11月7日、イタリアで開催中のEICMA2023、日立Astemoは電子制御サスペンション「SHOWA EERA Gen2（ショーワ・イーラ）」を発表した。
EICMA2023（ミラノショー）の日立Astemoブースで新技術を多数発表！
現在イタリアで開催中のEICMA2023、日立Astemoブースでは次世代二輪車向けの技術や製品などが出展されているが、そんな中で注目したいのが二輪車用電子制御技術『SHOWA EERA Gen2（ショーワ・イーラ／Electronically Equipped Ride Adjustment ) 』だ。
ショーワのEERA（イーラ）と言えば、サスペンションの電子制御技術で、IMUとストロークセンサーからの車両データをもとにサスペンションを制御するECUを搭載するパッケージだったが、今回発表された「第二世代」と言われるEERA Gen2では、小型化したECUとサスペンションを一体化。サスペンション単品での電子制御化を実現している。
ユーザーとしてはサスペンションとECUが一体化されると「どんなメリットがあるのか？」という点が気になるが、サスペンション内部の構造変更と、ECU内にGセンサーを搭載しストロークセンサーを廃止することが可能になったこともあり、製造コストの低減も実現。また、前後サスペンション単体での電子制御化も実現しており、EICMAの出展ブースにはリアのみ電子制御サスペンションを搭載したモデルを展示している。
それによって、これまでは電子制御サスペンションというと高級車の装備というイメージが強かったが、小排気量モデルやスクーターへの装備も可能性が広がったと言えそうだ。走行性能や安全性の向上を目指した「SHOWA EERA Gen2」。標準搭載されたモデルの登場が待ち遠しい限りだ。
日立Astemo 公式サイト
まとめ：福田 稔
