文:西野鉄兵/写真:関野 温/協力:カワサキモータースジャパン
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旅好きにおすすめの理由1|長距離移動がとにかく楽
高速道路を使った長距離走行の快適性は、アドベンチャーモデルやクルーザーモデルが得意としている領域だが、スポーツツアラー「Ninja 1000SX」も最高クラスに快適な一台といえる。
見た目こそスーパースポーツマシンのように見えるものの、ライディングポジションの自由度が高い。前傾姿勢を強いられそうだが、実はそうでもないのだ。ハンドル幅が広めで、垂れ角も緩め。
着座位置を前目にすればアップライトなポジションとなる。逆にお尻を下げればスーパースポーツのように上体を伏せて、前かがみでも乗れる。その自由度の高さが長距離移動の快適性に大きくつながっている。
総排気量1043㏄、水冷DOHC4バルブの並列4気筒エンジンは最高出力141PSを10000回転で発生する。といっても、120km/hでの走行時は6速・5200回転程度。約半分ほどの回転数で公道の上限速度が出せるのだから、余裕はたっぷりだ。100km/hからの加速もわけがない。
さらに、クルーズコントロール機能が標準装備されている。任意の速度に設定したらスロットルをひねることなく巡航できる。右手を楽にできるというは、数百キロ先の目的地を目指す際には大きなアドバンテージとなる。
ETC2.0車載器は標準装備。リアシートの下に備わっているため、防犯性も高い。
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旅好きにおすすめの理由2|峠道で本領を発揮する
ワインディングロードは、走る悦びを満喫できるうえ、頂上が絶景スポットになっていることも多く、ライダーの目的地にふさわしい。
そんな峠道こそ「Ninja 1000SX」のスポーツ性能を堪能できるステージだ。軽快なハンドリングと、KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)、KTRC(カワサキトラクションコントロール)が安全な走りをサポートしてくれる。
KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)はカワサキのスーパースポーツ用高精度ブレーキ制御システム。標準的なABSよりはるかに細やかなブレーキ操作を可能にしてくれる。
感触が掴みやすく、カツンと急に効きすぎることもない。加減速がシビアになる峠では嬉しい。
3段階で介入レベル調整できるKTRC(カワサキトラクションコントロール)も大きな安心感につながる。
なによりコーナーの立ち上がりで加速したいときに十二分にパワフルなエンジンが頼もしい。加速も減速も自由自在で、ひと昔前のバイクから乗り換えたら「あれ、運転上手くなってる?」と思ってしまうのは間違いない。
そして標準装備されているクイックシフターだ。クラッチレバーを握ることなくシフトアップ・シフトダウンができる。上手く使いこなすと高回転をキープしたままシフトチェンジできてレーサー気分で楽しい。
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旅好きにおすすめの理由3|足つき性や取り回しがいい
リッターバイクには大きすぎてちょっと……と躊躇している人にこそ試乗してほしい! 街中にあるカワサキプラザやクローズドコースの試乗会などではロングツーリング性能はなかなか分からないが、取り回しのよさは分かるはず。跨って少し押し引きするだけなら試乗車のない販売店でも気軽にできるだろう。
外観こそ存在感があり大きく感じるかもしれないが、跨ってみるととってもコンパクトで、足つきもいいことが分かる。
身長175cm・体重75kgの筆者の場合は、両足つま先がしっかり体重を乗せて接地する。かかとが高いブーツなら、両足かかとまで届くので安心だった。脚をまっすぐに下ろしやすく、シート高820mmという数値よりやや低く感じる。
車両重量は236kgで、生粋の1000ccスーパースポーツと比べれば重いのだが、跨った状態でも平地なら前後に動かせた。
立ちゴケの不安の少なさは旅が長ければ長いほど、ありがたく感じる。連日500kmとか走るようなツーリングでは、必ずといっていいほど集中力を保てなくなる時間帯がおとずれる。今回のツーリングでも、信号待ちなどでしっかりと両足を着けて、両手をハンドルから一時的に離すことができるのは嬉しかった。
気兼ねのなさは、バイクに乗ろうと思うこと、バイクに乗って出かける頻度にも直結する。ロングツーリングでなくても「ちょっと時間ができたから乗るか」と、数時間の走行も積極的に楽しみやすい。
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旅好きにおすすめの理由4|市街地での低速走行も実は得意
リッターバイクでやっかいに感じるポイントは、タイト過ぎるワインディングや舗装林道に入ってしまったとき。それと同じように街中では路地に入ったときも「大丈夫かな?」と心配になる。
「Ninja 1000SX」で走り出して最初に驚いたのが低速時の扱いやすさだった。スロットルを一定以上開けなければ、ごくごく穏やかな加速で走ることができる。4気筒エンジンながらリッタークラスのためトルクも充分、低回転だとスカスカで走りにくいと感じることは一切なかった。
前述のとおり、足つきもいいため、市街地や温泉街でも億劫さはなし。旅先ではパッと目に入ってきた看板などに惹かれて気になることもある。そんなとき路地裏へ「行ってみよう!」と思えるのは大きな魅力だ。
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旅好きにおすすめの理由5|専用設計のパニアケースが大容量で便利
どんなバイクでも、いざ泊まりがけでツーリングに出ようと思った際に、考えなければならない積載問題。近年のスポーティなバイクは荷掛フックなどが省かれているモデルも多く、どうにもならないと諦めてリュックを背負う人もいるだろう。
「Ninja 1000SX」には撮影車両に備わっている純正パニアケースがアクセサリーパーツとして用意されている。
このパニアはステー不要で装着可能。脱着も簡単で、慣れてきたら数秒で取り外しができた。
製造はハードケースブランドとして有名なイタリア・GIVI社が行なっている。ロック機構や合わせ部分のクオリティも高い。
容量は片側28L。積載重量は5kg。私は左側にはツーリング中に使う可能性が高いもの(飲み物、タオル、ボディバッグ、レインスーツ、マップ、簡単な工具類など)を入れ、右側には宿に着くまで使わないもの(着替え、洗面用具、サンダルなど)を入れた。旅先で買ったお土産を入れてもスペースに余裕があり、4~5泊程度の着替えを詰め込むことさえ可能なはずだ。
仮にキャンプツーリングだった場合は、このパニアケースにプラスしてシートバッグをひとつ積めば充分積載量は確保できるだろう。コンパクトな装備ならパニアケースだけでもいけるはず。
ソフトバッグに比べ、パニアケースは防水性と防犯性が圧倒的に高いというのも美点だ。
ちなみにパニアケースを使わなくても「Ninja 1000SX」にはグラブバーが標準装備されており、バイク用シートバッグやサドルバッグのストラップ類は掛けやすい。リアシートの座面はフラットかつ広めで、グラブバーの高さも座面に合わせられており、大きなシートバッグも安心して載せられる。
もちろんこのグラブバーはタンデムでの乗りやすさを高めるための装備。話が戻るがパニアケースを装備すれば、2人乗りでのロングツーリングも楽しめる。
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旅好きにおすすめの理由6|燃料タンク容量が大きく、航続可能距離が長い
スポーティな見た目をしていながらツアラーでもある「Ninja 1000SX」は、燃料タンク容量が19L確保されている。
純粋な1000ccスーパースポーツバイクだと容量16L~17L程度。2~3Lのアドバンテージはロングツーリングではとくに大きい。
今回の私が走った際の実測燃費は、首都高+東北道の高速道路のみは17.5km/L、山形道+一般道の快走路を走った際は20.5km/Lだった。私の体重は75kg、装具とパニアケース&荷物を合わせるとプラス30kgほど。
17.5km/L×19L=332km、20.5km/L×19Lは389.5kmとなる。日中の移動なら300kmを超えたところで給油を意識すれば問題ないだろう。油種はハイオク指定となる。
メーターの燃料計の目盛りは、250kmを超えたあたりで残りひとつとなった。ただ精度の高い平均燃費計も備わっている。高速道路での移動は、クルーズコントロールを活用すれば無駄なスロットルの開け閉めによる燃費の低下も抑えられそうだ。
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旅好きにおすすめの理由7|悪条件への配慮に長けている
長距離を走れば、雨天の中を走ることもあるだろうし、夜間に移動することもあるだろう。
今回の1200kmツーリングでは幸い雨にはほとんど降られなかったが、雨上がりのウエットな路面を走る機会はたびたびあった。そんなときライディングモード「RAIN」を選択できるのが嬉しい。
「Ninja 1000SX」のライディングモードは「SPORT」「ROAD」「RAIN」の3種となる。「RAIN」はエンジン出力を約75%に抑えつつ、トラクションコントロールの介入度をマックスの「3」にした設定だ。穏やかに発進・加速できるため、渋滞している道や、狭隘路でも活用できる。初めて走る都会の街中などでも「RAIN」の設定はおすすめだ。
夜間走行ではLEDヘッドライトの性能を体感できた。明るいのはもちろんのこと、照射範囲が横に広いのも好印象だった。クルマのように左右の歩道まで照らしてくれるのはありがたく、コーナリングの際も周囲がよく見える。ナイトツーリングや夜明け前に出発する旅も安心だ。
グリップヒーターが標準装備されているのも嬉しい。前に一度冬場に乗ったことがあるのだが、グリップヒーターとともにミラーが手元への走行風を遮るよう設置されていて、とても快適だった。また走行時は脚まわりにも風が当たりにくい。よく考えられたカウルの形状は冬季や雨天時こそ、恩恵を感じる。
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旅好きにおすすめの理由8|多機能メーターなどユーティリティが充実
メーターは4.3インチフルデジタルTFT カラー液晶ディスプレイを採用。瞬間燃費、平均燃費、航続可能距離の表示は、とくに嬉しい機能だった。
さらに最大リーン角や平均車速、乗車経過時間なども見ることができる。
ツーリング中によく見ていたのは、時計と外気温計。画面は2タイプに切り替えられて、しかもそれぞれ背景色を黒と白で選べる。
ヘルメットホルダーは昔ながらの定番のものでありがたかった。パニアケースが付いていても使いやすい位置にあるのがいい。
DC電源ソケットもメーターの横にひとつ標準装備されている。スマホホルダーを装着した際の給電がしやすい。
ブレーキレバー、クラッチレバーの近さはダイヤルで調節可能。サスペンションも簡単に硬さ調整ができる。
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旅好きにおすすめの理由9|スマホ接続でライディングログが取れる
専用スマホアプリ「RIDEOLOGY THE APP」を使えば、メーターとスマホがBluetoothで繋がる。車両の情報をスマホで確認できるのとともに、ライディングモードの設定をスマホから行なうこともできる。
さらにライディングログの保存も可能。走行ルートや距離、走行時間などをあとから振り返ることができ、思い出に残せる。
また電話の着信やメールの受信をメーターで知らせる機能も備わっている。iOS・Androidのスマホで利用が可能だ。
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旅好きにおすすめの理由10|スタイリングが美しく写真映えする
個人的な話になってしまい恐縮だが、もともと私は「W800」や「メグロ K3」のような古き良きオーソドックスなバイクに、シートバッグやダッフルバッグを積んで旅するスタイルが好きだった。
しかし今回パニアケース付きの「Ninja 1000SX」と長距離・長時間ともに走ってみて、「こういうすっきりしたスタイルもすごくいいな」と思った。
専用設計のパニアケースは、ステー不要で脱着が簡単というメリットとともに、スタイリングが美しいという利点もある。シートバッグを積まなかったことで、低く鋭いNinjaならではのフォルムを維持できた。
絶景スポットで記念撮影をする際、ショーウインドウに映った自分の姿を見たとき、食堂からバイクの元へと戻る何気ない瞬間など、「Ninja 1000SX」を見るたびに、かっこいい! と再確認していた。
仰々しくないスマートさはツウ好みのスタイルなのではないだろうか。
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まとめ
都心を出発し、高速道路を走り、ワインディングや観光地などを巡ったツーリングのなかで、私が節々に感じたのは「至れり尽くせりで、隙がないなあ」ということだった。
「Ninja 1000SX」は、オンロードを走るツーリングにおいての弱点が見当たらない。強いてあげるとすれば、もしグループツーリングに出たら自分と仲間の疲労感に差が生じそう……と思ったことくらい。
また、乗り手の技量を問わないバイクでもある。
運転が得意でワインディング大好き、サーキットも走る、なんて人は純粋にスポーツ走行が楽しいだろう。それとは逆に行き先はワインディングに限らず、見てみたい景色や食べたい名物を求めて、日本中のあらゆる観光地を巡ってみたいと考える旅人にも適している。そして、ただバイクに乗ることが好きで、とにかく長時間走り続けたいという人にもいい。
「Ninja 1000SX」の快適性能を強く感じたのは、旅の2日目、そして自宅に帰ってきた翌日だった。猛暑日のなかのロングツーリングで暑さには苦しんだが、腕や肩、腰や脚など身体の疲れはなく、筋肉痛にもならなかった。シートのクッション性も上質でお尻さえつらくなかったのは驚きだ。
帰宅後の翌日は普段通りに出社した。爽やかな旅の思い出だけが残っているというのは、嬉しい誤算だった。
疲れが出にくいバイクなら北海道や九州を巡るようなロングツーリングも快適だし、1~2日しかない休日でもためらいなく遠乗りを楽しめる。
時間がある人もない人も、技量がある人もそこまで運転が得意ではないという人も、誰もが楽しめる“みんなの旅バイク”、それが「Ninja 1000SX」なのだ。
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カワサキは2023年12月31日まで「Ninja 1000SX」「Ninja H2 SX」シリーズの新車購入サポートキャンペーンを実施中だ。
期間中にカワサキプラザで新車を購入すると、実質年率0.9%のスペシャルクレジットが利用できる。このスペシャルクレジットキャンペーンを利用した場合は、さらに車両盗難補償(1年)のサービスも付帯される。
もしくは5万円分の部品用品購入サポートを選ぶことも可能。もちろん専用パニアケースの費用に充てることも可能だ。
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カワサキプラザ アパレルの衣装紹介
カワサキは現在アパレル製品の開発にも力を注いでいる。オリジナル製品とともにコラボアイテムも拡充中。全国のカワサキプラザで購入できるのはもちろん、ものによってはECサイトのKawasaki ONLINE SHOPでも購入可能だ。
文:西野鉄兵/写真:関野 温/協力:カワサキモータースジャパン