ブリヂストンの名作スポーツタイヤ「S22」の後継モデル「S23」が登場! グリップ性能はRS11に迫り、T32のウェット技術を取り入れたS23の実力をサーキットで検証した。

スポーツ走行に必要なグリップ性能!
公道で不可欠な雨天性能、全てこの1本に!

スポーツタイヤの新基準として定着したと言っても過言ではないブリヂストンの超万能スポーツタイヤ「S22」は、登場から5年が経過した今でも売れ続けている。市場からのフィードバックも不満らしい声は聞こえてこず、一体どのような進化をしたらよいのか、そしてそもそもこのバランスを保ったまま納得できる進化は可能なのか? というジレンマがあった。それゆえにS22の後継モデルを作るのは非常に困難なことだっただろう。新作S23はこんな難しい宿命を背負ってデビューした。
 

S23はバトラックスの公道用スポーツタイヤの最高峰「RS11」に次ぐスポーツタイヤで、ショルダー部には新開発のハイグリップコンパウンドを採用することでワンランク上のスポーツ性を確保すると同時に、ツーリングタイヤ「T32」に搭載されるウエット性能向上技術「パルスグルーブ」も初採用された。さらにライフ性能も8%も向上したことでスポーツ性能だけでなく、全ての性能をバランスよく、ワンランク上に引き上げている。万能かつスポーティ、そんな欲張りタイヤはS22を超えることはできるのか?

画像: ■NEW TECHNOLOGY 前後ショルダーの新コンパウンドがキモ!

■NEW TECHNOLOGY
前後ショルダーの新コンパウンドがキモ!

構えることなく攻められる自走での走行会に最適なタイヤ

新作のS23はS22と比べてフルバンク時のグリップ性能の向上が大きなアピールということもあり、試乗会は筑波サーキットで行われた。路面とタイヤが冷えている早朝から走り出し、当然タイヤウォーマーもナシ。この状況は多くのライダーが自走で走行会に参加するのと同じだ。

グリップが向上したと聞くとこういった低温では「大丈夫かな?」と恐る恐る走り出したい気持ちになるが、S23にはそんな感覚はなく、ツーリングタイヤT32のような気軽さでコースインできた。ハイグリップタイヤは熱が入るまではフロントが接地感を伴わないままフラリッ!と倒れ込むことが多いが、それがないのだ。

これはコンパウンドだけでなく、新パターンと組み合わせたことで、トレッド面の剛性がより均一になったことによる安心感だという。今まではセンター部に剛性が集中していたものが、サイド部にかけてより広範囲に散らばったことで、ヤモリの手で路面をヒタヒタと捕まえているような安心感があり、自信を持って短時間でタイヤを温めることができた。これは限られた走行時間を存分に楽しむことができる魅力的なポイントだろう。

積極的に攻め始めると軽量なRS660から重量級のハヤブサまで、懐深く対応してくれる優しさに包まれていた。軽量車でも剛性が高く突っ張るような感覚はなく、モダンなスポーツ性を持つRS660では気持ち良く攻めることができた。逆に進化したエッジグリップ部まで使い切れないバンク角のハヤブサでも、リアタイヤのグリップ感はとても高くハイパワーを積極的に使うことができた。これについて聞いてみたところ「ハジにあるハイグリップコンパウンド部がフルに接地していなくても、このコンパウンドがあることでタイヤ全体に良い影響を与えるため、S22以上のグリップ力が得られます」とのことだった。これはライダーのスキルやバイクの性能にかかわらず、しっかりとスポーツランを楽しませてくれるということであり、自走で走行会に参加するような人には車種問わず本当にピッタリだろう。

今回はサーキットのみの試乗だったが、会場では「公道でこそ本領を発揮するのです!」と繰り返しアナウンスされていた。フロントの安心感とリアのグリップ力を実感したことで、公道でも最高のパフォーマンスを発揮することは容易に想像できるので、公道でも体感してみたい。

画像: BRIDGESTONE BATTLAX HYPERSPORT S23 2024年2月発売

BRIDGESTONE
BATTLAX HYPERSPORT S23
2024年2月発売

400クラスからリッタークラスまで満面の笑みでフルバンク!

画像: タイヤのエッジまで使い切る前にステップが接地してしまうハヤブサでも、グリップ向上の恩恵は十分に感じられた! SUZUKI GSX1300R F:120/70ZR17 R:190/50ZR17

タイヤのエッジまで使い切る前にステップが接地してしまうハヤブサでも、グリップ向上の恩恵は十分に感じられた!
SUZUKI GSX1300R
F:120/70ZR17
R:190/50ZR17

画像: BMW S1000RR M Package F:120/70ZR17 R:200/55ZR17

BMW S1000RR M Package
F:120/70ZR17
R:200/55ZR17

画像: YAMAHA MT-10 F:120/70ZR17 R:190/55ZR17

YAMAHA MT-10
F:120/70ZR17
R:190/55ZR17

画像: APRILIA RS660 F:120/70ZR17 R:180/55ZR17

APRILIA RS660
F:120/70ZR17
R:180/55ZR17

画像: ツーリングタイヤ「T32」で初採用された「パルスグルーブ」は、グルーブの中を流れる水の流速を速めることでウエット性能を追求した技術だ。S23はスポーツ性を向上させただけでなく、このパルスグルーブを新採用したことで雨天走行でも安心して走行することができる。まさに万能タイヤなのだ。

ツーリングタイヤ「T32」で初採用された「パルスグルーブ」は、グルーブの中を流れる水の流速を速めることでウエット性能を追求した技術だ。S23はスポーツ性を向上させただけでなく、このパルスグルーブを新採用したことで雨天走行でも安心して走行することができる。まさに万能タイヤなのだ。

S22を超えられるのか!? 新たな名作が、いま誕生した

画像: トレッド形状はS22から変更はないが、フロントのショルダー部とリアのエッジ部に新開発コンパウンドを搭載。これにより路面を追従しやすくなるだけでなく、カーボンでポリマーを補強することでしっかりとした剛性感が得られる。

トレッド形状はS22から変更はないが、フロントのショルダー部とリアのエッジ部に新開発コンパウンドを搭載。これにより路面を追従しやすくなるだけでなく、カーボンでポリマーを補強することでしっかりとした剛性感が得られる。

画像1: S22を超えられるのか!? 新たな名作が、いま誕生した
画像2: S22を超えられるのか!? 新たな名作が、いま誕生した
画像: サーキットも!峠道も!街中も!雨天も! 断トツの全方位グリップ性能で路面を制圧!【BRIDGESTONE BATTLAX HYPERSPORT S23】

BATTLAX HYPERSPORT S23
サイズ表

Front
120/70ZR17 M/C (58W)

Rear
160/60ZR17 M/C(69W) 
180/55ZR17 M/C (73W)
190/50ZR17 M/C(73W)
190/55ZR17 M/C(75W)
200/55ZR17 M/C(78W)

写真/南 孝幸

ブリヂストン 公式サイト

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