まとめ:齋藤ハルコ/写真:森 浩輔
※根岸八幡神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2023年11月号に掲載したものを一部編集して公開しています。
西山潤さん×佐々木優太 開運ツーリングトーク
ストリートグライドのために大型二輪免許を取りました
西山潤(以下西山) 今日は参拝の仕方とか、神社の豆知識がいろいろ聞けておもしろかったです。舞台用語の「上手(かみて)、下手(しもて)」の由来が神社にあるとか、僕、出る側の人間なのに全然知らなかったので。
佐々木優太(以下佐々木) 諸説ありますけどね。大抵の神社は南を向いてますが、これは「天子南面す」という言葉があって、天子とは天皇や皇帝のことです。そういった方は不動の星である北極星を背に座るのが良いとする考えになった。そうすると太陽が昇る東側が神様から見て左手側になるので、その高貴な方角を「上手(かみて)」と呼ぶようになったと。
西山 案内していただいた根岸八幡神社も、亀が象徴的な神社って初めてだったし、背面が森、正面が海という自然に囲まれて、すごくパワーをもらえるような神社だったんで、行けて良かったなってすごく思いました。
佐々木 そう言っていただけて嬉しいです。ところで、ストリートグライドの大柄な車体をカジュアルに乗りこなしてる姿がすごく格好良くて、僕もツーリングファミリーに乗りたくなりましたが、いつから乗ってるんですか?
西山 1年前です。それまでは中免でCB400SSに乗ってて、その前はSR400に乗ってました。でもある日、親戚の叔父に「このハーレー乗らなくなったから、お前乗る?」って言われたんですね。それでもう「乗る!」って即答して、明日から大型免許を取りに行く! となって。
佐々木 もらうことが決まってからの大型免許取得だったんですね(笑)。そもそも、バイク好きになったきっかけは何かあったんですか?
西山 もともと親父が湘南育ちで、家にマンガの『湘南爆走族』があったんですよ。僕は全然世代じゃないんだけど『湘爆』が大好きで、バイクって格好いいなと思ってたんですね。その後にバイクに乗ってる友達ができて、そこから俺も免許を取ろうかなって。でも本当は、免許取るのも禁止、バイクも禁止の家だったんです。だから内緒で免許を取って、ネットオークションで見つけたSRを静岡まで取りに行く前日に「明日バイクが来るよ」って伝えました。
佐々木 チャレンジャーだなぁ!(笑)親御さんはなんて言ってました?
西山 もう免許も取ったし、バイクも明日、軽トラで取りに行くって言ったので、「お、おう」みたいな(笑)。
佐々木 そこからCB400SSにいったのは、どうしてだったんですか?
西山 SRのカスタムされてた箇所がボロボロになり始めて、これは自分の手に負えないとなって。次はノーマルに近い状態で乗りたいなと思ったところに、SRと同じ400単気筒だけど、あんまり人気がなかったCB400SSを見つけたんです。僕、ちょっと主流から外れたような、あんまり目立ってないけど、実際に乗ったらおもしろいじゃん、みたいなバイクが好きなんですよ。洋服とかもそうですけど。
佐々木 俳優のお仕事は、バイクに乗る前から始めていたんですよね?
西山 そうなんです。きっかけはスカウトなんですけど、初めて受けたオーディションが堤幸彦監督の『サイレン』って映画で、なぜか受かっちゃって。その後、同じ堤監督の『20世紀少年』3部作で、(主人公)ケンヂの子供時代をやったんですけど、じつはその間の小学校2年生の時に、ツインリンクもてぎ(現モビリティリゾートもてぎ)のCMに出てるんですよ。あと高校3年の時に、ホンダのCM(バイクが好きだ「自由の翼 男友達編」)にも出てて。本当に偶然だけど、バイクと縁があるのかな? って思います。
佐々木 その時にバイクの免許は?
西山 その時は取ってなくて、むしろバイクに乗るつもりは全然ない、芸能の仕事しててバイクに乗るなんてダメだって考えだったんですよ(笑)。危ないし、怪我したら作品に迷惑かけるしって。それがいつの間にか、自分がそのダメな人になってました(笑)。
佐々木 気づけば、こっち側の人になっちゃったわけですね(笑)。
西山 はい(笑)。それで2年前ぐらいから、仕事でも自分がバイク好きだって公言し始めました。SHOEIさんのCMへの出演も、そうやってバイクが好きだって言ってる姿を見たから、声を掛けてくださったみたいで。
佐々木 やっぱり好きなことは公言した方がいいんですね。ちなみに、これからバイクでやりたいことや、乗ってみたい車種なんかはありますか?
西山 他のタイプのハーレーにも乗ってみたいし、それこそ先日、webオートバイさんの仕事で鈴鹿8耐に行かせてもらって、スーパースポーツにすごく興味が湧きました。サーキット走行やレースもやってみたいです!
佐々木 そういえば8耐は、なんでスタート見て号泣してたんですか?(笑)
西山 なんというか、レース知識ゼロから始まって、金曜から決勝までの2日間、丸々インプットの時間だったんですよ。予選を見たり、選手の方やチーム関係者の方とお話したり、梅ちゃん(オートバイ女子部の梅本まどか)にレースのことや、8耐ならではのドラマを教えてもらったり。そこからスタートを見た時に、まず選手みんなが無事にゴールして欲しいって気持ちになったし、それこそ50台を超えるバイクがバーッて走り出す姿に興奮で身震いしたりして、そういう感情が全部ブワッて出たら、ああなりました(笑)。
佐々木 その感受性は、ずっと大事にして欲しいなぁ(笑)。これからはお仕事はもちろん、ライダーとしてもますますのご活躍を期待してますね!
今回の食事処
Cafe jack in the Box
神奈川県横浜市瀬谷区阿久和南4-12-6 じゃんぼ洗車センター敷地内
セルフ洗車場、整備工場を併設しているライダー&ドライバーズカフェ。ボリュームたっぷりの「JBバーガー」やオムライス、パスタ、カレーといったフードメニューが豊富な他、ドリンクやスイーツメニューも充実。月・火の定休日を除き、平日&日・祝日は11:00~22:00、金土は11:00~3:00(冬季は〜24:00)まで営業。
まとめ:齋藤ハルコ/写真:森 浩輔
※根岸八幡神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2023年11月号に掲載したものを一部編集して公開しています。