CT125・ハンターカブに乗りはじめてしばらく経つんだけど、微妙にポジションが窮屈に感じてきたんですよ。思うに、ハンドルが自分の体格ではちょっと近いような。どうしたものかと悩んでたら、ダートフリークのHIROYUKI氏にオフ車では定番というオフセット方法を教えてもらったよ。

ハンターカブのハンドル位置って、人によっては近くて低いかも

というわけでハンドル位置。どうも、ハンドルが近い気がするのよ。なので、かなり後ろ気味に座るんだけど、そうすると乗車位置が落ち着かない。なので、ハンドルをほんの少し前に倒して距離を稼いでたんだけど、やっぱほんの少し倒しただけでは窮屈さがあまり変わらない。

で、悩んでたらアドバイスしてくれたのが、ダートフリークのHIROYUKI氏。SSTRに一緒に行ったりした、同じJA55乗りにしてオフロードを愛する距離ガバ系ライダー。

画像1: ダートフリーク HIROYUKI氏

ダートフリーク
HIROYUKI氏

ハンターカブのハンドルホルダーは後方にオフセットされてるので、逆向きに付ければ前方オフセットになって、ハンドルを少し遠くできますよ。

ほんとだ。全然気づかなかった。ハンドルホルダーの中心よりも手前にオフセットされてる。というかオフセットされてるなんて考えもしなかった。

画像: ハンターカブのハンドル位置って、人によっては近くて低いかも
画像2: ダートフリーク HIROYUKI氏

ダートフリーク
HIROYUKI氏

オフ車はオフセットされてることが多いですよ。
実はホルダー逆付けにしてハンドル位置を調整するのは、オフ界隈では定番の手法なんですよ。

車種によっては、ハンドルホルダーを取り付ける位置自体をずらすことができるように、穴が四つ開いているものもありますよ。こうしたバイクの場合は、ハンドルホルダーのオフセットと取り付け位置を組み合わせることで、セッティングの自由度が高められています。

画像: ハンターカブのハンドル位置を簡単に遠くする小技を教わったので、やってみた。〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.251〉

初耳でした! とりあえず自分もやってみます!

画像3: ダートフリーク HIROYUKI氏

ダートフリーク
HIROYUKI氏

その前に、ハンドルセッティングについて一度説明しますね。

あ、はい。お願いします。

画像4: ダートフリーク HIROYUKI氏

ダートフリーク
HIROYUKI氏

まず、自分の場合はハンドル逆付けにして遠くしつつ、ZETAのバーライズキットで19mm高くしています。

こういうのを使うわけですね。

画像5: ダートフリーク HIROYUKI氏

ダートフリーク
HIROYUKI氏

そうです、高さのみをあげるならばZETAの19mmか30mmが良いと思います。

そもそも、遠くする理由ですが、ハンドルが近すぎると腕が折りたたまれすぎて動きが阻害されるんですよ。脇がしまりすぎて動きづらい、という感じですね。もちろん遠くしすぎても操作がしづらくなるので、そこは自分の体に合わせてです。

昔のモトクロスライダーというと、肘を外に張って操作するイメージがあるじゃないですか。現代のライディングでは、モトクロスであっても自然な腕の状態で操作するのが主流になっています。

そうなんですね、肘を張るのがカッコ良くて今でも真似してますよ。

画像6: ダートフリーク HIROYUKI氏

ダートフリーク
HIROYUKI氏

またハンドルホルダー逆付けだけではまだ窮屈という場合や、逆にハンドルを近づけたいという場合は、オフセット付のバーライズキットもあります。

自分がいうのもアレですが、オフセット付は非常にオススメです。ハンドルホルダーの装着方向だけとバーライズの向きを組み合わせることで、遠さ(近さ)をより細かくセッティングできるので、理想の位置に近づけやすくなりますよ。

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オフセット付は、ハンドル位置が26mm高くなるので、体格による個人差はありますが基本的にはスタンディングでの不安もかなり解消されると思います。

なるほど、腕が自然に動く位置にするわけですね。じゃあ高くするというのは?

画像7: ダートフリーク HIROYUKI氏

ダートフリーク
HIROYUKI氏

特にスタンディングで影響が出るんですよ。
スタンディングの時、普通のオフロードバイクであればニーグリップをして腰を引くんですが、ハンターカブはニーグリップができないため姿勢が安定せず、前につんのめる感覚になりがちです。操作の面でも心理的にも不安定になっちゃうんですよね。
ですので、少しハンドルを高くすることで、スタンディング時の操作がすごく安定するようになりますよ。

先に話したように、自然な腕の状態であるべきなので、体格などに合わせて調整してください。シッティングでもスタンディングでも無理のないハンドル位置というのが理想になります。

なるほど、言われてみると確かに。ニーグリップできないからこそ、セッティングが重要なんですね。

画像8: ダートフリーク HIROYUKI氏

ダートフリーク
HIROYUKI氏

そうなんですよ。
セッティングというと敷居が高く感じられるかもしれませんが、極端に高くしたり、遠くしたりしなくても改善しますので、高さと遠さに注意すれば、対処はわかると思います。

乗っていて、窮屈さを感じたら少し遠くする前に転がりそうな不安定さがあったら少し高くするというイメージです。バイクによっては、遠すぎたり高すぎたりという場合もあると思います。遠すぎる場合はオフセットありのバーライズキットで対応できますが、高すぎる場合はハンドル交換になりますね。

なるほど、そもそもハンドル位置が気にならなかったらそのままでいいし、気になる場合はどう気に入らないかを把握してからパーツ交換とかを考えれば良いんですね。

画像9: ダートフリーク HIROYUKI氏

ダートフリーク
HIROYUKI氏

そういうことです。ハンドルの話が出たので、触れておきますがハンドルの引き具合や、幅も非常に重要な要素になります。
ハンターカブであれば、専用のZETAスペシャライズドハンドルバーがありますよ。

純正よりも引きしろが浅く、幅があるのでオフロードやスタンディングがかなりやりやすくなりますし、窮屈さも改善されると思います。

なるほど、なんとなくわかってきました。
とりあえずハンドルホルダーを逆付けにしてみて、それでも窮屈だったり低すぎるように感じたら、バーライズキットの導入という感じですね。
ではとりあえずやってみます!

ハンドルホルダーを逆付けしてみる

必要な工具は2つだけ。

必要工具

14mmメガネレンチ
5mm六角棒レンチ

まず最初に、ハンドルホルダーを固定しているボルトを緩めよう。工具は14mmメガネレンチ。

実は最初にハンドルを外してからここを緩めようとしたら、ハンドルホルダーが回転しちゃって非常に作業しづらかったのよ。
なので、一番最初に緩めておこう。車のタイヤ交換で、ジャッキアップする前にボルトを緩めるみたいなイメージ。

画像1: ハンドルホルダーを逆付けしてみる

そしたらハンドルを外そう。ボルトはキャップで隠れてるので、キャップをやさしく外してね。

画像2: ハンドルホルダーを逆付けしてみる

あとは5mmの六角棒レンチで緩めて外そう。

画像3: ハンドルホルダーを逆付けしてみる

こんな感じでハンドルが外れたら、丁寧に置いておいてね。なんせホースや配線はつながったままなので、負担がかからないようにね。

画像4: ハンドルホルダーを逆付けしてみる

そしたら、あらためてハンドルホルダー取り付けボルトを緩めよう。ハンドルホルダーが180度回る程度に緩めればよいよ。

画像5: ハンドルホルダーを逆付けしてみる

右がノーマル状態で、左が逆付けした状態。だいたい1cmくらい移動するっぽい。

画像6: ハンドルホルダーを逆付けしてみる

あとは元に戻すだけ。簡単でしょ。

画像7: ハンドルホルダーを逆付けしてみる

真上から見るとこんな感じ。

前にオフセットしたら、キー操作がしづらくなるんじゃないかって不安があったけど、特に問題は無かった。

画像8: ハンドルホルダーを逆付けしてみる

まとめ

手前側がちょっとのっぺりしたけど、ポジションは思った以上に改善されたので大満足。
これでしばらく乗ってみて、物足りなかったらバーライズのオフセット付かスペシャライズドハンドルバーの装着を検討してみよう。

画像: まとめ

レポート:若林浩志

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