「バイクは危ない」を理解した上で、自分にできることってなんだろう？☆梅本まどかのコラム／梅日和（2023年10月更新）

アイドル時代には「危ないから乗らないで」と一喝されました…

最近よく見るバイク事故のニュース。
何度見ても聞いてもやはりショックが大きいです。その度に「バイクは危ないから」という言葉を沢山聞き、なんとも言えない感情になってしまうのが私の正直な気持ち。みなさんはいかがでしょうか？

事故を0にするのは難しい事だとは思います。「バイクは危ないから」この言葉も確かにそうなのですが、この言葉だけが一人歩きしないようにしたいという想いで、私はJAPAN RIDERSのアンバサダーをやらせていただいています。

私もアイドルだった頃は、免許をとったと話しただけで「危ないから乗らないで」と怒られました。その時は何故危ないのかあまりわかっていませんでしたが、危ないからこそ注意をし、何をしたら危ないのか理解をして、安全運転をしなくてはいけないのだと今は感じています。バイクの事故のニュースを見たあとは母から必ず「乗るのはいいけど、絶対に気をつけてよ」と言われ、たまに"わかっているよ"と思う時も正直あるのですが、バイクに乗り始めた時、一緒に用品を母と買いに行ったり、バイクと車でお出かけし、走る事を認めてもらった事を思い出します。その度に家族に心配をかけるような乗り方をしないようにしよう！　しっかりと安全運転をしなくちゃなと思うのです。

「バイクは危ない」、だからどうする？

バイクブームがきていると言われてきたここ数年。

実際に私もイベントに参加させていただき、沢山の方が集まっているのを見ると『バイクブーム』なんだなと実感し、せっかくバイク人口が増えたこのタイミングでまた「バイクは危ない」という言葉だけが広まるのは悲しいですよね。このブームで20代前半までの若いライダーが増えた喜びと同時に事故も増えているというお話を先日参加させて頂いた「バイクラブフォーラム」というイベントで知りました。

また交通事故と交通違反は比例して起こっているというグラフも見せて頂いたのです。「バイクは危ないから」だけでなく、危ないからどうしないといけないのか。
ここが重要なのですが、中々届かない言葉にもどかしさを感じます。

最近そんな悲しい出来事も多いですが、今年はイベントも沢山行なわれていて、その中で「バイクの日」のイベントは私の中で凄く印象に残っています。YouTubeやイベントなど、様々な所でバイクについて発信されているゲストさんを迎え、お話を伺わせて頂きました。みなさんバイクの楽しみ方はそれぞれ。大切にしている事もアプローチの仕方も全然違うのですが、お話しを聞くと「バイクが大好きで楽しいからこそ、長くバイクに乗るために事故には遭わないように気をつけている」この想いだけは同じだったのです。

周りでバイク事故に遭った方がいて家族から反対されていた時期があったり、逆にレースをやっている家族がいたからこそ、バイクは危ないものという意識も高く、技量を身につける大切さを知っていたり。教習所での学びと実際に公道で走って知る危険の違いなど。

長く楽しくバイクを楽しむための発信をされている方々ばかりで、そのバイク愛や想いの熱量がハンパなかったのです。そんな真面目なみなさんですが、トークショーはもちろん楽屋でも終始笑っていたんですよね！

モータースポーツの話もちょっとだけ

「バイクの日」のトークショー中に、バイクって初めましての人とも仲良くなれるという話題があり、私も何度も道の駅などで初めましての方にオススメを教えていただいた経験がありますが、こういう交流をはじめ、バイクには「ヤエー」といって、道ですれ違うだけで知らない人とぺこっと頭を下げたり手を振りあったり、こういう文化って他ではないもの。この日のイベントもほとんどの人が初めましてでしたが、バイクが好きってだけで仲良くなれたり、楽しくお話しができて、素敵なイベントでやっぱりバイクっていいなぁと思えた1日でした。

今年沢山の方と楽しんだイベントで来年も再来年も集まり「やっぱりバイクっていいね」って笑い合えるように、悲しいニュースが減り、嬉しいバイクのニュースが沢山広められるようJAPAN RIDERSアンバサダーとしても1人のライダーとしても発信していきたいと思います。私ももっとバイクの理解を深められるよう頑張るぞ！！

だいぶ涼しくなり、モータースポーツも気付けば最終戦が近づいています。ツーリングにはいい時期にもなってきましたが、みなさんも是非走る際は気をつけながらバイクを楽しんで下さいね☆+°
私もモータースポーツ観戦もツーリングも、この秋は楽しみます♪