株式会社ウエマツは2024年1月30日、三恵技研工業株式会社が手掛けるホンダ「ドリーム CB400FOUR」の純正マフラーの販売を開始した。

発売当時の素材・構造・フォルムを完全再現

画像: 発売から約50年経った現在も、非常に人気のホンダ「ドリーム CB400FOUR」。

発売から約50年経った現在も、非常に人気のホンダ「ドリーム CB400FOUR」。

ホンダがミドルクラス初の4気筒スポーツとして1974年に発売した「ドリーム CB400FOUR」

4into1の集合マフラーとバックステップが採用されたカフェレーサースタイルのモデルで、発売から3年で販売が終了されたものの、絶版後に再び注目を集め、名車として現在でもファンの多い人気のバイクとなっている。

今回、約50年前に発売されたCB400FOURの純正マフラーを製造していたSANKEI(三恵技研工業株式会社)が、再びCB400FOUR用のマフラーを製造。

当時の金型がすでに廃棄処分されていたことから、設計図と量産品マフラーの現物を頼りに3D CADを用いて設計、作成された金型を職人の手で修正して、発売当時の姿をそのまま再現した。

画像: 国産車として初採用となる筒型テーパーサイレンサーや4into1集合マフラーを採用。車体右側に流れるように配置されたエキパイは、性能向上のほかコストダウンの狙いもあった。

国産車として初採用となる筒型テーパーサイレンサーや4into1集合マフラーを採用。車体右側に流れるように配置されたエキパイは、性能向上のほかコストダウンの狙いもあった。

CB400FOUR 純正限定復刻マフラーの各部を紹介

画像: SANKEI 2002 MUFFLER COMP EXHAUST CB400FOUR 純正限定復刻マフラー 税込価格:19万8000円 適合車種:ホンダ「ドリームCB400FOUR」

SANKEI 2002 MUFFLER COMP EXHAUST CB400FOUR 純正限定復刻マフラー

税込価格:19万8000円
適合車種:ホンダ「ドリームCB400FOUR」

画像: 微妙なカーブや集合部分の独特な形状は、機械で作成した金型を直接職人の手で修正することで再現。

微妙なカーブや集合部分の独特な形状は、機械で作成した金型を直接職人の手で修正することで再現。

画像: 当時と同じ規格のクロームメッキ仕上げのサイレンサーには「SANKEI」の刻印が。

当時と同じ規格のクロームメッキ仕上げのサイレンサーには「SANKEI」の刻印が。

画像: 当時の純正と同様「HONDA」ロゴが刻印されている。 ※再生産・販売に関してはホンダの許可を得ている。

当時の純正と同様「HONDA」ロゴが刻印されている。
※再生産・販売に関してはホンダの許可を得ている。

画像: ボルト部分ももちろんホンダの純正品。細部にわたってこだわりを追求したマフラーに。

ボルト部分ももちろんホンダの純正品。細部にわたってこだわりを追求したマフラーに。

画像: サイレンサーエンドの細く美しい溶接ビード部分は、当時日本の溶接機では不可能だったため、CB400FOURのマフラー生産のためだけに外国製の溶接機を用いて制作。現在はSANKEIが持つ最もハイクラスな溶接機でのみ再現できた。

サイレンサーエンドの細く美しい溶接ビード部分は、当時日本の溶接機では不可能だったため、CB400FOURのマフラー生産のためだけに外国製の溶接機を用いて制作。現在はSANKEIが持つ最もハイクラスな溶接機でのみ再現できた。

画像: 当時と同じ二重構造のエキゾーストパイプ。エンジンに近いメッキ部分に焼け色がつくのを防ぐため、パイプの約半分が二重管となっていた。

当時と同じ二重構造のエキゾーストパイプ。エンジンに近いメッキ部分に焼け色がつくのを防ぐため、パイプの約半分が二重管となっていた。

画像: 当時と同一構造の3室構造のサイレンサーは7000回転を超えると音が一変。さわやかな高音が響き渡る。

当時と同一構造の3室構造のサイレンサーは7000回転を超えると音が一変。さわやかな高音が響き渡る。

旧車・絶版車を扱うウエマツで販売開始

画像: (左から)枝川寿取締役 副社長、三恵技研工業株式会社の関口好文氏、三恵技研工業株式会社の山西早穂氏。

(左から)枝川寿取締役 副社長、三恵技研工業株式会社の関口好文氏、三恵技研工業株式会社の山西早穂氏。

今回復刻したCB400FOUR用の純正マフラーは限定300本のみの販売。すでに100本の予約を受けているSANKEIは、残るマフラーの販売を旧車・絶版車専門ディーラーであるウエマツに依頼。

CB400FOURを含めた数々の旧車の修理・メンテナンスを行ってきたウエマツは、その実績をもとに復刻版純正マフラーの取り付けはもちろん、販売後まで手厚くサポートしていく模様。

ウエマツは「なるべく多くのCB400FOURファンの方に今回の復刻新品マフラーをお届けしたい」とコメントしている。

まとめ:大冨 涼

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