始まってます、規制なき日本グランプリ♪
モビリティリゾートもてぎでは、2023年MotoGP日本グランプリの初日が終了しました。お天気は、まだまだ残暑を引きずってる時間帯と、おぉもう秋だなぁって涼しさを感じる時間帯が織り交ざってる感じで、日が沈むとやっぱりちょっと寒い--もてぎウェザーですね。
きょう金曜日は、Moto3/Moto2/MotoGPの3クラスのプラクティス&フリープラクティスが行われました。これ、今年ちょっとフクザツになっているので説明しますね。
Moto3とMoto2は、午前にプラクティス1、午後にプラクティス2を行なって、明日午前にプラクティス3、午後にQ1とQ2からなる公式予選を行ないます。
けれどMotoGPだけ、金曜午前はフリープラクティス1、午後はプラクティス2と呼ばれ、土曜午前にフリープラクティス2、そしてMoto3/Moto2に先立って、Q1→Q2の公式予選を行なうのです。
これは、やっぱり今シーズンから土曜にもう1レース「スプリント」(12周)を行なうようになったがための変更で、全クラスとも昨年までは、金曜にFP1/FP2、土曜にFP3/FP4やってから予選、って統一されていたんですけどね。ちょっとわかりにくくなっちゃった。Moto3とMoto2は決勝日の朝のウォームアップ走行(みんな朝フリーって呼んでるやつ)すらなくなっちゃいましたからね。
そんなわけでMotoGPクラス、きょう金曜はフリープラクティス1とプラクティスが行われました。この午後のプラクティスが、あすの公式予選Q1出場/Q2直行につながりますからね。予選に対しては、一回練習して本番、って感じなのかな。違うかー。
朝のフリープラクティスは、ホルヘ・マルティン(プラマックドゥカティ)が獲りました。マルティンは第12戦サンマリノGPでスプリント/レースとも勝ってWウィン、これは第7戦ドイツGP以来の今シーズン2度目の「スイープ」で、前戦インドGPでもスプリントで勝って、レースでは2位と、絶好調ですね。インドでは脱水症状になりかけて大変だったみたいだけど、まずまずのスタートです。
そのマルティンに続いたのはアウグスト・フェルナンデス(GASGASファクトリーテック3)、マルコ・ベッツェッキ(VR46レーシング)、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティチーム)の、またしてもドゥカティ→GASGAS(中身はKTM)→ドゥカティ→ドゥカティかぁ、と思ったら、5番手にレプソルホンダのジョアン・ミルが入りました。ほか日本勢はファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジーヤマハ)が9番手です。
あすの公式予選Q1/Q2がかかる午後のプラクティスですが、こちらはなんとブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー)がラップレコードで一番時計。ビンダーのタイムは、1分43秒489! FP1のマルティンのタイムを1秒7くらい上回りました! 走り始めてまだ2時間目なのに!
2番手にはバニャイア、以下③アレイシ・エスパルガロ(アプリリアレーシング)、④マルティン、⑤ベッツェッキ、⑥ファビオ・デ・ジャナントニオ(グレシーニドゥカティ)、⑦ヨハン・ザルコ(プラマックドゥカティ)、⑧マーベリック・ビニャーレス(アプリリアレーシング)、⑨ポル・エスパルガロ(GASGASファクトリーテック3)、⑩ジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー)と、ここまでがトップ10。ウーム、見事にホンダ、ヤマハがおりません!
以下⑪ミゲル・オリベイラ(RNFアプリリア)、⑫ミル、⑬クアルタラロ、⑭マルク・マルケス(レプソルホンダ)、⑮フランコ・モルビデリ(モンスターエナジーヤマハ)、⑯カル・クラッチロウ(ヤマルーブRS4GPレーシング)、⑰ラウル・フェルナンデス(RNFアプリリア)、⑱中上貴晶(LCRホンダIDEMITSU)、⑲A・フェルナンデス、⑳ミカエル・ピッロ(ドゥカティチーム)、㉑アレックス・リンス(LCRホンダカストロール)。このトップ10圏外の11人が、あすのQ1で上位2番にはいってQ2行きを目指すわけです。
なお、きのう日本GPでの復帰が発表され、FP1→PRを走ったリンスですが、やっぱり痛みがひどく、欠場が発表されました。代役でステファン・ブラドルが出るのかな、姿は見かけましたしね。
これであす金曜は、午前にFP2をやって公式予選。Q1→Q2を行なって、日曜の決勝へのスターティンググリッドが決まり、午後にはスプリントレースが行なわれます。
と、とりあえず日本勢がんばれー!
写真・文責/中村浩史