スズキが6年ぶりのメディア向け試乗会! これは力が入ってる??
隼で日本全国、旅をしまくる私ですが、今回はスズキの6年ぶりとなるメディア向け試乗会へ行ってきました。会場となるのは群馬県嬬恋にあるスキー場。こんな山奥で乗るバイクと言ったら、やっぱりオフロード系のバイク!? そうです、スズキから2023年8月24日に発売されたばかりの「Vストローム250SX」の試乗会です。ちなみに私はオフロードが苦手・・・どうする、Ruriko!?
そもそも「Vストローム250SX」ってどんな位置づけなの?
Vストロームというと私の中では「旅するバイク!」そんなイメージ。旅先でも荷物を沢山積んだ多くのVストライダーさんを見かけました。
Vストロームシリーズは250cc、650cc、800cc、1050ccと幅広い排気量がありますが、新しく発売された「SX」はVストローム250と同じ排気量の250cc。・・・何が違うのでしょうか??と思っていましたが、おや・・・?中身をみると全然違うぞ?
まずはVストローム250はオンロードメインで設計されていますが、Vストローム250SXは荒れた路面での走行も考えられて設計されいます。
一番大きく違うのがエンジン! Vストローム250は水冷の2気筒に対してSXは新型油冷エンジン、そして単気筒。この新しい油冷エンジンによって軽量コンパクトになった事により、SXの方が27kgも軽くなっています。
Vストローム250は「より遠くへ旅することを得意とするモデル」
Vストローム250SXは「軽さを生かして気軽に自由に楽しめるモデル」
うーん・・・なんとなくコンセプトが違うみたい!
気になる足付きチェック(モデル:Ruriko 身長161cm)
Vストローム250SX(シート高:835mm)
VストロームSXのシート高は835mm、撮影当日はワイルドウィングさんの厚底3cmのブーツを履いていましたが、両足つま先の本当に先っぽがつくぐらい。でも、車両を起こすときには「よっこいしょ」感が無く軽さを実感できました。
Vストローム250SX(オプションのローシート着用時)
こちらも同じくVストローム250SXですが、オプション品のローシートが着用された車両。まだ開発中のローシートですが通常より約−25mm低くなるので、810mmという事ですね!
意気揚々と跨ってみると・・・ん?あんまり変わらないぞ?と言ったら失礼ですが、つま先のチョン具合で伝わりますか? 確かにシート自体は薄くなってシート中央部分は深く抉れているので、またがりやすいし真ん中に座れば足付きは多少良くなる気がする。足付きは・・・?というのが正直な感想でした。
Vストローム250(シート高:800mm)
ちなみにシート高800mmのVストローム250はこんな感じ。両足踵までべったり付くのでとても安心感があります。
実際に乗ってみたら笑っちゃうほどフィーリングが違った!
比較試乗、まずはVストローム250SXから乗ってみると、まず最初に感じた事が「シート高、高い!」一時停止時や急停止した際にバランスを崩して「おっとっと」な場面もありました。ですが車体自体はとても軽いので多少バランス崩しても片足が付けば体勢はすぐ立ち直せます。
しばらく景色を楽しみながら走っていると「あれ?250ccってこんなに振動ないっけ?」というぐらいパワーに余裕を感じる・・・。私の持っているCRF250Lだと手が痺れるんだよね・・・
2気筒のVストロームに乗り換えてみると、思わず笑ってしまった!
ハンドルの位置が全然違う・・・SXと比べるとアッパーハンドルみたい、そして狭く感じました(笑)
一番違うと思ったのはエンジンの感覚。Vストロームは一定の回転域でのんびり走るのが楽しく、とても大らかな気分で乗れました。一方SXは刺激的! エンジンが元気でレスポンスもよく感じます。
60km/hの同じ速度で走行してみても、Vストロームは4速6000回転が振動が少ないからこのあたりかな〜、SXは3速6000回転でも全然振動がない! 頑張ってる感がない! SXの方がパワーの余裕もあるように感じます。
苦手な未舗装路にも突入! 真っ直ぐ走るので精一杯すぎて、オフロードは正直よく分かりません!ごめんなさい!でもこんな道、普段は絶対に入れないのでアドベンチャー感を楽しめたしオンロードも何も問題なく楽しめるので、SXの万能さに驚きました。
旅にも日常使いもできる相棒だ!
私のお家には眠っている250のオフロードバイクがあります。元は林道に行きたい! もっとオフロードを走りたい!と思って買ったバイクなのに、実際は何かあったら怖いから1人では林道にはいけなくて、結局オンロードばかり走ってブロックタイヤを無駄に使っております。
だから私にとってはオンロード9割、オフロード1割ぐらいの割合がとても丁度良いのですが、Vストローム250SXは、まさにそんな万能さがあるバイクだと感じました。Vストローム250も足付き抜群でのんびり走るのには最高だけど、SXの刺激を知ってしまうと物足りなくなってしまいそう。
エンジンが元気でパワーもある、積載性も抜群!気が向いた時に停まって写真を撮ったり、ちょっと面白そうなダート道に進んでみたり・・・ワクワクする未来しか見えませんね!!
あとは足付きさえもっと良ければ最高なのに!が正直な感想でした(笑)
動画でのレポートはコチラ!
スズキ「Vストローム250SX」2024年モデルの主なスペック・価格
※()内はVストローム250
全長×全幅×全高 | 2180×880×1355mm(2150×880×1295mm) |
ホイールベース | 1440mm(1425mm) |
最低地上高 | 205mm(160mm) |
シート高 | 835mm(800mm) |
車両重量 | 164kg (191kg) |
エンジン形式 | 油冷4ストOHC4バルブ単気筒(水冷4ストOHC2バルブ並列2気筒) |
総排気量 | 249cc(248cc) |
ボア×ストローク | 76.0×54.9mm(53.5×55.2mm) |
圧縮比 | 10.7(11.5) |
最高出力 | 19kW(26PS)/9300rpm(18kW(24PS)/8000rpm) |
最大トルク | 22N・m(2.2kgf・m)/7300rpm(22N・m(2.2kgf・m)/6500rpm) |
燃料タンク容量 | 12L(17L) |
変速機形式 | 6速リターン(6速リターン) |
キャスター角 | 27.0゜(25.10゜) |
トレール量 | 97mm(100mm) |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-19M/C 57S・140/70-17M/C 66S(110/80-17M/C 57H・140/70-17M/C 66H) |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク(シングルディスク・シングルディスク) |
メーカー希望小売価格 | 56万9800円(64万6800円)※消費税10%込 |