まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演/ヘアメイク:船津有史
※この記事は月刊『オートバイ』2024年2月号で掲載した記事を一部編集し公開しています。
宮崎 湧 × 佐藤信長 バイクトーク
スポーツバイクはビジュアルから最高!
佐藤信長(以下、信長)「じつは湧くんとは、今日がはじめましてなんですよね。もちろん活躍は知ってたんだけど、お仕事でご一緒したことはなくて。でもどうしてもこの連載に出て欲しくて、オファーさせていただきました」
宮崎 湧(以下、湧)「いやもうオファーしていただいて、めちゃくちゃ光栄です」
信長「湧くんがバイクに乗ってることは、SNSとかで見て知ってたんです。確かいちばん最初に知ったのが、箱根で開催された『YZF-R3/R25オーナーズフォトツアー』の記事だったかな? その年に免許取って、R25に乗ってるけどいずれはYZF-R1に乗りたい、みたいに言ってたのをすごい覚えてたんですよ」
湧「え~、ちゃんと見てくださってる。嬉しい。たしか2019年の記事ですよね」
信長「あのミーティングには、完全にプライベートで行かれてたんですか?」
湧「プライベートですけど、前からヤマハさんとは交流があったんです。以前、ヤマハのボーカロイドソフト『ZOLA PROJECT』のお仕事をしてたことがあって、そこからヤマハさんのバイクも好きになって。それで確かモーターサイクルショーに連れて行ってもらった時だと思うけど、R25にひと目惚れしちゃったんです。『絶対買う!』ってその日のうちに予約取りに行っちゃいました」
信長「うわ、僕と一緒だ(笑)」
湧「やっぱスポーツバイクのビジュアルの良さに惹かれちゃったというか、ストレートにもう惚れちゃいましたね」
信長「そうなると衝動にかられますよね。やばい! 欲しい! って(笑)。周りはもっと、どっしりしたバイクに乗ってる人が多いんですよ。もちろん、それはそれでかっこいいと僕も思うけど、個人的には〝速さこそ正義〟と思ってて」
湧「うんうん。そこはもう間違いないですね」
信長「やばい、共感してくれてる! 嬉しいです(笑)」
バイクが仕事になるって最高に幸せすぎます
信長「それこそ僕も、いちばん最初のバイクはR25なんですよ。そこからBMWのS1000RRに乗り換えて、2年くらい乗った後、4年間バイクに乗らない時期があって」
湧「バイクに戻ってきたきっかけは何だったんですか?」
信長「それこそ『オートバイ』でお仕事をやらせていただくようになったのが大きいかも。いろんなバイクに乗らせてもらううちに、やっぱ自分のバイクが欲しくなってきちゃった。それでたまたまディーラーに電話したら、たまたまネットに出てない在庫が見つかって。『一旦考えます』って言ったけど、2日後に買います! って電話してた(笑)」
湧「あはは! 2日後ってほぼ即決だよね(笑)。それくらい運命的な出会いだったんだ。でもバイクがお仕事になるってすごい。今日もこうして一緒に走って、素敵なカフェで美味しいご飯を食べながら、愛車について語るのがお仕事になるなんて、ホントすごい幸せだなって思った」
信長「2階は有名カスタムビルダーさんのバイクショップだから、カフェに展示されたバイクを見てるだけでも楽しいよね。しかもご飯が本当に美味しい! 僕、宮崎出身だから『チキン南蛮』にはちょっとうるさいんだけど(笑)、からあげの美味しさも、タルタルソースの味も大満足でした。そういえば湧くんは、食べ物の好き嫌いはないの?」
湧「ほぼないんだけど、パクチーだけは食べられなくて」
信長「一緒! やばい、僕たち共通点が多すぎかも(笑)」
業界内にバイク好きをもっと増やしたい!
信長「僕たち、舞台での共演はまだないけど、共通の友達を探せば結構多いんですよね」
湧「もちろん信くんのお名前は、仲間たちのSNSとかで僕は見かけてて。それに前回の男士部のゲスト、横田龍儀くんは共演してるから、記事を見た時に『いいなぁ、このお仕事。めっちゃうらやましい!』って思ってたんです」
信長「この業界でバイクに乗ることをがっつり公表する人は意外と少ないんだけど、湧くんはバリバリ出すから印象に残ってて。前に先輩俳優の武子直輝くんと走りに行った様子とかも、SNSにあげてたから、気になってたんです」
湧「それこそ、武子くんをバイクに乗るように口説いたのは俺だと自負してて(笑)。バイクはいいぞって口説いて、免許取らせて、武子くんが高速道路を初めて走った時も一緒だった。なんか最近、地元の友達とか見てもモーター離れが激しいじゃない?」
信長「うん。クルマ好きとか、バイク好きがだいぶ減ってるなって感覚はあるよね」
湧「その中で信くんがドゥカティの大型に乗って、こうしてバイクの仕事をする2.5次元俳優の先駆者として輝いてくれると、またこの業界にもバイク文化が広がるんじゃないかなって俺は思うのね」
信長「嬉しい。『オートバイ男士部』に出てくれた人たちも増えてきたし、バイクをきっかけに輪が繋がることもあるから、今度みんなで集まってバイクツーリングとかできたらいいなと思うんだけど…。湧くんは今日が初対面だし、言葉遣いとかも敬語かタメでいいのかフラフラしてる状態だけど(笑)、同い年だし、すごく親しみを感じてる」
湧「自分の中では、好きな趣味が一緒って、仲良くなれる一番の理由だったりするよ」
信長「そうだね。この業界の中で、同じSS好きの人に初めて会えたので、今日を機に、もっとバイク沼に引きずり込みたいと思ってます(笑)」
湧「これを機にね(笑)」
取材協力
荻島珈琲 Antiques
カフェの特別な許可をいただき、展示車の希少な1945年製、インディアン・チーフと撮影。スポーツバイク好きの僕たちとはいえ、やはり歴史を感じる存在感には圧倒されました。
甘酢ダレをからめたからあげに、たっぷりタルタルソースのチキン南蛮(上・1300円)と、人気メニューをWで楽しめるバターチキンカレー&からあげプレート(下・1400円)。
まとめ:斎藤ハルコ/写真:井上 演/ヘアメイク:船津有史
※この記事は月刊『オートバイ』2024年2月号で掲載した記事を一部編集し公開しています。