スズキの現行モデルを各排気量別に分けての「パワー・ウエイト・レシオ選手権」を勝手に開催! 今回は250ccクラス(軽二輪)にカテゴリーされている全6車種を比較してみます!

知っているとちょっと自慢できる!? 250ccクラスのパワーウエイトレシオ No.1は?

スズキの250クラスにラインアップされている全モデルの車両重量と最高出力(馬力)をスペック表から調べ、このクラスで一番パワーウエイトレシオが優れているマシンを発表。

250ccクラスのパワーウエイトレシオ選手権はこのような結果になりました!

第6位/ジクサー(150)

パワーウエイトレシオ選手権250ccクラスの第6位にランクインしたのは『ジクサー』でした。

画像: 第6位/ジクサー(150)

ジクサー150の車両重量:139kgを、最高出力:13馬力(8,000rpm)で割って計算してみると……

139kg ÷13PS=10.69kg/PS

という結果になりました。

今回の126cc〜250ccクラスでは、ジクサー150だけ150ccになるので場違いと言えば場違いなのですが、高速道路にも乗れる軽二輪クラスと言う事でこのカテゴリーでのエントリーに。

他の5モデルと比べても排気量が100ccほど少ないのに加えて、低~中速重視のロングストローク設計エンジンなので、同クラスで比較するのは最高出力面で圧倒的に不利! それでも139kgという軽量な車体で、パワーウエイトレシオが10.69kg/PSとなっているのは逆に見事かもしれません。

第5位/Vストローム250

パワーウエイトレシオ選手権250ccクラスの第5位にランクインしたのは『Vストローム250』です。

画像: 第5位/Vストローム250

Vストローム250の車両重量:191kgを、最高出力:24馬力(8,000rpm)で割って計算してみると……

191kg ÷ 24PS=7.95kg/PS

という結果になりました。

ビギナーからベテランまで幅広いライダーから絶大な支持を受けているVストローム250。大型アドベンチャーバイクにも引けを取らない装備と堂々とした体躯により、車両重量がこのクラスではやや重めの191kgという事で5位という結果に。

ただし現実は、最終減速比が低速化されていることもあり、常用域での加速感は第4位のバイクと同等……もしくはそれ以上に感じます。ある意味、このクラスで最もパワーウエイトレシオが意味をなさないバイクが、このVストローム250なのでご注意ください。

第4位/GSX250R

パワーウエイトレシオ選手権250ccクラスの第4位にランクインしたのは『GSX250R』です。

画像: 第4位/GSX250R

GSX250Rの車両重量:181kgを、最高出力:24馬力(8,000rpm)で割って計算してみると……

181kg ÷ 24PS=7.54kg/PS

という結果に。

スポーティなフルカウルを身にまとい、Vストローム250と同じ250ccの水冷4ストロークSOHC直列2気筒エンジンを搭載したGSX250Rは、車両重量の軽さが有利に働いて第4位に。

最新の排ガス規制対応と同時にエンジンが大幅に改良され、最高出力や最大トルクを下げる事なく中回転域のトルクが向上。走りが全体的にシャキッとした感じになっていますが、Vストローム250に比べると力強さよりも「回転上昇の伸びやかさ」のほうが印象に残っているのが不思議です……

第3位/Vストローム250SX

パワーウエイトレシオ選手権250ccクラスの第3位にランクインしたのは『Vストローム250SX』です。

画像: 第3位/Vストローム250SX

Vストローム250SXの車両重量:164kgを、最高出力:26馬力(9,300rpm)で割って計算してみると……

164kg ÷ 26PS=6.30kg/PS

という結果になりました。

スズキのもうひとつの250アドベンチャーとして、昨年2023年の8月に新登場したVストローム250SXは、ジクサー250シリーズと同じ新型油冷単気筒エンジンを搭載している事もあり、車両重量が164kgとオンロードスポーツバイク並みの軽さを実現。

エンジンは9300回転で最高出力26馬力を発生し、パワーウエイトレシオは6.30kg/PSを記録! 乗った感じとしてツーリングバイクというよりも「スポーツバイク」という印象が強かったことを裏付けるような結果となっています。

第2位/ジクサーSF250

パワーウエイトレシオ選手権250ccクラスの第2位にランクインしたのは『ジクサーSF250』です。

画像: 第2位/ジクサーSF250

ジクサーSF250の車両重量:158kgを、最高出力:26馬力(9,300rpm)で割って計算してみると……

15k8g ÷ 26PS=6.07kg/PS

となりました!

こちらもVストローム250SXと同じ新型油冷単気筒エンジンを搭載。レーシーなフルカウルを装備しているのにも関わらず車両重量が158kgと超軽量な事もあってパワーウエイトレシオは6.07kg/PS!

ジクサーSF250に関して言えば、パワーウエイトレシオの数値から「バランスが取れたスポーツバイク」であることが伺えると言っていいかも?

軽さは正義、を体現しているようなライトウェイトスポーツです!

第1位/ジクサー250

パワーウエイトレシオ選手権250ccクラスの第1位に輝いたのは『ジクサー250』です。

画像: 第1位/ジクサー250

ジクサー250の車両重量:154kgを、最高出力:26馬力(9,300rpm)で割って計算してみると……

15k8g ÷ 26PS=5.92kg/PS

となり、ここで1馬力あたり5kg台に突入!

ネイキッドスタイルのジクサー250は、フルカウルスポーツのジクサーSF250と同じ最高出力26馬力の新型油冷エンジン搭載車ですが、車両重量が約4kg軽量な事もあり、パワーウエイトレシオではこのクラスでNo.1を記録しました。

ですが体感だけで言うと、4kg程度の重量差だけじゃ説明がつかないレベルでジクサーSF250を上回る加速感を感じます。エンジンの仕様は完全に同じはずなのに……この謎は、未だに解き明かされていません。

スズキのバイクは数字だけじゃ語れない

画像: スズキのバイクは数字だけじゃ語れない

ということで、スズキ250ccクラス「パワーウエイトレシオ選手権」で最も数値的に優秀だったモデルはネイキッド『ジクサー250』でした!

それにしても……パワーウエイトレシオはもともと参考値でしかありませんが、ことスズキ車においては『かなり参考にならない』ことを実際に比較してみて痛感しています……

(下に続きます)

ただまぁ、ちょっとおもしろかったのと、逆に『スズキらしさ』が浮き彫りになったのでは? とも感じています。

バイクというのはスペックの数値には現れない魅力がいっぱい詰まっている乗り物ですが、スズキ車はその最たるもの。数字に踊らされない『本当に価値ある愛車選び』のひとつの参考にして頂ければ幸いです!

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