オートバイ用品メーカーのデイトナから、一石二鳥の性能を持つアンダーパンツが発売された。詳しく紹介しよう。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

デイトナ「防風ハニカムゲルパンツ」テスト&レポート

DAYTONA
防風ハニカムゲルパンツ

税込価格:6600円
サイズ: S、M、L、XL
カラー:ブラック
販売元:デイトナ

ゲルクッション内蔵の防風タイツ

ツーリングライダーに大好評を博しているデイトナの『ゲルパンツ』。僕も愛車のS1000RやKLX250に乗るときに着用していて、尻痛抑止効果に助けられている。ただし、膝上丈+通気性のある素材ゆえに防寒性能はゼロに等しい。対して『防風ハニカムゲルパンツ』は9分丈のタイツスタイルで、生地素材に防風性の高いPU(ポリウレタン)コーティングを施した寒い時期向きの製品だ

お尻を包み込む形状のゲル状パッドがシートから伝わってくる振動・衝撃を吸収して尻痛を抑制。厚さ約12mmだが、座ったときのグニャ付きはなく、ライディング中に腰を前後左右に動かしても違和感はない。

お尻全体と膝の裏側にPUコーティングが施されていないのは、防風性の高さと引き換えに起きる蒸れを防ぐため。実際にライディング姿勢を取ると、この部分には風が当たらず、防寒性への影響はない。一般的なタイツは体表の熱をタイツの繊維間に留めることで保温するが、走行風を受けると熱が飛散してしまい、ライディング用途では効果が薄いのだが、この製品は走行風を前提に作られていることが特徴だ。

PUコーティングはツルツルした手触りで、デニムや革パンの下に履いても引っかからず、高い伸縮性でゴワ付きも起きないから、冬のツーリングにお勧めする。

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デイトナ「防風ハニカムゲルパンツ」

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ウエスト74cm、股下82cmのモデル(太田)がMサイズを着用した状態。大き過ぎると隙間風が入って保温力が薄れるので、ぴったり合うサイズを選んだ方がいい。ライディングシューズやソックスと組み合わせても裾の重なりが起きないよう、9分丈に設定されている。

尻回りと膝の裏にはあえてPUコーティングを使わないことで蒸れを抑止。見た目の印象とは違ってサラリとした履き心地だ。

画像: 立体ハニカム形状のゲルパッドは尻痛抑止に効果絶大。メッシュ構造なので蒸れることもない。

立体ハニカム形状のゲルパッドは尻痛抑止に効果絶大。メッシュ構造なので蒸れることもない。

画像: デイトナ「防風ハニカムゲルパンツ」使用レビュー|寒さと尻痛を同時に対策できるアンダーパンツ

テスター太田安治の欲張りリクエスト
単体での防風性が高いので、冬用ライディングパンツと組み合わせれば外気温ひと桁でもオーバーパンツ不要。発熱機能を持った厚手生地にPUコーティングを施して、防風+発熱とした「超あったか仕様」も欲しい。

文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

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