地球のみなさんこんにちは! Fuguです!
全国どこでも1人でバイク旅する私を見て、運動神経がいい! バイクセンスがある! アクティブ! と思う方が多いようです。
でも私、昔は超絶ど下手くそへっぽこライダーでした。
そんじょそこらの下手とは訳が違います。
納車してからの3ヶ月で50回以上立ちゴケをして、20本以上のクラッチを折りました。
私よりクラッチレバー折ったことあるやついる?いねーよなぁ?ってドヤりたくなるぐらいです(全然ドヤれない)
やっぱりそういう大変な時期を経験しないとバイク乗れるようにならないのか…と思ったそこのあなた。
安心してください。
あなたの分も私が立ちゴケしておきました。
意味分かりませんよね。
ちょっと説明させて下さい。
私は自分が転んで怪我をして、バイクを傷付け、クラッチレバーを犠牲にバイクを上達して行きました。
でもそれは周りに誰も教えてくれる人がいなかったからです。
実際に転ぶと「こーゆー時に立ちゴケって起きるんだ!」というパターンが分かってきます。
つまり、そのパターンさえ知っていたら立ちゴケをする確率もグーンと下がる訳です!
バイク知識ゼロで一目惚れした、足が全く付かないバイクを買い、納車3ヶ月で50回以上立ちゴケした私が、年間3万キロ走っても立ちゴケ0回無事故無違反になったまでの物語を今日はお話しします。
大きなバイクに乗りたいけど立ちゴケするのが怖いから諦めてるそこのあなた!
せっかくバイク買ったのに、早速立ちゴケしてツーリングに行く勇気が出ないそこのあなた!
是非読んで下さい♪
それでは擬似立ちゴケ体験ツアースタート
①コンビニで駐車から出る時、友達を真似してバイクに跨ったまま取り回し→立ちゴケ
友達がいるとバイクの取り回しが下手だと思われたくない。友達を待たせたくない。と、いろんな感情が湧き起こります。普段はバイクから降りて取り回しているのに、隣にいる友達を真似て自分も同じように取り回そうとして転倒しました。
まず、バイクから降りて取り回す=取り回しが下手! ではありません。
人それぞれの体格やバイクに合った取り回し方があります。人に流されず自分のスタイルで取り回しをしましょう。
そしてどんな場面でも焦ると必ずミスをします。バイクに乗ったら焦らない! それが1番大切♪
もし焦っている自分に気付いたら、あえて必要以上にゆーっくり取り回して下さい。
バイクに乗っている時、取り回している時「遅い!」と怒るライダーに私は出会った事がありません。
むしろ1時間2時間遅刻しても、無事に目的地まで着いてくれればなんでもいい! くらいの余裕があってこそライダーだと思います。
ほかの乗り物はさておき、バイクは目的地に着くだけでなく、その過程も楽しむ乗り物です。
取り回しで急いでもどうせ1、2秒しか縮まりません。1.2秒のために愛車が傷つく、自分が怪我するってめっちゃバカらしくないですか?
なにより、立ちゴケするのが一番のタイムロスです。
普通に考えらばわかる事なのに、私は何度もコケてようやくそれに気付きました。
②砂利の駐車場→サイドスタンドが地面にめり込む→立ちゴケ
砂利や砂の駐車場はバイク乗りの大敵ですよね!!!
特に前日が雨だった日は地面が柔らかくなっているので最悪です。
スタンドを出したのに立ちゴケしてしまった時の絶望感といったら...…。
「出したのに! スタンド出したのに! 私! 悪くないのに!!!!!」
と心の中で行き場のない怒りを叫びながら、引き起こししたのはいい思い出です。
でもバイクを止める前に、駐車場の状況を確認する! これも大切なバイク乗りのスキルです。
それをおこたって条件反射的に、脳死で駐車場にバイクを停めていた私が悪いのです。
はい。こちらも完全に自己責任案件です。
入るのは簡単だけど、出すのが大変!な駐車場もあるので「止める前に出す時のことを一度考える」癖をつけましょう。
私は下り坂になっている駐車場に頭から突っ込んで、出る時絶望したことがあります。笑笑
砂利や砂、抜かるんだ地面の駐車場にバイクを止める時はスタンドと地面の間に平らな石、木の板を挟むのがおすすめです。
友達がいる時は交代で挟み合いましょう。
1人の時は極力地面状況の悪い駐車場には停めないようにしています。
③赤信号中、手袋を外してナビをセット→信号が変わり手袋を付け直そうとする→焦る→手袋を落としてそれを拾おうとする→立ちゴケ
コレはツッコミどころが満載すぎるのですが、少し運転に余裕が出てきた頃にやってしまった立ちゴケです。
ナビをセットする時は安全な場所にバイクを止めてからセットしましょう。
横着すると痛い目を見ます。
急がば回れを痛いほど痛感しました。
この時バイクの下敷きになってしまったのを助けてくれたトラック運転手のお兄さん、あの御恩は一生忘れません。
④ガソリンスタンドでスタンドを出す→地面が傾いていてバイクが左に寝てくれない→右側に立ちゴケ
地面は全てが平らではありません。傾斜がないかを止める前に目視確認!
傾斜がある場合はスタンドを出す方が低くなるようにバイクの向きを変えましょう。
傾斜が急な坂道でバイクを止める時はニュートラルではなく一足に入れることもお忘れなく♪
⑤取り回すときフロントブレーキを強く握りフォークが沈みバランスを崩して立ちゴケ
フロントブレーキを突然強く握ると、フロントフォークが沈みます。その反動でバランスを崩しバイクを支えきれなくなりガッシャーン!
フロントフォークはギュ!!!! じゃなくて、優しくフワッとかけてあげて下さい。
⑥坂道でUターンしようとして立ちゴケ
山道でツーリングしていた時のこと。前を走っていた友達とはぐれて迷子になりました。どんなに走っても追い付けないので、途中で別れ道があったのでは? と不安になってきました。
山の中でスマホの電波も通じず連絡も取れません。
どんどん不安になった私は、来た道を戻ろうと坂道でUターン!
その瞬間、立ちゴケをしました。
上り坂でのUターンは重力がバイクを後ろに引っぱるので、平地よりも急に失速します。
慎重にUターンしようとアクセルを戻す(閉じる)とバイクが急に失速してそのままガシャーーーン!
しかも傾いた斜面での引き起こしは、平地での引き起こしよりも過酷です。
坂道でのUターンはとても難易度が高いのです!
立ちゴケしてー引き起こしをしてーなんて事になるぐらいなら、多少行き過ぎて戻る事になっても、平らな道に行き着くまでUターンは潔く諦めるのが得策です。
どうしても坂道でUターンをしないといけない場面では、スイッチバック式Uターンがオススメです。
⑦ロンツーして駐車場に着いた瞬間、集中力が切れて立ちゴケ
運転中はアドレナリンが出ているので、自分の疲労に気づけないことが多いです。
休憩を取らずに走り続け、目的地に着くと突然疲労が襲って来て頭がぼーっとしてしまいました。
何を思ったか、スタンドを出していないのに出したつもりでバイクから降りてしまい……当然バイクはぶっ倒れます。
こんな事ありえないと思いますよね? 私も思います。
でも、人間疲れると普段当たり前に出来ている事が本当にできなくなってしまうんです。
1人でツーリングしていると無茶な運転をしがちです。
疲れてから休憩するのでは無く1時間に一回! とか、2時間に一回! とか時間を決めて強制的に休憩を挟むのをオススメします!
自分の疲労には自分自身が一番鈍感だったりしますよ!
【まとめ】さまざまなシュチュエーションを経験して...
「焦った時」に立ちゴケが発生する事がわかりました。
バイクに乗り始めるまで全く気付いていなかった事なのですが、私はセッカチな人間だったみたいです。
バイクに乗るまでは、このセッカチな性格でもあまり困っていなかったので、なかなか気付くことができませんでした。
遅刻しそうだから急ぐ、のではなく急ぐのが癖になっているから急いでいたのです。
勝手に急いで勝手に焦る。意味不明な事をしていました。
それに気付いた日から嘘のようにミスが減りました。
振り返ってみると、今までの人生で急いで得した事もプラスになった事も何一つありませんでした。
これはバイクに乗っている時、乗っていない時関係なくです。
事前に準備をする。
時間にゆとりを持って行動する。
自分のペースと合わない人とは付き合わない。
焦っている自分に気付いたら、いつも以上にゆっくり動くようにする。
心にも体調にもゆとりを持った時はじめて、バイクが心から楽しいと思えるようになりました。
そして最後に、立ちゴケは”初心者や運転が下手なライダーだけ”がするものではありません。
ベテランライダーやプロライダーでも立ちゴケはします!!!
なので立ちゴケしても落ち込まなくて大丈夫です!
人間完璧じゃ無いんだから、誰しもたまにはやらかします。
まあ、流石に私の場合はやらかしすぎですけどねww
立ちゴケすると、愛車も心も凹むけど転んだ分だけ強くなる! 傷の分だけ思い出がある!
これは私が作った「立ちゴケシンパシー」という歌の歌詞ですw
iTunesやSpotifyで聴けるので、立ちゴケして落ち込んだ時に聞いてみてね♪
サブスク→https://linkco.re/zQccNHMr?lang=ja
CD販売→https://fufu-fugu.stores.jp/items/5da586f4220e7552324f517d
あなたと愛車の冒険はこれからも続くー!
文:Fugu/イラスト:えま(@2020FK7)