2022年に記録した2万1000人の記録を大幅に更新し、過去最高の来場者を記録した第31回横浜ホットロッドカスタムショー2023。国内だけでなく、インバウンドの来場者も多く、大盛り上がりとなった。
文:山ノ井敦司/写真:井上 演

第31回横浜ホットロッドカスタムショー2023
開催日:2023年12月3日(日)
会場:パシフィコ横浜
主催:MOONEYES

過去最高2万5000人の来場者を記録‼

画像1: 「第31回横浜ホットロッドカスタムショー2023」取材レポート|最新カスタム・カルチャーが分かる一大イベント
画像2: 「第31回横浜ホットロッドカスタムショー2023」取材レポート|最新カスタム・カルチャーが分かる一大イベント

本来の姿を取り戻し、さらにパワーアップしたHRCS

今年で31回目の開催となった横浜ホットロッドカスタムショー2023(以下:HRCS)。昨年のショーは、まだコロナ禍の影響が残っている中での開催だったが、30回目の節目ということで、過去最高の2万1000人という来場者を記録する盛り上がりを見せた。

2023年は完全にフルな状況で開催となり、2022年に記録した過去最高の来場者数を更に上回る2万5000人を記録‼ 海外からのゲストはもちろん、インバウンドでの来日者なども多く見受けられ、本来のHRCS、更にパワーアップしたイベントとなっていた。

その盛り上がりはショー当日、早朝から目にするほどで、パシフィコ横浜を囲うように入場を待つ長蛇の列ができていたり、オープンからすぐに主催であるムーンアイズや、出店メーカーやショップ、ベンダーのブースには限定商品を求める人だかりができていた。

その他にも2014年からショー当日の騒音問題を防止し(バイクでの来場をしない)、イベントが無事開催できるようにするためのスローガン「Be calm & Not Loud "Shi Zu Ka Ni" One More Time」も10年目を迎え、風化しない、されないようにと改めて主催、出展、来場者の全員が抱け、今年のショーも無事に開催、閉幕となった。

実際にこの10年間のショー当日は自走で参加する人はほとんどおらず、HRCSの開催を主催者から来場者までが一丸となって守っている、築いているのが感じられた。以下、各アワードを獲得したマシン等をご紹介。とくとご覧あれ‼

各アワード受賞モデルを紹介!

Best of Show Motorcycle & Kustom Fest's Pick, Indonesia

ジュラシックカスタムズ 1936 "KOSLOW"

第31回 横浜ホットロッドカスタムショーのBest of Show Motorcycle,No.1に選ばれた車体が、このジュラシックカスタムズが製作したKOSLOW。世界に数台しか存在しないというKOSLOWをベースとし、チーターカスタムサイクルズがワンオフしたクロモリフレームや、美しい各部の造形が多くの来場者の目を釘付けにしていた。

画像: Jurassic Customs 1936 "KOSLOW"

Jurassic Customs 1936 "KOSLOW"

画像1: Best of Show Motorcycle & Kustom Fest's Pick, Indonesia

ジュラシックカスタムズは、2022年にSHOEIやハーレーともコラボし、二輪業界でも幅広く話題となった、国内のストリートを代表するブランド「ネイバーフッド」の滝沢氏と、SHOEIとのコラボヘルメットが即完売となったカスタムショップ チーターカスタムサイクルズの大沢氏によるプロジェクト名。2023年の東京・大阪モーターサイクルショーのインディアンブースで展示されたB'zの稲葉浩志氏のFTR1200Sなどもプロデュースしている。

画像2: Best of Show Motorcycle & Kustom Fest's Pick, Indonesia

Best Motorcycle American

シュアショット 1968 Harley Davidson FL

2019、2021年にBest of Show Motorcycle、2022年にBest Detail Work賞を獲得したシュアショットのマシンが今年のBest Motorcycle Americanを受賞。1968年のFLをベースにエンジンもフルO/Hした上で4速、油圧クラッチ化がされていたり、見た目だけじゃなく、走りにもこだわった一台。

画像: Sure Shot 1968 Harley Davidson FL

Sure Shot 1968 Harley Davidson FL


Best Motorcycle European & Born Free's Pick

ギルドモンキーチョッパーズ 1969 Triumph Bonneville

鹿児島県で、ハーレーを得意とするギルドモンキーチョッパーズが初めてカスタムしたというトライアンフベースのチョッパーで、見事Best Motorcycle EuropeanとBorn Free's pickの二冠を獲得。ショーネームは店名とメーカー名を掛け合わせ「GILDUMPH」と名付けられた。

画像: Gild Monkey Choppers 1969 Triumph Bonneville

Gild Monkey Choppers 1969 Triumph Bonneville


Best Cafe Racer

ウェッジモーターサイクル 1990 BMW R100RS

Best of Cafe Racerを受賞したウェッジモーターサイクルが作り上げたマシンは、R100RSの特徴的なカウルやツインショックを取り払い、シンプルながら、誰もが目を止めるカフェスタイルを作り上げた。コンパクトな外装がBMWならではの水平対向エンジンを際立たせ、フロントフォークの前にマウントされるハンドルなど、毎年ド肝を抜かれっぱなしだ。ちなみに今回のショーではハーレーのブースに展示されたX500のカスタムも同時に手がけていたというから驚きだ。

画像: Wedge Motorcycle 1990 BMW R100RS

Wedge Motorcycle 1990 BMW R100RS

リジッドかと思いきやリアショックは驚きのタンク下にマウント(下の写真)。もちろんしっかりとサスペンション性能も確保。このアイデアや実現してしまう技術の高さに、このマシンを見た誰もが驚いたに違いない。

画像1: Best Cafe Racer
画像2: Best Cafe Racer

Best Motorcycle Domestic

ロッドスター 1985 Yamaha TY250

国産車No.1となるBest Motorocycle Domesticに輝いたのが、福島県会津若松市にあるロッドスターが製作したTY250。トライアル車であるTYがベースとは思えぬマシンは、フラットトラックレーサーをイメージして製作され、コンパクトなエンジンに合わせた外装や、2ストローク車ならではのオイルタンクをスイングアームに仕込むなど、ディティールにこだわった一台。タンク下からリアまで伸びるシートカウルの造形なども素晴らしい仕上がりとなっている。

画像: RODSTAR 1985 Yamaha TY250

RODSTAR 1985 Yamaha TY250

画像1: Best Motorcycle Domestic
画像2: Best Motorcycle Domestic
画像: スイングアームにオイルタンクを内蔵させている。

スイングアームにオイルタンクを内蔵させている。

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