのコメント
井口侑耶 (SCF)/FUN-A優勝
「皆さんお疲れ様でした。自分がJNCCに出るのは3年ぶりで、練習も全然してなくて、どうかなって思ったんですけど、吉崎さんにも勝てたし、楽しくレースができました。今日販売もしているSCF(サンライズ・キャトル・ファーム)さんに最大のサポートをしていただいて、今日ここに立つことができてすごく嬉しいです」
小池昇 (マラスキR)/FUN-SA優勝
「いつも少数クラスで寂しいんですけど、バケモノみたいな爺さんがたくさんいる中で初めて勝つことができました。レース中にヘルメットのバイザーを無くしてしまったので、COMP-GPの人見つけたらよろしくお願いします」
鈴木心 (THS Racing)/FUN-B優勝・総合優勝
「お疲れ様です。スタート前にレースクイーンと一緒に写真が撮れたので、それが勝利に繋がったと思います。いつも応援してくれるTHSの小倉社長、ここまで連れてきてくれたお父さん、お母さん、サポートしてくれるSHINKOタイヤさん、友人たちの声援があって優勝できたと思います。ありがとうございました!」
三輪丞 (KTM東海ファンファンズ)/FUN-C優勝
「ありがとうございます。最後の方は2位の人とずっと接戦ですごく疲れました。このコースは初めてだったのですが、タイヤもボロボロになって大変でした。応援してくださった皆さんありがとうございました」
且原朋弥 (ENDURANCE下関 with テントウムシ 男汁)/FUN-D優勝
「お疲れ様でした。金曜日の夜に出発して山口県から来た甲斐がありました。昨日下見した時は『ちょっと無理かな』と思ったのですが、優勝できて良かったです。次戦のエコーバレーも参戦しますので、またよろしくお願いします」
菅原穂乃花 (バイカーズ ベア with SHINKO)/FUN-WA優勝
「皆さんお疲れ様でした。今日もすごくたくさんの人に応援してもらって、喝が入って走ることができました。1周目に転んでしまって、後半にはエンジンの高回転の吹け上がりが悪くなってしまったのですが、序盤にリードを築けていた分、逃げ切れたかなと思います。ここまで連れてきてくれたお父さん、ありがとうございます」
小川澄佳 (ガレージ・ハイブリット)/FUN-WB優勝
「ありがとうございます。今回はガレージ・ハイブリットの完全サポートで社長に連れてきてもらいました。後半たるんでいたところを同じクラスの木村選手が煽ってくれて、最後は上手いこと走ることができて良かったと思います」
山本佐富美 (こたつね工務店with 505&市原レーシング)/FUN-WD優勝
「皆さんお世話様でした。いつもはWEXに出ていて、JNCCは『怖いから出ない』って言い張っていたのですが、前回のWEX鈴蘭に出られなかったので、どうしても走りたくて、頑張って出た甲斐があったかな、と思います。仲間に支えられていつもオフロードバイクに乗れているので、感謝したいと思います」
今大会は熱中症の心配が高かったこともあり、JNCC本部としても出来る限りの対策を取っていた。
本部前には氷が入ったクーラーボックスが置かれ、エントラントはレース前にキャメルバッグに入れることができた。また、塩分補給の塩タブレットも配布。
COMP-GP最大の難所「大蛇」を抜けた先には休憩テント「オアシス」を設置し、日陰と椅子、ドリンクが用意された。
毎周ゴールポスト前にてスタッフが水を用意して待機しており、希望するライダーには水を浴びせていた。
レースクイーンとして今大会に華を添えたのはベストボディジャパン 2022「モデル部門 ガールズクラス」TOP 10 に入賞している鳳ゆまさん。暑さも吹き飛ぶビキニ姿で選手を鼓舞した。
Off1.jp撮影による走行写真を公開
レポートを最後まで読んでくださった皆様に、Off1.jpが撮影した走行写真を公開。商用利用を除き、SNSやブログ、スポンサーへの報告など、ご自由にお使いください。
JNCC次戦は8月27日、第7戦エコーバレー。JNCC初開催となる長野県のゲレンデで、FIMタイヤ規制が敷かれる。