文・写真:西野鉄兵/モデル:カナイメグ
歩きやすくてかっこいいシューズは使用頻度が高い
東京モーターサイクルショーの取材では1日当たり10km前後を歩くことになります。普段パソコンに向かっているか、バイクに乗っているかの身としては、かなりつらい……。そうなると、もっと歩きやすい靴はないものか、とついつい探しちゃうんです。
街乗りやツーリングのときも、“歩きやすい”というのはそれだけで魅力がある! 街中や旅先での行動範囲が自然と広がります。しかも普段から履けるデザインなら、なお嬉しい。東京MCSで筆者が「これはよさそう!」と思ったシューズをぜひご覧あれ!
スコイコ|SCOYCO
2003年に中国で創立し、2017年に日本に進出したスコイコ。ジャケットやパンツ、バッグなどもあり、東京モーターサイクルショー2024ではオリジナルヘルメットも公開していましたが、ブランドの象徴となっているのはシューズです。種類の豊富さとともにカラーの多さも圧倒的!
一般アパレル製品かと思うスニーカータイプが主流で、防水設計のモデルもラインナップ。2023年には日本人の足の形に合わせたジャパンフィットモデルの販売が開始されました。
また紐靴だけでなく、atopダイヤルを採用したモデルも2023年にリリース。次々と製品の幅を広げています。
そして東京モーターサイクルショー2024ではニューモデルを参考出品。なんとローカット! 二輪免許の教習生や初心者へ向けたエントリーモデルとして開発中とのこと。
“バイク乗りはくるぶしが隠れる靴がいい”、そんなこれまでの常識をとらわれず、「ハイカットを履きなれていないから、逆に足首が動かしにくくて操作が不安」といった声に向き合ったそう。予価もお求めやすい設定です。ローカットのシューズでシフトパッドが備わっている靴はデザイン的にも新鮮ですね。
もしこの製品が爆発的にヒットしたら、ライダーのシューズ事情は大きく変わるでしょう。2024年内には発売できるかも、とのことでした。
アルパインスターズ|alpinestars
靴つくりの本場イタリア発祥のアルパインスターズは、おしゃれなバイク用シューズを繰り出した先駆け的なブランド。もともとブーツの製造から発展していったという歴史もあり、いまも多種多様なバイク用の靴を展開しています。
2023年にはバスケットボールシューズにしか見えない、かっこいいハイカットスニーカーを発売しました。見た目はバッシュですが、シフトパッドを備え、各部にプロテクションも仕込まれています。
ダイヤルを回してフィット感を調整できる「BOA」を採用したモデルもありますよ。これ脱ぎ履きがすごくラクなんですよね。しかもBOAモデルは防水仕様!
2024年の新作で、普段から履けそうだなあと思ったのは「スピードフライトストリートシューズ」。とっても軽量なつくり、グリップ力の高いソールで雨の日もよさそう。スポーツライドに適したシューズを少しカジュアルにした感じで、バイク乗りってことをさりげなくアピールできますね。
ヒョウドウプロダクツ|HYOD PRODUCTS
東京モーターサイクルショーの出展は2019年以来となったヒョウドウプロダクツ。静岡県浜松市に本社を構える、バイク用ウエアメーカーです。ヒョウドウのすごいところは本格的なスポーツタイプの製品も、カジュアル志向のモデルもどちらも妥協がないこと。それゆえに、普段着感覚のパーカージャケットから革ツナギまで老若男女に人気を博しています。
靴製品もスニーカータイプからレーシングブーツまでラインナップ。おしゃれなシューズもめじろおし! とくに普段履きしていても違和感がないのがハイカットライドスニーカーズ。カラーは7色も用意されています。革製品を得意とするヒョウドウならではのカウレザーを使ったタフなつくり。ジャパンメイドにこだわった逸品です!
もう一点紹介したいのが「ライドシューズ サイフォス」。ダイヤル式の“TGF”フィッティングシステムを搭載。脱ぎ履きのしやすさと軽さが特長です。構造的に完全防水ではないというものの、透湿防水フィルムをインサートし、シーム加工も施されています。
カワサキ|Kawasaki
モーターサイクルショー2024のカワサキブースには、カワサキプラザ・コーナーが初めてつくられました。そこで見つけたのが厚底のライディングスニーカーです。
カワサキプラザはアパレルメーカーとのコラボアイテムも得意としていますが、この靴はオリジナル製品! 左足の甲に備わるシフトカバーは脱着可能。アッパーがスエードで上質感たっぷり。側面にファスナーが付いているので、脱ぎ履きもラクですよ。
カラーは写真のグレーと、ブラウンが用意されています。販売は2023年秋に開始されました。気になった方はお近くのカワサキプラザで在庫をご確認ください。