バイク用シートクッションとして有名なゲルザブ。今回紹介する「ゲルザブSS」はシートの上ではなく中に仕込んで使う製品だ。オフロードバイクなどシート面積が小さいモデルに適している。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

エフェックス「ゲルザブSS」テスト&レポート

画像: EFFEX ゲルザブSS 税込価格:8250円 サイズ:縦250×横260×厚さ10mm 販売元:プロト 左は座布団型でスリム&ロング形状の「ゲルザブD」。まずはこちらで効果を実感するといい。右がゲルザブ『SS』で、一回り大きい『S』もある。

EFFEX ゲルザブSS

税込価格:8250円
サイズ:縦250×横260×厚さ10mm
販売元:プロト

左は座布団型でスリム&ロング形状の「ゲルザブD」。まずはこちらで効果を実感するといい。右がゲルザブ『SS』で、一回り大きい『S』もある。

オフロード車/モタード車の長時間ライディングを快適に!

ツーリングを「楽しい」から「辛い」に一変させてしまうのがお尻の痛み。特にシート幅が狭いオフ車系は座圧(体重)が分散しにくく、尻痛を早期に招く。その有効な対策が衝撃吸収素材を内蔵したアイテムの活用。中でもツーリングライダーから絶大な支持を得ているのがプロトのゲルザブ・シリーズだ。

通常のゲルザブは座布団型で、シートに巻いて裏側の面テープで留めるだけの手軽さが魅力。だが、見た目を損なう、シート表皮とゲルザブの間に汚れが入り込む、という弱点もある。そこで今回はシート表皮の下に挟み込む長さ250×幅260mmの「ゲルザブSS」を試してみた。

シート表皮を剥がし、表皮とウレタンの間にゲルザブを挟み込んでからステープルを打ち込めば装着完了。必要な道具はステープル(ホチキス状の針)を抜くマイナスドライバーとペンチ、ステープルを打つタッカーのみだから、DIYで作業可能だ。

ゲルザブの効果は誰もが、すぐに感じるはず。坐骨、尾骨がシートに当たる感触と、走行中に伝わってくる振動が確実に減少するからだ。純正シートでは30分ほどで尻痛が始まり、1時間で耐えられない痛さになったが、ゲルザブ入りなら2時間までは耐えられる。座布団型のゲルザブを試し、効果に納得したら着脱の手間がなく、ズレることもない内蔵型に換える、という方法もお勧めだ。

画像: 純正シートの表皮をまくってゲルザブを挟み込む。事前に坐骨が当たる位置をマーキングしておくと確実な効果が得られる。

 

純正シートの表皮をまくってゲルザブを挟み込む。事前に坐骨が当たる位置をマーキングしておくと確実な効果が得られる。
画像: 表皮の張り直しに必要なハンドタッカーは1000円台で購入可能。何度でもやり直せるから不安なくDIY作業にトライできる。

表皮の張り直しに必要なハンドタッカーは1000円台で購入可能。何度でもやり直せるから不安なくDIY作業にトライできる。

画像: ゲルザブSSの厚さは10mm。素人作業なので少しシワができているが、しっかり表皮を引っ張ってステープルを打ち直せば修正できる。

ゲルザブSSの厚さは10mm。素人作業なので少しシワができているが、しっかり表皮を引っ張ってステープルを打ち直せば修正できる。

画像: ウレタンの10倍以上という衝撃吸収力を持つエクスジェルを採用。「低反発」ではなく、「遅延回復粘弾性」によって衝撃を分散させる仕組み。

ウレタンの10倍以上という衝撃吸収力を持つエクスジェルを採用。「低反発」ではなく、「遅延回復粘弾性」によって衝撃を分散させる仕組み。

画像: エフェックス「ゲルザブSS」使用レビュー|純正シートに内蔵してクッション性を高める“尻痛”対策アイテム、オフロードバイクにおすすめ!

テスター太田安治の欲張りリクエスト
8000円台の価格で確実な効果が得られるし、外から見えることもないので何ら不満なし。タンデムライディング用に前後に長い仕様があってもよさそうだけど、国内だと需要が少ないかな…。

文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

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