寒い中でもバイクに乗りたくなる衝動はおさえられないもので、1 月某日、冬用ライディングウエアを着込んでショートトリップ。真冬のぼっちツーリングを楽しんできました。
冬ツーリングを可能にする防寒ウエアで大洗へGO!
この仕事をしているとバイクに乗る機会やツーリングに行く機会は恵まれているものの、その一方で、仕事以外でツーリングって行く機会が非常に限られます。泊まりのロングツーリングなんてのは言わずもがな、300キロ程度のショートですら、プライベートで行ったのは2年前…。バイク雑誌の編集長なんてのは、バイク乗りとしてはその程度の寂しい感じなのです。
がしかし、逆に仕事にしちゃえば日帰りツーリングくらいは行けるってことなんじゃ…と、本格的な冬の気候になった1月に"ぼっち"でショートツーリングに行ってきました。とはいえ、撮影をする関係で厳密には一人ではないんですけど、他のスタッフは車の中でヌクヌク談笑しながらの移動ですから、まあまあ孤独です。
そんな孤独なライダーである僕の味方は抜群にかっこいい(と思い込んでいる)愛車と安全性の高いAraiヘルメット、そして、真冬の走行を可能にするライディングギアたち。寒い冬のツーリングでは、防寒性の高いウエアが用意できるかどうかで、走れる時間帯も、距離も変わってくるものです。今回は個人的に今冬大活躍しているアルファのバイクウエアを着て、大洗へと向かいました。
防寒性の高い高密度素材に胸プロテクターで高い防風性
今回の旅の相棒と言えるライディングウエアはミリタリーブランド『アルファ インダストリーズ』から今季登場したバイク用N-1デッキジャケット。
MA -1とN-1がバイク用のモーターサイクルラインとして発売されていますが、今回は大洗海岸へのツーリングということでN-1をチョイスしました。というのも、元々、アメリカ海軍が真冬の寒い船上で作業する際に、乗組員を海風から守るための防寒着として使われていたのがデッキジャケットなので、冬の海風でも走れるだろうというのがN-1を選んだ理由です。
ツーリング先ではその土地の食事やお土産を楽しみたい
個人的にツーリング先ではその土地の美味しいご飯を食べて、お土産を物色したいタイプなので、バイクから降りてから動きやすいのは大事なポイント。
そういう意味では、アルファのバイクウエアはプロテクターが装備されているにも関わらず、ゴツゴツモリモリした感じには見えず、バイクに降りてからも自然なスタイルのアウターなので使いやすいのは自分にとってはとても重要なポイント。泊まりのツーリングで夜の街に繰り出す、なんてことになっても、プロテクターを外せば一般的なミリタリーウエアだから、使いやすいのです。
アルファのバイク用ウエアはプロテクターをフル装備しているので安心
結果として、高い防寒性のおかげで冬の海岸線も気持ち良く走ることができで、より気温の低い朝イチの高速道路でも問題なくツーリングを楽しめました。アルファのバイク用N-1は肩、肘、背中、そして胸もプロテクターを装備していますが、実はその胸プロテクターがポイントで、前方からの防風性がとても優秀なのです。
そして、インナーにL-2Bを組み合わせたことで保温性もアップ。個人的にインナーにナイロンジャケットを入れるのはオススメです。中わた入りだと流石に着ぶくれもしてしまうし、防風性・保温性を高めるという意味では、L-2Bで十分かと。その一方で失敗したのは下半身。防寒不足で帰りの高速道路では冷え冷えでした。
ちなみに、自分のまわりで愛用者が多いのはエドウインの『ワイルドファイアー』。冬用は3層構造で防風・保温・耐摩擦と三拍子揃っているので、冬ツーリングにピッタリです。じゃあ、なんでそれを履かなかったの? って言われちゃうと思うんですが、この日はブラックデニムと合わせたい気分だったんです。自分が持ってるワイルドファイヤーはインディゴブルーなんだもん!
写真:井上 演・松川 忍(物撮り)