2色のニューカラーで市販予定!
昨日ホンダの表彰台独占で熱戦の幕を閉じた「2023 FIM世界耐久選手権"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会」でしたが、会場内のホンダブースに展示され、大いに注目を集めていたのが、市販予定車の新型CBR600RR。会場では固定展示でしたが、今回じっくり撮影させていただくチャンスをいただきましたので、各部をじっくり見ながらチェックしていきましょう!
新型CBR600RRのカラーは2色のようです。会場に展示されたのは、いわゆるHRCカラーのグランプリレッドと、マットバリスティックブラックメタリック。グランプリレッドはグラフィックが一新され、印象も新鮮なのものに変わりましたし、マットバリスティックブラックメタリックもシックで精悍。どちらを選ぶか迷ってしまいそうです。
ちなみにこの車両は市販予定車。価格、発売時期等の情報は現時点では不明ではありますが、車体のコーションラベルはしっかり日本語でしたし、市販は間近とみていいでしょう。
撮影時にはちょうど「Team HRC with Japan Post」の長島哲太選手も来てくださいました! 優勝おめでとうございます!!
新型CBR600RRの各部を一気にチェック!
それでは早速、新型CBR600RRの気になるポイントを色々見ていきましょう!!
フロントマスクのデザインは、ウイングレットも含め、基本的に従来型のものを踏襲していますが、カラーグラフィックが変わったことで、見た感じの印象もずいぶん新鮮なものになりました。アッパーカウルサイドに入った、太めのホワイトのストライプとHRCロゴが印象的です。
新型の変更点の中で、大きなポイントのひとつが排気系でしょう。新型は令和2年排出ガス規制に対応し、これに合わせて排気系を一新しているようです。エキパイをのぞくと、取り回しは明らかに変わっていて、見える位置に連通管が設けられています。
また、アンダーカウルの下には大きくなった触媒スペースが用意され、従来型にあった排気デバイスは、どうやら廃止されている模様!これは大きな変化です。121PSのパワースペックがどう変わるのかは不明ですが、どういう特性に変化したのか、大いに注目ですね!
そして、CBR600RRらしく、サイレンサーはセンターアップ!取り回しや形状は従来型と同様に見えたので、変更があったかは現車では確認できませんでした。
従来型ではオプション扱いだったクイックシフターは、撮影車には装着されていました。いまや必須アイテムとなったクイックシフターですが、どうやら新型からは標準装備になるのでは、と見られています…今後の情報解禁に期待しましょう。
前後サスペンションについては従来型と同様に見えますが、噂ではプリロードの初期設定が若干変わっている模様で、新型は足つき性が少し良くなっているのでは、と見られています。大型ビギナーや女性ライダーも注目する600RRだけに、このあたりは見逃せないポイント。正式発表を期待しながら待ちたいところです。
パワーモード、トルクコントロール、ウイリーコントロール、エンジンブレーキコントロールといった、最新の電子制御ライダーアシストもしっかり継承されています。大きく見やすいカラーTFTメーターもありがたい装備です。
ということで、発売が待ち遠しい新型CBR600RR。諸元や価格、発売時期等の情報はまだありませんが、今後の情報が待ち遠しいですね。さらなる詳細は月刊『オートバイ』10月号でもたっぷりお届けしますので、そちらもお楽しみに!
文:松本正雅/写真:中村浩史