文・写真:西野鉄兵
SHOEIの「GTエアー3」「ネオテック3」にビルトインできるB+COM「SX1」

SYGN HOUSE
B+COM SX1
対応ヘルメット:SHOEI GT-Air3/NEOTEC 3
発売日:2024年4月19日(金)
税込価格:4万8400円
サイン・ハウス×SHOEI、日本メーカーの組み合わせがついに実現
大阪・東京のモーターサイクルショーをめぐっていて、今後インカムは“ビルトイン”タイプがどんどん増えるのではないか、と感じました。
これまで大手ではSHOEIのヘルメットとSENAのインカムという組み合わせしかビルトイン型はありませんでしたが、HJCもSENA製インカムを搭載できる「スマートHJC」シリーズを発表。
そして日本のインカムメーカーであるサイン・ハウスが、SHOEIのヘルメットにビルトインできるB+COM「SX1」を公開しました。告知はずいぶん前から行なわれていたのですが、東京モーターサイクルショー2024では、ついに発売日が明らかに。2024年4月19日に販売開始されます!

装着できるのは、フルフェイスの新製品「GTエアー3」と、2023年12月にデリバリーが開始されたシステムヘルメットのニューモデル「ネオテック3」です。

▲SHOEI「GTエアー3」× B+COM「SX1」の組み合わせ。

▲SHOEI「ネオテック3」× B+COM「SX1」の組み合わせ。
「GTエアー3」は、2024年4月18日に出荷が開始予定で、ちょうど同時期にB+COM「SX1」も市販されます。
さて、それではB+COM「SX1」を見ていきましょう!


とってもすっきりと装着できます。デザインはB+COMシリーズをご存じの方なら、すぐにそれだと分かるもの。B+COMの特徴である上下に動かせる丸形のスイッチがちゃんと後部に備わっていますよ。
「なんでビルトイン型になると、こんなにコンパクトになるの?」と思った方も多いでしょう。私もそうです。
じつは本体はヘルメットの最後部に配置されています。だから外側に出す必要があるのは、スイッチパーツだけで済むわけです。

▲装着時をレイアウトを可視化したもの。奥に見える一番大きなパーツが本体です。
専用設計のため、取り付けも悩みません。コードを通す溝も切られており、長さも当然ちょうどよく、ヘルメット内部でごちゃごちゃっとしてしまうことはないでしょう。
インカムの充電はヘルメットの後部にあるジャックにUSBタイプCのケーブルを挿し込めばOK。ビルトイン型インカムは一度装着してしまえば、故障などないかぎり、本体やパーツを外すことはなさそうです。


そしてB+COM「SX1」はB+COMシリーズの最高峰モデルの機能を持っているというのも魅力。防水性もばっちり。最大20時間の連続使用が可能です。SHOEIの「GTエアー3」か「ネオテック3」にB+COMを付けたいと思ったときは、この「SX1」がベストオブベストといえます。
とはいえ、すでに別のB+COMを持っていて、ヘルメットだけ「GTエアー3」か「ネオテック3」に買い替えを検討しているという方もいるはず。サイン・ハウスはそういったユーザーの思いにも対応するため、既存モデルを装着できるアタッチメント(台座)を開発中です。

開発段階のアタッチメントを使って、B+COMの別製品を装着したサンプルも展示されました。通常のヘルメットよりも台座の分だけ張り出してしまいます。見た目の美しさや持ち運ぶ際のことを考えると、やはりビルトインできるヘルメットには、対応したインカムを使うのがベストなのでしょうね。
ちなみにサイン・ハウスは最近になって、B+COMは他社メーカーのインカムとも繋がりやすいということを表だってアピールしています。もともとB+COMユーザーがいると、他社製品ともグループ通話がしやすいという評判はありましたが、実際に主要メーカーのものは接続の検証を都度行なっているそうです。

Bluetoothという通信方法がまだ一般的になる前からBluetoothインカムの開発・販売を行なってきたサイン・ハウス。他社製品のインカムもインカムと呼ばずにB+COMと呼んでしまう人がいるほど、ここ日本では浸透しきっています。きっとB+COMの進化はこれからも止まらない!
文・写真:西野鉄兵

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